
工場や機械を主題にした
記事を、当サイトは
まだ1本も出して
いませんでした。
今回が最初になります。
ものづくり太郎さんです。
登録者37万4000人、
動画620本、総再生は
4758万回を超えています。
ただ、この方の経歴を
たどっていくと、
YouTubeはかなり後ろの
ほうに出てきます。
前に認証機関があり、
ミスミがあり、
パナソニックがありました。
今回はその順番を、
媒体の公式プロフィールと、
国立国会図書館の書誌と、
ご本人のチャンネルから
たどっていきますね。
ものづくり太郎さんとは?登録者37.4万人・動画620本・総再生4758万回を実測
まず数字から
見ていきましょう。
2026年8月22日に
YouTubeのAPIから
読んだ値です。
・登録者数:374,000人
・動画本数:620本
・総再生回数:
47,587,449回
チャンネル名は
「ものづくり太郎チャンネル」、
ハンドルは
@monozukuritarouです。
扱っているテーマは、
一貫して製造業でした。
半導体、工作機械、EV、
工場のデジタル化。
登録者37万人という数は、
この分野の解説動画としては
かなり大きいほうでしょうね。
本名は永井夏男さん!1988年生まれで、愛知県尾張旭市の出身です
ご本名は公表されています。
永井夏男(ながい・なつお)
さんです。
PRESIDENT Onlineの著者ページに、
こう書かれています。
「本名は永井夏男。1988年、
愛知県尾張旭市生まれ」。
生まれ年については、
もうひとつ別の裏づけが
ありました。
国立国会図書館の書誌で、
著者の標目が
「ものづくり太郎, 1988-」と
登録されているんです。
図書館の目録が付ける
著者典拠ですので、
媒体のプロフィールとは
別の系統の記録になりますね。
なお、生年月日の月日までは
当サイトでは書きません。
年までにしておきます。
2012年に京都産業大学を卒業!最初の職場は大手の認証機関でした
経歴は大学から
始まっています。
「2012年に京都産業大学
卒業後、大手認証機関に
入社。電気用品安全法業務に
携わった」。
同じ文章が、実は
国立国会図書館の書誌の
「著者紹介」にも
入っていました。
こちらは出版情報登録センター
(JPRO)が提供したもの、
つまり版元の側から
登録された経歴ですね。
媒体と版元の両方が
同じ経歴を掲げている、
ということになりますね。
電気用品安全法というのは、
電気製品の安全に関わる
法律です。
その業務ということは、
製品が基準を満たしているか
どうかを見る側に
いたのでしょうね。
なお、この「大手認証機関」が
どこなのかは、どの出所にも
書かれていません。
当サイトも推し量って
社名を書くことはしません。
ミスミとパナソニックでFAと装置の拡販へ!のちの連載につながっていきます
認証機関のあとの職歴も、
プロフィールに続きます。
「(株)ミスミグループ本社や
パナソニックグループで
FAや装置の拡販業務に
携わる」。
FAはファクトリー
オートメーション、
つまり工場の自動化ですね。
拡販業務ということは、
売る側にいたことに
なりますね。
ここが個人的には
面白いところでした。
のちに書かれる連載の
第4回が、ミスミの
「meviy」というサービスを
扱っているんです。
かつて在籍した会社の
サービスを、今度は
解説する側から書いている、
ということになります。
もっとも、在籍していたから
書いたのかどうかまでは
分かりません。
そこは推測になりますね。
チャンネル開設は2019年10月!本格的な活動の始まりは2020年からです
ここは書き分けが
必要な箇所ですね。
YouTubeのAPIが返す
チャンネルの作成日は
2019年10月13日でした。
一方、プロフィールのほうは
「20年から本格的に
YouTuberとして活動を開始」と
書いています。
食い違っているように
見えますが、これは
矛盾ではないでしょうね。
APIの日付は
アカウントを作った日で、
初めて動画を出した日でも、
本腰を入れた日でも
ありません。
アカウントだけ先に作って
しばらく置く、というのは
よくある話でしょう。
ですので当サイトは、
開設は2019年10月、
本格的な活動の開始は
2020年、と分けて
書いておきます。
会社名が出所によって2つあります!「ブーステック」と「製造業盛り上げ隊」
ここは当サイトが
実際に引っかかった点です。
先ほどのPRESIDENT Onlineの
著者ページなのですが、
同じページの中に
会社の名前が2つ
載っているんですね。
肩書きの行が
「ブーステック代表取締役/
製造業系YouTuber」。
その下の本文が
「(株)製造業盛り上げ隊
代表取締役」。
更新日は2024年3月28日と
記されています。
社名が変わったのか、
別の会社を2つ持って
いるのか、単なる表記の
揺れなのか。
どれなのかは、この
ページからは読み取れません。
もうひとつ手がかりが
あって、チャンネルの概要欄に
載っている連絡先の
メールアドレスが
「moriagetai.jp」という
ドメインなんです。
「盛り上げたい」と
読めますので、
「製造業盛り上げ隊」の
ほうと符合はしています。
ただ、符合するというだけで、
2つの社名の関係を
説明できたわけでは
ありません。
分からないところは
分からないままに
しておきますね。
『機械技術』誌に全20回の連載!2022年6月から2024年1月まで続きました
書き手としての仕事も
記録に残っています。
日刊工業新聞社の
『機械技術』という雑誌に、
連載を持っていました。
題は「今さら聞けない!!
製造業の重要トレンド・
キーワードとその本質」。
国立国会図書館の書誌を
検索すると、責任表示
「ものづくり太郎」で
20回ぶんが採録されています。
・第1回(2022年6月)
最新版ものづくり白書の内容
・第4回(2022年9月)
製造業DXを革新した
サービス「meviy」
・第11回(2023年4月)
industry 4.0とは何か
・最終回(2024年1月)
Rapidus徹底解剖
第1回から最終回まで、
1年7か月です。
途中の回を見ていくと、
カーボンニュートラル、
EV戦略と地政学的リスク、
台湾のTIMTOS、
ハノーバーメッセ。
国内の話だけでは
ないんですね。
最終回がRapidusというのも、
時期を考えると
それらしい締め方
かもしれません。
著書『日本メーカー超進化論』は2024年4月刊!図書館の分類は「工業」でした
単行本も出ています。
『日本メーカー超進化論
デジタル統合で製造業は
生まれ変わる』。
KADOKAWAから
2024年4月1日の発売です。
ISBNは
978-4-04-606721-0。
四六判で、定価は
1,760円(本体1,600円+税)。
KADOKAWAの公式ページと
国立国会図書館の書誌の
両方で確認しています。
ただ、ページ数だけは
2つの記録で違いました。
版元は232ページ、
国会図書館の書誌は229p。
こういう差は、前書きや
奥付を数えるかどうかで
出ることがあるようです。
どちらかが誤りとは
限りませんね。
面白かったのは分類です。
国会図書館がこの本に
付けたNDCは509.21、
「工業・工業経済」。
件名は「日本--工業」。
YouTuberの本、
という棚には
入っていないわけですね。
英語の並列タイトルも
付いていました。
「Theory for the
Super-Evolution of
Japanese Manufacturers」。
登録者数の表記が25万〜27万人で割れています!ただし矛盾ではなさそうです
2024年前半の各所の表記を
並べると、数字が
そろっていません。
・国会図書館の要約
(JPRO提供)
「YouTube登録者
25万人突破」
・KADOKAWA公式
「YouTube登録者
26万人突破」
・PRESIDENT Online
「登録者数は27万人
(24年3月現在)」
25万、26万、27万。
一見すると食い違って
見えますね。
ただ、よく読むと
言い方が違うんです。
前の2つは「突破」で、
これは通過した目盛りを
指しています。
最後のひとつだけが
「24年3月現在」と、
時点を切って書いています。
25万を突破し、26万を
突破し、2024年3月には
27万だった。そう読めば
3つとも並び立ちますね。
数字が違うからといって、
どれかが間違いだとは
限らないようです。
ちなみに当サイトが
2026年8月22日に測った
値は37万4000人でした。
2024年3月の27万人から、
2年半で10万人ほど
増えた計算になります。
講演先はデンソーやアイシン、岐阜県庁まで!呼ばれているのは製造業の内側です
最後に、動画の外側での
仕事を見ておきます。
チャンネルの概要欄に、
ご本人が講演先を
挙げていました。
企業の例として、
デンソー、アイシン、
ブラザー工業、パナソニック、
ダイキン、ミスミ、
トヨタ系列、東芝。
団体の例として、
岐阜県庁、日本制御機器工業会、
JPCA、セミコンジャパン、
能率協会、各商工会議所。
自治体と業界団体が
並んでいるのが、
少し珍しいところかも
しれません。
動画のスポンサーも
概要欄に明記されています。
ヤマザキマザック、
industrial-X、
サテライトオフィス、
パナソニックエナジー。
ヤマザキマザックは
工作機械の大手ですね。
依頼先・コラボ先として
挙がっている会社は、
数えると100社を超えます。
三菱電機、村田製作所、
ジェイテクト、日立製作所、
ダイキン工業、ブラザー工業、
ミツトヨ、Intel、AMD。
見ていて思ったのは、
視聴者として製造業の人が
いるというより、
発注する側として
製造業の会社が
いるのかもしれません。
PRESIDENT Onlineの
プロフィールも、
動画が「製造業関係者の間で
話題」と書いています。
読者と取引先が
同じ業界にいる形ですね。
なお、こうした企業名は
すべてご本人が概要欄に
書いているものです。
当サイトが個別に
各社へ確認したものでは
ありません。
ものづくり太郎さんについては、
以上になります。
認証機関で製品を見て、
ミスミとパナソニックで
売る側に回り、
2020年から解説する側へ。
順番に並べてみると、
YouTubeが最後に来る
経歴だったのが
よく分かりました。


















