
フェンスを1枚置くか、
自分のコマを進めるか。
2026年2月に出た
1分あまりのショート動画が、
2026年11月8日の時点で
1,255万回あまり
再生されています。
遊んでいるのは
『コリドール』という
ボードゲーム。
ルールは単純なのに
駆け引きがひと目で分かるところが、
受けたのかもしれません。
投稿したのは
YouTube チャンネル
「ボードゲーム倶楽部」です。
この記事では、
長い動画のチャンネルから
ショートのチャンネルへ
“引っ越し”た2022年から、
4人が3人になった2025年までを、
本人の動画の題名と説明欄、
MONOQLO・KAI-YOU・
サイゾーウーマンの
記事からたどってみます。
登録者数や再生回数は、
2026年11月8日
午前0時すぎに
当サイトが測った値です。
動画そのものは視聴しておらず、
題名と説明欄、
記事の記述をもとにしています。
「幼なじみの3人」のボードゲーム倶楽部
ボードゲーム倶楽部の
概要欄は、
「Shorts動画を中心に活動中!」
という一文で始まります。
続けて
「このチャンネルでは
幼なじみの3人が
ボードゲームでおもいっきり遊ぶ動画を
投稿しています!」。
出演者として並ぶのは、
お~ん斉藤さん、
ハガンツさん、
よしのいつきさんの3人です。
2026年11月8日時点の登録者は
8.36万人、
総再生回数は
2億4,797万回あまり。
公開されている動画は
2,781本で、
そのうち2,683本が
ショート動画、
通常の動画は98本でした。
動画ごとの再生回数を足すと、
99.7%がショートの分です。
ほとんどショートだけで
ここまで来たチャンネル、
と言ってよさそうですね。
本名は、
概要欄にも、
ここで挙げる記事にも
出てきません。
当サイトが確かめた範囲では、
見つかりませんでした。
年齢についても
はっきりした数字はなく、
2021年12月の動画の題名でも、
2026年2月の動画の題名でも、
自分たちを
「アラサー」と呼んでいるのが
手がかりになるくらいです。
少し物足りないかもしれませんが、
そのぶん、
3人がどんな動画を
積み重ねてきたのかを
見ていきましょう。
14本で引っ越した、長い動画のチャンネル
ボードゲーム倶楽部の
YouTube は、
いまのチャンネルが
最初ではありません。
2021年10月に開かれた
別のチャンネルがあり、
2021年12月6日に
最初の動画を出しています。
擬音を作って
状況を当てる
『ゼッタイギオンカン』で遊んだ、
14分あまりの回でした。
このチャンネルには
2022年11月までに
14本の動画が並び、
1本を除けば
再生回数は
334回から3,562回ほどです。
なかなか数字が伸びない
時期だったようです。
一方、
いまのチャンネルは
2022年3月に開かれ、
3月18日の
「さすが100均クオリティ」
という30秒のショートから
投稿が始まりました。
KAI-YOUの
用語解説(2023年8月)によると、
2つのチャンネルを
ショートと長尺で
使い分けていたものの、
登録者が
ショートのほうに集まったため、
そちらを
メインにすると発表したそうです。
その発表にあたるのが、
2022年11月20日に
古いほうのチャンネルに出た
「チャンネル引っ越しました!」
という37秒の動画です。
説明欄には
引っ越し先へのリンクと、
「今後も楽しくワイワイ
やっていきます!」
という一言がありました。
仕切り直しの再出発、
といったところでしょうか。
長い動画で始めて、
見てもらえる形を探した末に
ショートへ移った。
そんな順番だったのでしょう。
水と紙とビー玉の「ギリギリアイスゲーム」
いまのチャンネルで
1,000万回を超えたショートは
3本あります
(2026年11月8日時点)。
そのうち
いちばん早く公開された1本は、
引っ越しの告知より前の
2022年9月10日に出ています。
それが
「水と紙とビー玉を使う
斬新なチキンレース
『ギリギリアイスゲーム』」
という29秒の動画です。
2026年11月8日時点で
1,080万回あまり
再生されています。
同じ時点で、
100万回を超えたショートは
47本ありました。
おもしろいのは、
ショートの長さが
年を追って伸びてきていることです。
ショートの長さの
真ん中の値は、
2022年が25秒、
2023年が51秒、
2024年と2025年が60秒、
2026年(11月7日まで)が
64秒でした。
最初は
いちばん盛り上がる場面だけを
切り取っていたのが、
だんだん
ルールや駆け引きまで
見せるようになった、
ということかもしれませんね。
無断転載には、動画と、説明欄の箇条書きで答えた
2022年9月21日、
古いほうのチャンネルに
「すとぷりのころんくんに
無断転載されたので話す」
という動画が出ました。
サイゾーウーマンの
翌22日の記事も、
ボードゲーム倶楽部のメンバーが
この日に
動画の無断転載を報告したと
伝えています。
この動画の説明欄は、
感情を書きつけるより、
考えを順番に並べる形を
取っていました。
言いたいことが
誤解されずに伝わるよう、
文字で整理しておきたかったのかも
しれません。
動画を出した理由は3つ。
1つ目は
「発信することで
視聴者の無断転載への意識が変わり、
今後の被害者が減ると考えたから」。
2つ目は、
TikTok のアカウントが
10万フォロワーを超え、
「自衛の意味」で
考えをまとめておきたかったから。
3つ目は、
相手に
してほしいことがあったから、
とあります。
そのうえで
「誠実な対応」として、
転載した動画の
投稿主全員に許可をとって
リンクを載せるか、
動画を非公開にし、
収益を確かめて
投稿主に分ける、
という2つの案を
示していました。
KAI-YOU は、
このとき
TikTok の規約についての説明と、
対応を求める動画を投稿した、
と書いています。
説明欄の終わりのほうには、
規約を
「誤読して
無断転載に当たらないと主張する方」
に向けた説明まで
書き込まれていました。
古いチャンネルの14本のうち、
この動画だけが
13.9万回あまりと
桁違いに見られています。
自分たちの動画が
使われる側になったとき、
どう考えるのかを
文字で残しておく。
ショートで勝負する
チャンネルにとっては、
避けて通れない
問題だったのでしょう。
ゲームマーケットと、ボードゲームカフェの1日店員
ショートの合間に、
通常の動画では
ボードゲームの
イベントにも出かけています。
題名に
「ゲームマーケット」が入る動画は
25本ありました。
本人たちの題名の言い方を借りれば、
ゲームマーケットは
「ボードゲーム即売会」です。
2024年からは
春と秋の開催のたびに
動画を出していて、
すっかり恒例になっているようです。
2024年4月には、
春の開催を前に
買うべき新作を選んだ
通常の動画を出しています。
説明欄には
「忖度抜きで
マストバイな新作を紹介しました!
案件じゃないので、
それぞれの好みで選びました笑」。
2026年5月の戦利品の回は、
題名が
「まさかの総額10万円!?」
となっていました。
見るだけでなく、
本当に買って
遊んでいるのが伝わってきますね。
2024年9月29日には、
JELLY JELLY CAFEの
池袋2号店で
店員体験をしています。
カフェ側の告知は、
ボードゲーム倶楽部を
「ショート動画の限られた時間で
面白さを表現されています!!」
と紹介していました。
その様子は
10月19日に
「【1日密着】ボードゲームカフェの
店員さんってなにしてるの?」
として公開され、
説明欄には
「※PR案件ではございません。」
と添えられています。
ボードゲームを遊ぶ側から、
お客さんに出す側へ回ってみた
1日だったわけですね。
2025年3月8日には、
雑誌『MONOQLO』の
ウェブ版で、
パーティゲーム6選を
推薦する記事に
協力しました。
記事は
ボードゲーム倶楽部を
「2024年12月までに、
200種類以上のボードゲームを
遊んでいます」
と紹介しています。
4人がそれぞれ1作ずつ
コメントを寄せていて、
ハガンツさんは
磁石で操作する
エアホッケーのような
『クラスク』を、
「負けても「もう一回やろ!!」と、
必ず言っちゃうほどの
沼ゲーです!」
と推していました。
何度も遊んできた人ならではの
推し方ですね。
4人から3人へ
MONOQLO の記事が
「4人組」と書いたのは、
2025年3月8日のことです。
その7日後の
3月15日、
チャンネルに
「【ご報告】マツモト会長が
脱退します。」
という動画が出ました。
説明欄には
「私、マツモト会長は
ボードゲーム倶楽部を
脱退させていただくことに
いたしました。」
とあります。
経緯は
動画の中で話している
とのことですが、
当サイトは動画を見ていないので、
理由はここでは書きません。
2023年の KAI-YOU、
2024年のカフェの告知、
2025年3月の MONOQLO が
そろって
「4人」と書いているのは、
この脱退より前の
記述だから、
というわけですね。
いまの概要欄の出演者は
お~ん斉藤さん、
ハガンツさん、
よしのいつきさんの3人。
概要欄の
「幼なじみの3人」も、
この後の姿を
書いたものでしょう。
いちばん見られたのは2026年の『コリドール』
3人になってからも、
動画の出ない日は
ほとんどありません。
脱退の翌日の
2025年3月16日から
2026年11月7日までの
602日のうち、
投稿の無かった日は
4日だけでした。
ただ、本数そのものは
減っています。
1日あたりの本数は、
脱退前の1年
(2024年3月15日〜
2025年3月14日)が
2.02本、
脱退後の602日が
1.45本でした。
2026年10月1日から
11月7日までの
38日間は、
1日も欠かさず
動画が出ていて、
その数は49本でした。
毎日出す体制が、
すっかり出来上がっているようですね。
登録者5万人の突破を
動画で報告したのは
2024年6月で、
そこから2年あまりで
8万人台に乗せたことになります。
そして、
チャンネルで
いちばん再生されている動画は、
冒頭で触れた
2026年2月の
『コリドール』の回です。
動画ごとの再生回数を
全部足した数の
5.1%を、
この1本が占めています。
2025年11月には、
アスレチックのアナログゲームの
『SASUKE』版で遊んだショートも
736万回あまり見られています。
初期の動画だけが
数字を持っているのではなく、
ここ1年の動画が
上位に入っているわけです。
長い動画の
チャンネルから引っ越して
4年近く。
ボードゲームの面白さを
1分前後で伝える型は、
3人になったいまも
磨かれ続けているように見えます。
次はどのボードゲームが、
あの短い時間の中で
盛り上がるのか。
楽しみにしている人も
多いのではないでしょうか。



















