
団地の部屋で、
ひとりで暮らす
おばあちゃんの毎日を、
孫が撮って届ける。
そんなチャンネルが
2020年から
続いています。
「Earthおばあちゃんねる」です。
出演しているのは
多良美智子さん。
撮影と編集には、
孫のあーすさんが
携わっています。
2026年11月7日に
チャンネルの概要欄を見ると、
「古い団地に一人で住む
92歳のおばちゃんの
日々の日常の動画です。」
と紹介されていました。
この記事では、
公開されている動画の
題名と概要欄、
文春オンライン、
東洋経済オンライン、
健康長寿ネットの
インタビュー記事から、
このチャンネルの歩みを
たどってみます。
動画そのものは
視聴しておらず、
数字は2026年11月7日の
午前11時57分ごろに
当サイトが測った値です。
Earthおばあちゃんねるの数字(2026年11月7日時点)
Earthおばあちゃんねるは、
2020年8月9日に
開設されたチャンネルです。
2026年11月7日時点の
登録者は17.2万人、
動画は130本で、
総再生回数は
約2,731万回でした。
130本の内訳は、
通常の動画が111本、
ショートが17本、
ライブ配信が2本です
(2026年11月7日時点)。
2026年9月の公開は3本、
10月は1本で、
いちばん新しいのは
10月27日の回でした。
たくさん出すより、
ゆっくり続けている
チャンネルと
言えそうですね。
「灰になってしまう」作品を残したくて
始めたきっかけを、
多良さんは
文春オンライン(2022年9月9日)の
インタビューで
こう話しています。
「私が今まで作ってきた
手芸などの作品は、
私が死んだら
灰になってしまう。
それはちょっと
残念だなと。」
映像にしておけば
家族もときどきは
見てくれるかもしれない。
そう考えて、
当時中学生だった孫に
話したそうです。
孫も自分で
YouTube をしていたので、
「じゃあ撮ってあげる」
と応じてくれた、
とのことでした。
公開されている動画で
いちばん古いのは、
2020年8月9日の
「【85歳の団地一人暮らしの日常】
ひとり暮らしを愉しむ」です。
概要欄には
「孫のあーす(15歳)と
おばあちゃん(85歳)の
2人組でやってる
チャンネルです!」
とあり、
この日は
「孫と息子が
帰ってきています」
とも書かれていました。
健康長寿ネット(2026年4月15日)は、
第1回を
「ちらしずしとエビフライを
つくる動画」
と紹介しています。
最初のうちは
身内しか見ていなかった
チャンネルが変わったのは、
7本目の動画からでした。
2020年10月3日の
「【部屋紹介】
団地一人暮らしの85歳の
おばあちゃんが
部屋紹介してみた」です。
文春のインタビューで
多良さんは、
「7本目に『お部屋紹介』の
動画をアップしたら、
ヒュッヒュッと
チャンネル登録者数が
急に増えていった」
と振り返っています。
孫から「バズった」と
聞いたときは、
何のことか
分からなかったそうです。
この回は
2026年11月7日時点で
約269万回再生され、
チャンネルで
いちばん見られている
動画でした。
概要欄の目次には、
寝室の水彩画やランタン、
中米の手芸「モラ」、
骨董を並べた棚などが
並んでいます。
概要欄の記録では、
登録者は
2020年10月8日に
1万人を超えていました。
開設から2か月ほどで、
ということになりますね。
「これはばあばと僕の仕事だよ」
チャンネル名の
「Earth」は、
孫のあーすさんの
名前から来ているようです。
文春の聞き手が
「お孫さんであるあーす君が
撮影・編集を担当する
共同企画だから」
と尋ねると、
多良さんは
「そうなんです」
と答えていました。
始めるとき、
あーすさんは
「これはばあばと
僕の仕事だよ」
と言ったそうです。
多良さんは
「2人で何を撮るか話し合い、
2人で協力しながら
撮影している」と話し、
そうした関係が
楽しいとも語っています。
2026年11月7日に見た概要欄では、
あーすさんが
ディレクター・企画・撮影・
編集・テクニカル担当、
多良さんが
企画担当です。
もう1人、
「パパ」が
プロデューサー・企画・
撮影・司会担当として
名を連ねていました。
2023年7月15日には、
「【88歳のおばあちゃん
初の自撮り動画】」と
題した回もあります。
健康長寿ネットで
多良さんは、
「お孫さんが声変わりしたね、
とか、
視聴者さんが
孫の成長を一緒に
喜んでくれるのが嬉しい」
と話していました。
孫の成長まで
一緒に見守られている
チャンネル、
と言えるのかもしれません。
団地でひとり、が「いい」理由
多良さんは
文春オンラインの後編(2022年9月9日)で、
「もうこの団地に住んで
55年になります」
と話しています。
前編では、
家を建てようかと
夫に言われたときも、
「この団地で十分」
と断ったそうです。
子どもたちが巣立ったあとは、
襖を取り払って
2つの部屋を
ワンルームにしました。
部屋紹介の回で
見せていたのは、
そうやって手を入れてきた
部屋だったのでしょうね。
後編では、
夫を見送ったあと、
長男から同居の話も
あったそうですが、
「やんわり断わりました」
とのことでした。
理由について
多良さんは
「子ども世帯は
子ども世帯、
私は私で離れて暮らすのがいい」
と話しています。
東洋経済オンライン(2024年8月7日)は、
人付き合いのモットーを
「広く浅く、深入りせず」
と伝えています。
記事の時点では
絵手紙、写経、麻雀、
着物のリフォームの
4つの習い事に
通っていたそうです。
記事の結びにある
多良さんの言葉は、
「“一人になってしまった”
んじゃなくて、
“一人がいい”んです」
でした。
同じ記事の写真の説明には、
2週間に一度、
息子さんが孫と一緒に
食事をしに来る、
とあります。
ひとりと言っても、
離れすぎてはいない
距離のようですね。
長崎生まれ、昭和の話を孫が聞く
概要欄によると、
多良さんは
昭和9年(1934年)に
長崎県で
8人きょうだいの
7番目として生まれました。
小学生のときに
戦争を体験し、
高校を卒業したあと
大阪で就職した、
と書かれています。
著書の「はじめに」では、
小学5年生のときに
被爆したことにも
触れています
(サライ.jpの書評での引用)。
東洋経済では、
「戦中戦後を
経験しましたので、
つらかったことも
随分とありました」
と話していました。
チャンネルでは
2022年9月と10月に、
故郷の長崎や
妹さんを訪ねる
「おばあちゃんルーツを探る」
の2本を出しています。
2025年8月15日には、
「おばあちゃんの
終戦放送の記憶」という
短い動画も
公開されました。
2025年12月から
2026年10月までの題名には、
昔の話を
聞かせてもらう回が
目立ちます。
「クリスマスの思い出を語る!」
(2025年12月25日)、
「おばあちゃんの
独身時代の生活!?」
(2026年4月26日)、
「昭和トークが炸裂!」
(2026年6月27日)。
そして
2026年11月7日時点で
いちばん新しい
10月27日の回が、
「【おばあちゃんの
体験談を聞きたい】
~昭和からの洗濯事情編~」です。
料理や部屋を見せる
チャンネルとして始まり、
祖母の昔話を
家族で聞く場にも
なってきたのでしょうね。
本になり、読者のはがきも読む
2022年2月25日には
「Earthおばあちゃんが
本になりました」
という回が公開されています。
その本が、
2022年3月24日に
すばる舎から出た
『87歳、古い団地で愉しむ
ひとりの暮らし』です。
文春オンライン(2022年12月21日)の
ベストセラー解剖では、
主な読者は
60~70代の女性で、
その時点で
「5刷12万部
(電子含む)」
とされていました。
健康長寿ネットによると、
『88歳ひとり暮らしの
元気をつくる台所』
『90年、無理をしない生き方』
と合わせた3冊は、
2026年4月の記事の時点で
累計20万部です。
多良さんは
コメントや
読者アンケートのはがきに、
すべて目を通している
そうです。
2023年5月には、
「横浜のトークショー
公式切り抜き」と付いた
短い動画も
2本出ていました。
衰えも見せていく、無理をしない毎日
登録者数を
記事ごとに並べると、
2022年4月の6万人
(サライ.jp)、
2022年9月の12万人超え
(文春)。
2024年8月の
16.8万人(東洋経済)、
2026年4月の
17万人超(健康長寿ネット)。
そして
2026年11月7日の
当サイトの実測が
17.2万人です。
年齢も、
文春の2022年9月の記事で87歳、
東洋経済の2024年8月の記事で89歳、
健康長寿ネットの
2026年4月公開の記事
(訪問は1月)で91歳と
書かれていました。
健康長寿ネットによると、
90歳を機に
無理をしない生活を
心がけるようになり、
19年間続けた
「第九を歌う会」も
卒業したそうです。
2026年3月24日には
「おばあちゃんの
要支援1 de デイサービス」
という回も出ていて、
2026年11月7日時点で
約14.6万回
再生されていました。
多良さんは
健康長寿ネットで、
「衰えてきたところも
ありますが、
年齢を重ねれば当たり前。
そういう姿を
見ていただくことも
大事だと思っています」
と話しています。
その姿も、
これからは
孫のカメラが
写していくのでしょうね。
祖母と孫で撮る
チャンネルとしては、
当サイトで
きのえおばあちゃんの
記事も書いています。


















