
YouTubeで大学レベルの
数学と物理を教えている
チャンネルがあるのを
ご存知でしょうか。
「予備校のノリで学ぶ
『大学の数学・物理』」、
略してヨビノリです。
出演しているのが
ヨビノリたくみさん。
登録者数は129万人。
黒板を使った講義動画で
ここまで伸びているのは
なかなか珍しいのでは
ないでしょうか。
しかもこの活動、
国と学会の両方から
表彰を受けています。
文部科学大臣表彰と
日本数学会出版賞です。
今回はヨビノリたくみさんの
経歴とチャンネルの数字、
そして2つの受賞について
まとめました。
ヨビノリたくみのプロフィール!東大大学院で理論物理を学んだ元予備校講師
活動名:ヨビノリたくみ
チャンネル:予備校のノリで
学ぶ「大学の数学・物理」
役割:出演・講義担当
公式サイトのプロフィールに
よると、東京大学大学院の
修士課程を修了しています。
その後は博士課程へ
進んだと書かれています。
専門は理論物理学。
ただし学部では物理化学、
大学院では生物物理を
研究していたそうです。
前職は予備校講師で、
その期間は6年間。
博士課程へ進むと同時に
講師を退職した、と
公式サイトにはあります。
「予備校のノリで学ぶ」
というチャンネル名は、
この経歴から
来ているのでしょうね。
チャンネル開設は2017年7月!「理系の理系離れを防ぐ」という理念
チャンネルが始まったのは
2017年7月です。
公式サイトのAboutページは、
開設日を7月12日と
記載しています。
一方、YouTube Data API
で取得できるチャンネルの
作成日時は2017年7月2日。
10日ほどのずれが
ありますね。
どちらかが誤りという
話ではなく、チャンネルの
枠を作った日と、本人が
開設と位置づけた日が
違うのだと考えられます。
理念については、
日本数学会の受賞理由に
記載がありました。
「理系の理系離れを防ぐ」。
学会側が引いた言葉ですね。
理系に進んだ学生が、
理系から離れてしまう。
そこを食い止めたい、
という発想なのでしょうね。
文部科学大臣表彰を受賞!日本物理学会の推薦で国から表彰された
ここが他の発信者と
はっきり違うところですね。
ヨビノリは国から
表彰を受けています。
令和5年度 科学技術分野の
文部科学大臣表彰、
その科学技術賞
(理解増進部門)です。
文部科学省の発表は
令和5年4月7日付でした。
理解増進部門は応募20件、
受賞は10件26名と
公表されています。
受賞者名のほうは
日本物理学会の公式お知らせで
確認できます。「本会推薦の
ヨビノリたくみ氏、ヨビノリ
やす氏の受賞決定」。
業績名は「インターネット
動画配信による革新的な
科学の理解増進」でした。
動画配信そのものが
評価されたわけですね。
しかも推薦したのは
日本物理学会です。
学会が学会として
推した形になりますね。
2026年度日本数学会出版賞も受賞!学会が挙げた受賞理由
もう1つが日本数学会の
出版賞です。こちらは
2026年度、つまり今年の
受賞になります。
日本数学会の公式ページに、
受賞者として「ヨビノリたくみ、
ヨビノリやす」の名前が
掲載されています。
同じ年度には
浦川肇さんも受賞者として
並んでいました。
数学の書き手に贈られる賞、
という位置づけですね。
受賞理由の原文は
こうなっています。
「ヨビノリの活動は、
YouTubeというメディアの
特質を活かし」。
「誰もがアクセスしやすい形で
数学の教育・普及に
大きく貢献してきたものである」。
学会が正面から
そう評価しています。
出版賞という名前ですが、
評価の対象になったのは
YouTubeでの発信でした。
そこが面白いところでは
ないでしょうか。
YouTube登録者数は129万人!総再生4億9,982万回をAPIで実測
チャンネルの数字は
YouTube Data APIで
実測しました。
2026年8月17日時点の
値になります。
登録者数は
129万人
(1,290,000人)。
総再生回数は
499,816,436回でした。
約4億9,982万回、
と置き換えたほうが
規模は伝わりますね。
公開されている動画は
1,046本あります。
黒板の前で講義をする
チャンネルとしては、
かなり大きいほうでは
ないでしょうか。
公式サイトのマイルストーンと
並べると、伸び方が見えますね。
2017年9月に1,000人、
2019年1月に10万人、
2020年2月に30万人。
そして2023年6月18日に
100万人を達成しました。
再生回数は2021年2月に1億回、
2022年7月に2億回を
突破しています。
100万人からの3年2か月で、
さらに29万人。
5億回に手が届くところまで
来ているようです。
編集担当「やす」との2人体制!受賞も2名の連名
ヨビノリは1人の
チャンネルではありません。
公式サイトは2名体制だと
説明しています。
画面に出るのがたくみさん、
編集を担当するのが
やすさんです。公式サイトの
制作もやすさんが
手がけているとのこと。
やすさんは
東京工業大学大学院の
修士課程を修了。
専門は物理学で、
指導歴は6年以上。
2019年3月に大企業を退職し、
現在はフリーランス。
そこまでが公式サイトに
書かれている内容です。
そして2つの受賞は、
どちらも2名の連名でした。
文部科学大臣表彰も、
日本数学会出版賞もです。
顔が出ている人だけが
YouTuberではない。
連名の表彰は、それを
はっきり示しているのでは
ないでしょうか。
今も講義動画を出している?2026年の投稿を並べてみた
公式サイトは配信内容を
「大学レベルの数学、物理を
主とした理系科目の授業動画」
と説明しています。
では今もそうなのか。
公式チャンネルの配信データで
2026年の投稿を
確認してみました。
・4月22日「【大学物理】
電磁気学入門④
(静電ポテンシャル)」
・6月30日「『ダークマター』を
3段階のレベルに分けて解説」
・7月21日「AIが見つけた、
想像より何倍も身近で
衝撃的な反例」
・8月8日「反例を見つければ
否定的な解決となる
数学の未解決問題5選」
講義シリーズは続いています。
ただ、研究者への取材や
AIの話題など、企画寄りの
動画も並んでいますね。
投稿のペースは
月3〜5本ほどでした。
休止している様子は
ありません。配信データで
確認した範囲の話です。
著書は6冊!本名や年齢は公表されている?
公式サイトには
著書の一覧ページがあります。
そこに並んでいるのは6冊。
数学と物理の入門書が
中心になっていますね。
『予備校のノリで学ぶ大学数学』
『予備校のノリで学ぶ線形代数』。
チャンネル名がそのまま
書名になっていますね。
もう1つは
『難しい数式はまったく
わかりませんが、微分積分を
教えてください!』から
始まるシリーズです。
同じ形で相対性理論、
確率・統計、量子力学の
3冊が並んでいました。
出版社と刊行年は
一覧に記載がありません。
一方で、本名・生年月日・
出身地は公表されていません。
公式サイトにも、2つの
受賞の発表にも、活動名しか
出てこないためです。
そのため本記事でも
年齢には触れていません。
確認できないものは
書かない方針です。
まとめ
今回はヨビノリたくみさんに
ついてまとめました。
・東京大学大学院の
修士課程を修了し、
博士課程へ進学。
前職は予備校講師6年
・チャンネル開設は2017年7月。
公式サイトは7月12日を
開設日としている
・登録者129万人、
動画1,046本、
総再生4億9,982万回
・令和5年度の文部科学大臣
表彰 科学技術賞
(理解増進部門)を受賞。
推薦は日本物理学会
・2026年度日本数学会
出版賞も受賞。
いずれもやすさんとの連名
数字はいずれも
2026年8月17日時点で、
YouTube Data APIで
実測した値になります。
本名・生年月日・出身地は
一次情報で確認が
取れなかったため、
本記事では書いていません。
国の表彰と学会賞を
どちらも受けているYouTuberは、
そう多くはないのでしょうね。
このあたりが、
ヨビノリというチャンネルの
いちばん変わった
ところかもしれません。
今回参照した情報は
こちらからたどれます。
・ヨビノリ公式サイト/About
・ヨビノリ公式サイト/著書一覧
・文部科学省/文部科学大臣表彰の発表
・日本物理学会/受賞決定のお知らせ
・日本数学会/2026年度出版賞
・YouTube/ヨビノリ公式チャンネル




















