
「藝大版『QuizKnock』を
作りませんか」
自分の絵画個展に
やって来た会社の代表に、
初めて話したその場で
こう声をかけたのは、
画家の真田さんだったそうです。
声をかけた相手は、
QuizKnockの運営会社
batonの代表でした。
そこから生まれたのが、
アートゥーン!(Artoone!)です。
東京藝術大学に
ゆかりのある8人が、
美術と音楽を混ぜた動画を
YouTubeで出し続けている
クリエイター集団です。
運営会社の公式ページや
インタビュー記事、
チャンネルの動画から、
どんな人たちなのか
たどってみますね。
アートゥーン!のプロフィール
グループ名:アートゥーン!
英語表記:Artoone!
美術組:真田、林、八木、小松﨑
音楽組:桶家、矢野、池田、おばん
運営:株式会社baton
コンセプト:芸術をもっと身近に
YouTube:アートゥーン!
最初の投稿:2024年8月
登録者:21.3万人
動画:660本あまり
総再生:約2億5,000万回
測定日:2026年10月5日
登録者・動画・総再生は、
当サイトがYouTubeの
データから測った値です。
動画は、2026年に入ってからだけで
280本を超えていました。
batonの公式クリエイターページは、
このグループを
「東京藝術大学出身のメンバーで
結成されたアート系クリエイター集団」
と紹介しています。
同じページによると、
2024年8月にチャンネルを開設し、
約1年後の2025年8月に
登録者10万人を
突破したそうです。
8人の専攻
8人は、
美術学部と音楽学部の
両方から集まっています。
batonの公式ページの
プロフィールをまとめると、
次のとおりです。
真田:美術学部芸術学科
林:美術学部デザイン科
八木:美術学部建築科
小松﨑:美術学部デザイン科
桶家:音楽学部声楽科
矢野:音楽学部作曲科
池田:音楽環境創造科
おばん:音楽学部器楽科打楽器
いまの仕事でいうと、
真田さんは画家、
林さんはデザインを得意とし
(動画の編集やサムネイルも手がける)、
桶家さんは作曲家・ボイストレーナー、
矢野さんは作曲家・編曲家です。
池田さんは
サウンドエンジニア、
おばんさんはプロドラマー、
小松﨑さんはグループの
ロゴを作った人だそうです。
なお、桶家さんの専攻は
公式プロフィールでは
「声楽科除籍」と
書かれています。
公式ページには、
桶家さん以外の7人の
生まれ年と出身県も
載っていて、
1998年から2001年の生まれです。
桶家さんは
Real Soundのインタビューで
「実は僕だけ
公表していないんですよね」
と話していました。
画家の真田さんは、
JR東日本の長野駅や
上野駅の構内に
常設の壁画を手がけた
と紹介されています。
池田さんは
2023年に東京藝大の
音楽学部を首席で卒業し、
アカンサス音楽賞を
受賞したそうです。
肩書きだけを並べると
かなり本格的ですが、
動画ではその腕を
クイズやお絵描きに
使っているのが面白いところですね。
個展の一声から始まった
2025年5月5日の
Real Soundの取材で、
真田さんは
始まりをこう話しています。
仲間内で
「YouTubeとかやれたらいいね」
という話をしていたころ、
個展にbatonの代表の
衣川洋佑さんが来たそうです。
そこで真田さんから
「藝大版『QuizKnock』を
作りませんか」と
声をかけたんですね。
衣川さんとは、
その時に初めて喋ったそうです。
その場にたまたま
桶家さんもいたので、
参加はそこで
確定していたとのこと。
林さんは、誘われた翌日には
撮影に参加していたかも、
と笑っています。
ほかのメンバーも、
基本的には真田さんが
声をかけたそうです。
「東京藝大で仲良くなった
最強仲良しメンツです」
という言い方をしていました。
メンバーのつながりは、
もう少し前に
さかのぼるようです。
2026年8月25日の
QJWebの特集によると、
2021年の藝祭(東京藝大の学園祭)は
全面オンライン配信で、
真田さんは
実行委員長だったそうです。
当時大学2年生の真田さんが
曲を作れる人を探していたら、
4年生だった桶家さんを
紹介されたとのこと。
映像は同学年の林さんが作りました。
そのときのステージの
音響や映像配信は池田さん、
法被のパフォーマンスには
矢野さんが出ていたそうで、
真田さんはその合作を
「メンバーの合作として
最初に世に出た作品」
と振り返っています。
東京藝大は
音楽学部と美術学部の
ふたつしかなく、
それぞれ1学年200人ぐらいの
小さい大学なのだそうです。
学部をまたいだ仲間が
集まりやすかったのかもしれません。
ショート動画で広がった
チャンネルの最初の投稿は、
「藝大卒プロドラマーがその辺のゴミで
「はいよろこんで」を演奏してみた」
という38秒の動画でした。
真田さんはインタビューで、
2本目に出したおばんさんの
「楽器アキネイター」が
早々に80万回再生を突破し、
「こんなに見てくれるんだ」
と驚いたと話しています。
この動画は、
2026年10月5日の時点で
約116万回再生でした。
当サイトが
全660本を数えたところ、
3分以下の短い動画が
514本ありました。
伸びを引っ張ってきたのは、
やはりショート動画のようです。
いちばん再生されているのは
2025年10月の
「1人合唱コンクール
『COSMOS』」で、
約922万回でした。
一方で、
長い動画も出しています。
最初の長尺は2024年11月の
メンバー紹介の動画で、
概要欄には
「アートゥーン!初の長尺動画は
メンバー紹介!」とありました。
ただ、この動画の概要欄に
並んでいるメンバーは
真田さん、林さん、矢野さん、
おばんさん、桶家さん、
池田さんの6人です。
八木さんと小松﨑さんの名前は
まだありません。
2025年4月の
Pen Onlineの記事では、
もう8人の名前が
並んでいました。
2026年10月5日の時点で、
長い動画で
いちばん再生されているのは
「赤だけで絵を描きます」、
次が「QuizKnockスタジオの
壁を塗ってみた」でした。
運営会社つながりの企画です。
「怪獣」のカバーとオリジナル曲
音楽組のメンバーは、
カバーや
オリジナル曲も出しています。
桶家さんは
Real Soundのインタビューで、
「僕らだけでクラシックから
ポップスまでほぼ全ジャンルを
網羅しているのが強み」
と話していました。
2025年6月に出た
サカナクションの「怪獣」の
カバーのMVは、
概要欄のクレジットに
サカナクションの山口一郎さんが
出演者として載っています。
クレジットには
メンバーの名前がローマ字で並んでいて、
姓から見ると、
アレンジとボーカルは桶家さん、
録音とミックスは池田さん、
絵は真田さん、
アートワークのデザインは
林さんが担当したようです。
音楽組の動画でも、
美術組の手が
入っているわけですね。
オリジナル曲は、
「青く」や
「馬鹿と薬」、
2026年3月に出た
「らりこっぱい」などがあります。
渋谷WWWの初ライブ
2025年5月のインタビューで、
これからやりたいことを聞かれた
桶家さんは
「音楽組はライブがしたいですね。
なるべく大きいところで」
と答えていました。
それが形になったのが、
2026年8月27日に
渋谷のライブハウスWWWで開いた
初の音楽ライブ
「Artoone!Live
2026」です。
batonが出した
ライブレポートによると、
18時30分の時点で
フロアはすでに満員だったそうです。
客席には子ども連れから
50代くらいまで、
幅広い世代がいたとのこと。
演奏したのは
音楽組の4人ですが、
前説は真田さんが務め、
途中のMCには
美術組の4人も登場しました。
衣装は真田さんと林さんが塗り、
オープニングの映像は
林さんが作ったそうです。
Real Soundの
ライブレポートによると、
「怪獣」のカバーも披露され、
アンコールは
椎名林檎さんの曲のカバーでした。
最後には
「みんながいてくれたおかげで、
1stワンマンは大成功だったと思う」
という言葉もあったそうです。
8人で作った
初めてのステージだったと言えそうですね。
まとめ
アートゥーン!は、
画家の真田さんが
batonの代表に
「藝大版『QuizKnock』を
作りませんか」と
声をかけて始まった、
東京藝大出身の8人の集団です。
ショート動画で伸び、
2026年10月5日の時点で
登録者は21.3万人。
2026年8月には
渋谷WWWで
初の音楽ライブを開きました。
2025年のインタビューで
真田さんは、
自己紹介の動画で
「登録者数100万人」と
言っていたと話しています。
美術と音楽を
分けずに見せるやり方で、
どこまで届くのか。
これからの動画も
楽しみですね。
藝大出身の演奏家の記事も
あわせてどうぞ。


















