
2020年の春、
新型コロナの流行で、
ウィーンに住むピアニストの
演奏会が中止になりました。
その直後に、
ひとりのピアニストが
ウィーン中央駅の
ストリートピアノを弾く動画を
YouTubeに投稿しています。
それが、
「TAKU-音 TV たくおん」の
石井琢磨(いしい たくま)さんです。
動画の中では
「たくおん」と名乗っていますね。
今回は、本人の公式サイトや
東洋経済オンラインのインタビュー、
当サイトが測った数字から、
たくおんさんの歩みを
たどっていきます。
石井琢磨(たくおん)のプロフィール
名前:石井琢磨(いしい たくま)
YouTubeでの名前:たくおん
生まれ:1989年、徳島県鳴門市
育ち:名古屋
拠点:ウィーン在住
学歴:東京藝術大学→ウィーン国立音楽大学
YouTube:TAKU-音 TV たくおん
登録者:約34.7万人
動画:366本
測定日:2026年10月4日
生まれ年と出身地、
育った場所は、
本人の公式サイトのBIOGRAPHYに
載っているものです。
チャンネルの概要欄には、
本人の言葉で
「ウィーン在住ピアニスト。
クラシック系YouTuber。」
と書かれています。
東京藝大からウィーンへ
石井さんは、
東京藝術大学を卒業したあと、
ウィーン国立音楽大学に
留学しています。
卒業元の東京藝大が、
2022年3月に
卒業生へのインタビューとして
石井さんを取り上げています。
その中で本人は
「私は学部卒業後すぐに
留学しました。
ちょうど10年前の
2012年からです」
と話していました。
公式プロフィールによると、
ウィーン国立音楽大学の
ピアノ科修士課程を
満場一致の最優秀で卒業し、
ポストグラデュアーレコースも
修了しています。
同じ公式プロフィールでは、
2016年の
ジョルジュ・エネスク国際コンクール
(ルーマニア・ブカレスト)の
ピアノ部門で
第2位を受賞したとされています。
1958年から開かれている
伝統あるコンクールだと
紹介されていますね。
なお、主催者側の受賞者一覧は、
当サイトでは
確認できていません。
演奏会が消えた春に始まったチャンネル
YouTubeを始めた理由について、
石井さんは
東洋経済オンラインのインタビュー
(2025年8月31日)で
こう話しています。
「当時、ウィーンでも
新型コロナの流行が始まり、
コンサート活動が
中止になってしまいました。
ピンチをチャンスに変えたくて、
YouTubeを始めました」
チャンネルが作られたのは、
YouTubeの記録では
2020年3月6日です。
いまチャンネルに残っている
いちばん古い動画は、
2020年3月13日に公開された
「【海外ストリートピアノ】
ウィーン中央駅で
弾いてみたら…」という題名の
動画でした(題名は一部を省略)。
公式サイトは
「2025年3月13日」を
チャンネル開設5周年としています。
初めて動画を出した日を、
本人は始まりの日として
数えているようですね。
この動画は、
2026年10月4日の時点で
714,494回
再生されています。
ただ、出だしは
静かなものだったようです。
同じインタビューで本人は
「最初の動画は再生回数14回。
そのうち9回が家族でした(笑)」
と振り返っています。
この「最初の動画」が
どの動画を指すのか、
いつの時点の回数なのかは、
記事には書かれていません。
海外ストリートピアノが柱に
チャンネルの柱になったのは、
海外の駅や街角に置かれた
ストリートピアノでの演奏です。
当サイトで366本の題名を
数えたところ、
「ストリートピアノ」を
題名に含む動画は83本でした。
この83本で、
総再生の55.1%を占めています。
再生回数がいちばん多いのも、
2021年7月6日の
ストリートピアノの回です。
外国でアニソンを
リクエストされて、
『鬼滅の刃』の「炎」を
弾いた動画ですね。
2026年10月4日の時点で
7,356,878回
再生されています。
ほかにも、ヨーロッパで
「ムーン・リバー」を弾いた回や、
ドイツの紳士のリクエストに
応えた回が上位に並びます。
その場にいる人と
やりとりしながら弾く回が、
よく見られているようです。
ストリートピアノで知られる
YouTuberとしては、
当サイトで
ハラミちゃんの記事も
書いています。
「孤高型」から「対話型」へ
東洋経済の記事が
チャンネルの転機として
挙げているのが、
「カフェピアノ突撃企画」です。
ウィーンの老舗カフェで、
店員に
「今からピアノを
弾かせてください」と
体当たりで交渉する企画だと
紹介されています。
カフェの回でよく見られているのが、
2024年4月29日公開の、
ウィーンのCafé Centralで
弾かせてほしいと
お願いした回です。
2026年10月4日の時点で
3,538,816回
再生されています。
題名に「カフェ」を含む動画は
36本あり、
総再生の16.9%を占めます。
2022年から増え始め、
2024年には11本ありました。
ストリートピアノに続く
2本目の柱と言えそうです。
同じインタビューで、
石井さんは
こんな話もしています。
「ピアニストには
『孤高型』と『対話型』が
いると思っています」
そのうえで、
「以前の僕は舞台の上で
人を寄せつけないような
『孤高型』でした」
と振り返り、
「YouTubeを始めたことで、
本来の自分は
『対話型』なのだと
気づきました」
と続けていました。
駅の通行人や
カフェの店員と
言葉を交わしてから弾く企画は、
まさに「対話型」の
演奏なのかもしれません。
本人は
「100の努力が
1000の成果につながった
感覚があります」
とも話しています。
同じくピアノの動画で
人気のまらしぃさんの記事も
あわせてどうぞ。
アルバム、著書、大きなホールへ
YouTubeの外での活動も、
ずいぶん広がっていますね。
ここからは、
公式プロフィールに
書かれている内容です。
2022年に
1stアルバム『TANZ』で
デビューしました。
2023年の
2ndアルバム『Szene』は、
オリコンなどのクラシック部門で
1位になったとされています。
2023年のCD発売記念ツアーでは、
サントリーホール大ホールの
追加公演が
発売3分で完売したそうです。
2024年には
3rdアルバム『Diversity』を
出しています。
2025年6月には、
初めての著書
『これが規格外の楽しみ方!
たくおん式 なるほどクラシック』が
発売されました。
さらに、
ベルリン交響楽団との
シューマンのピアノ協奏曲の
ライヴ盤で、
ソニー・ミュージックから
メジャーデビューしたことも
紹介されています。
2026年は、
4台のピアノを
8人の男性ピアニストで弾く
「PIANO CLOVER」を
石井さんのプロデュースで
始めています。
7月には、パリの
イル・ド・フランス国立管弦楽団が
日本の各地を回ったツアーに、
ソリストとして参加しています。
クラシック専門誌の
ぶらあぼ ONLINEも、
このツアーへの参加を
伝えています。
9月からは、
「石井琢磨 5大都市ピアノ・
リサイタルツアー2026
~音楽の宝箱~」が
始まっています。
チャンネルの数字と、いまの動画
TAKU-音 TV たくおんは、
2026年10月4日の時点で
登録者が約34.7万人、
総再生は
167,190,314回です。
公開されている動画は366本で、
年ごとの本数は
次のとおりでした。
2020年:64本
2021年:103本
2022年:57本
2023年:54本
2024年:36本
2025年:30本
2026年:22本(9月29日まで)
2025年と2026年は、
題名に「ストリートピアノ」を含む回が
3本と2本でした。
そのぶん、ツアーの密着や
リハーサルの様子、
4台ピアノの演奏など、
コンサートの側の動画が
混ざるようになっていますね。
それでも、
2026年8月30日の
ストリートピアノの回は
694,256回、
7月4日に公開された
パリでのリハーサルの回は
409,543回
再生されています。
いまも多くの人に
見られていますね。
最新の動画は、
2026年9月29日に
公開されていました。
まとめ
石井琢磨さんは、
東京藝大からウィーンへ渡り、
ウィーンを拠点に活動する
ピアニストです。
2020年の春、
演奏会が中止になったことを
きっかけにYouTubeを始め、
ウィーン中央駅の
ストリートピアノから
チャンネルが始まりました。
街角やカフェで
人と言葉を交わしながら弾く動画は、
本人が言う「対話型」の
ピアニストとしての
姿そのものなのかもしれません。
コンサートの動画が増えた
いまのチャンネルも、
クラシックを身近に
感じたい人には
ちょうどよい入口になりそうです。
気になった人は、
まずウィーン中央駅の
1本から見てみてくださいね。





















