
「本当にびっくりしたー!」の
セリフでおなじみの
ミスターヤバタン
(Mr Yabatan)さんは、
ノルウェー出身のコメディアンです。
イルミネーションや雪、トイレに
大げさに驚く動画を
見かけたことがある人も
多いのではないでしょうか。
ただ、本人が目指してきたのは
「外国人」枠ではありません。
2025年の取材でも、
なりたかったのは
日本のコメディアンだったと
振り返っています。
2026年11月2日に当サイトが
YouTubeのデータで測ったところ、
チャンネル「Mr Yabatan」の
登録者は33.8万人、
動画は664本、
総再生回数は
約1億6,185万回でした。
この記事では、本名や年齢のあと、
日本に来た経緯、
動画が広まったときの話、
テレビの仕事を断っていた理由、
部屋探しで断られた体験、
Dogenさんとの漫才を見ていきます。
本名はクラウド?年齢や身長は?
はい、本名は「クラウド」です。
2020年のFikaの取材で、
本人が「本名のクラウド」と
話しています。
チャンネルの説明欄も、
2026年11月2日の時点で
「クラウド」の名前から
始まっていました。
姓については、
在日ノルウェー商工会議所の
2021年の記事に
「Claude Bonde」とあります。
ただ、本人が自分の言葉で
姓を名乗っている取材までは
見つけられませんでした。
生年月日は1992年8月26日で、
2026年11月の時点で34歳です。
Almost Japaneseの
プロフィールには身長190cmとあり、
かなりの長身ですね。
言語の欄には日本語、ノルウェー語、
英語(ビジネス)が並んでいました。
出身はノルウェーのオスロで、
「ヤバタン」の名前は
日本語の「ヤバイ」から来ています。
LIFULL STORIESの取材では、
初めて聞いた人が
「なんだろう?誰だろう?」と
思うのがめっちゃ好きだと
話していました。
笑いは家系でもあるようです。
お父さんはミュージシャンから
テレビのプロデューサーになった人で、
本人によると、ノルウェーで初めて
スタンドアップコメディを
始めたのだそうです。
いとこも
ノルウェーで人気のお笑い芸人で、
家にはいつもカメラがあり、
子どものころは友達と
ハリー・ポッターのパロディを
撮って遊んでいたといいます。
Fikaの取材では自分から
「私の家族のクリスマス動画見ました?
みんな明るいでしょう」と
話を振っていて、
家族の空気まで
伝わってくるようですね。
来日はいつ?初来日と定住は別の年
「来日はいつ」と聞かれると、
少しややこしいところです。
日本には何度か来ていて、
初めて来たのは2012年、
定住は2017年になります。
きっかけは高校生のときに見た
『ガキの使い』の
「笑ってはいけないシリーズ」でした。
東京都の公式サイトの取材によると、
コンピューターの授業中に
こっそり見ていたそうです。
お金を貯めて
2012年に19歳で初めて日本を訪れ、
2週間を過ごしました。
数か月後には再び日本へ来て、
日本語学校に半年通い、
いったんノルウェーへ帰っています。
2014年からは
Instagramに動画を
出し始めました。
ただ、Asia Bloomingの
取材によると、
ノルウェーの自分の部屋で
撮っていたころのフォロワーは
800人ほどだったそうです。
YouTubeに残るいちばん古い動画も
この時期のもので、
2014年5月13日公開の
「外人が日本語を喋ると
シリーズ-アメリカ人バージョン」。
わずか13秒でした。
そして2017年春に
ワーキングホリデーで日本へ戻り、
ここから日本での活動が
本格的に始まります。
2024年の取材では
東京に住んでいると話していました。
イルミネーションの動画はどう広まった?
もっとも、すぐに
うまくいったわけではありません。
最初は役者のオーディションを
受け続けたものの、
全然受からなかったと語っています。
Metropolisの取材によると、
受けられるのはCMの外国人役のような
仕事ばかりだったそうです。
お金も尽きてきて、
Fikaの取材では、英会話の先生と
保育園の先生をかけもちして、
仕事のあとに動画を作っていた
と振り返っています。
もう辞めようと思うことも
あったそうですが、
シェアハウスの友人が
動画を面白がってくれたことが
支えになりました。
2017年8月には
イギリス人のモノマネの動画が
オーストラリアで話題になります。
それでも本人は、
「他の国でバズってもあまり
満足はできませんでした」と語ります。
目標は日本人を笑わせることでした。
次に作ったフランス人のモノマネが
奈良公園の動画でウケて、
この路線で撮っていたときの1本が、
「イルミネーションに感動する
外人!」です。
11月に撮影し、
クリスマス向けだからと
12月まで待って
Instagramに上げると、
「何も起きなかった」そうです。
ところが3日後、
スマホの通知が止まらなくなりました。
誰かがInstagramの動画を
勝手にTwitterへ上げて、
それが広まっていたのです。
本人はTwitterを全然
やっていなかったのに、
そこで日本人のフォロワーが
一気に15,000人増えたそうです。
人生でいちばんクレイジーな週だったと
本人が語るのも無理はないでしょうね。
勤め先の英会話教室には、
あなたを見に来ただけだと言う
生徒まで現れたそうです。
YouTube版の公開は
2017年12月2日で、尺は51秒、
2026年11月2日の時点の
再生は約26万回でした。
概要欄には英語で、
フランス人のパロディだと
書かれています。
Instagramの投稿日のほうは
確かめられませんでした。
翌月には
「雪が好きすぎる外国人」で
Twitterのフォロワーが
さらに10万人増え、
3月にはトイレの動画が
海外向けの報道にも載りました。
SoraNews24は、
ふたが自動で開いて驚き、
ボタンの多さに戸惑う動画として
紹介しています。
本人は、一度広まっても
消えていく人がほとんどだと考えていて、
チャンスだと分かっていたので
投稿を続けたと話しています。
高い声とカタコトはわざと?
昔のヤバタンは
今より声が低く、
ゆっくり喋っていたそうです。
高くて速くてハイテンションなほうが
ウケると分かったのは、
やっていくうちにだといいます。
2024年の取材では、
「喋り方がかわいい」という反応について、
狙ってやっていると
はっきり話していました。
カタコトも芸の一部なのでしょうね。
おみくじの「吉」を
「キッチン」と勘違いする
やりとりがウケたように、
間違いも笑いになります。
2020年の取材では、
日本語をすごく勉強しているのに
「ヤバタンが日本語上手になったら
面白くないよ」とよく言われると
話していて、
悩ましいところかもしれません。
「本当にびっくりした」も、
動画を始めたころに語彙が少なく、
早くに覚えた言葉だったのが
由来だそうです。
撮影の決まりごとも具体的です。
2020年の取材では、
お寺では絶対に撮らないと決めていて、
編集後も
周りの日本人に見てもらい、
不快なものになっていないか
確かめていると話していました。
本人は、人を傷つけなくても
いい笑いは作れるという考えで、
Fikaでは下ネタの少ない
日本のお笑いが好きだと語っています。
素顔のほうはもっと落ち着いていて、
普通の声で話すそうで、
動画だけ見ていると
少し意外かもしれませんね。
Asia Bloomingの取材では、
私生活はできるだけ
プライベートにしているけれど、
声をかけられると
ヤバタンに変わるのだと
話していました。
なぜテレビの仕事を断っていた?
ヤバタンさんらしいのは、
テレビとの距離の取り方でしょう。
2020年のFikaの取材によると、
人気が出たあと、
名前は脇に置いて
「単純に外国人としてコメントする」
テレビのオファーが
たくさん来たといいます。
本人はそれを全部断っていました。
理由は
「普通の外国人タレントに
なってしまうから」です。
周りからは
何でもいいから出たほうが
いいと言われたものの、
待った末に日本テレビの
『スッキリ』から
「ヤバタンとして」の出演依頼が
届いたのだそうです。
これはなかなか
できることではありません。
周りに勧められても
断り続けたわけですからね。
2020年の時点では、
本人は事務所に
所属していないと話していました。
その後の変化を説明した資料は
見つけられませんでした。
2026年11月2日の時点では
Empire Entertainment
のArtistsに掲載され、
Almost Japaneseには
「業務提携」として載っています。
Almost Japaneseの
プロフィールには、
『スッキリ!』のほか、
NHK WORLD-JAPAN、
AbemaTVの「アベプラ」、
タウンワークやぐるなびのCM、
New Balanceの
キャンペーンモデルが並んでいます。
サントリーの
ビアボーラーズにも、
2022年11月の結成メンバーとして
名を連ねました。
2023年には
綾鷹カフェの新スタッフとして、
修一朗さんらとともに
名前が挙がっています。
部屋探しで「外国人はダメ」と断られた体験
動画の明るさからは
想像しにくい話もあります。
2022年の
LIFULL STORIESの取材で、
賃貸物件を探していたときに
「外国人はダメ」と断られた経験を
語っています。
LIFULL HOME'Sの動画に
出演したことに関連した記事です。
本人が不可解だったと話すのは、
内見が終わったあとに
断られたことでした。
「外国人がダメなら、
最初から言ってほしかったですよね……」
と振り返り、
お金があっても
借りられないのは
悲しかったとも話していました。
携帯電話を買うには銀行口座が要り、
口座を作るには電話番号が要る。
そんな堂々巡りも
笑いながら話していました。
それでも本人は、
一方的に日本はおかしな国だと
決めつけるのは好きじゃないと言い、
「お互いの歩み寄りが必要」と
語っています。
Dogenさんとの漫才はどう始まった?
同じく日本語で笑いを作る
Dogenさんとは、
友人として
コラボを重ねてきました。
2024年のAsia Bloomingの
取材によると、
6、7年前に、
日本でコメディを作る数少ない
外国人としてDogenさんが見つけて
声をかけたのが始まりです。
ヤバタンさんのほうは、
半年ほど無視していたと明かしています。
2024年には
2人でアメリカのイベント
Anime Impulse OC
2024に登場しました。
ヤバタンさんにとっては
これが初めてのアメリカで、
1人では行けないと
Dogenさんを誘ったそうです。
芸風はだいぶ違うようです。
Dogenさんは、自分の冗談の8割ほどは
西洋の視点から来ていると話していました。
ヤバタンさんは、お盆の時期に
トレーの「お盆」を持って歩いた
動画を例に挙げていました。
これは日本語が分からないと
伝わらない笑いですよね。
こちらは2023年3月のコラボ漫才で、
尺は61秒、
2026年11月2日の時点の
再生は約10.9万回でした。
Dogenさんの題名に
ヤバタンさんの名前が出る
確認できた最古の動画は
2019年5月のものですが、
これが初共演とは言い切れません。
ヤバタンさんの動画の題名と概要欄で
Dogenさんの名前が見つかった
いちばん新しいものは、
2025年6月の砂風呂の回でした。
結婚や子どもは?
気になる人もいそうですが、
当サイトが確かめた
公開動画664本の題名と概要欄、
取材記事やプロフィールなど
公開ページ13件には、
ヤバタンさん本人の
結婚や子どもについての記述は
ありませんでした。
動画の本編やSNSの投稿、
会員限定の記事の本文までは
確かめ切れていないので、
結婚しているかどうかは
分かりません。
少し肩透かしかもしれませんね。
いちばん再生された動画と最近の活動
2026年11月2日の時点で
いちばん再生されている動画は、
「ハロウィンポリス!」の動画で、
約842万回でした。
尺はわずか11秒です。
公開は2021年11月ですが、
題名に2018とあるので、
撮影はもっと前かもしれません。
同じ時点の再生上位8本は、
どれも61秒以下の短い動画でした。
同じ時点で公開中の動画を
公開日で数えると、
2022年が104本、
2023年が122本で、
2024年は68本、
2025年は90本です。
2026年は10月末までで42本でした。
直近の投稿は
2026年10月30日に出ています。
一方で、同じ時点の直近10本の再生は
約1,300〜約3万回でした。
ただ、ヤバタンさんの数字は
YouTubeだけでは測れないようです。
2026年6月のプレスリリースは
SNSの総フォロワー数を370万人超、
2026年9月に更新された
Almost Japaneseのページは
360万人超と書いています。
どちらも当サイトの実測ではありません。
同じリリースによると、
本人が主催したイベントには
約150名が来場しました。
「動画クリエイター/DJ」と
紹介されているのも、
少し新鮮に映りますね。
母国との仕事も形になってきたようです。
2021年の商工会議所の記事では、
ノルウェーとの協業はまだ無く、
そこを変えたいと書かれていました。
それが日刊水産経済新聞の
2026年3月の記事では、
ノルウェーのサーモンやサバの魅力を
発信する人として紹介されています。
2026年9月には、東京ソラマチの
ノルウェーシーフードフェスを
紹介するPR動画も出していました。
2022年の取材で語った目標は、
「ゆくゆくは本名のクラウドとしても
活動していって」というものでした。
2025年の取材でも
数年後には違う面を見せるかも
しれないと話していたので、
その言葉どおりになるのか
楽しみな人も多いのではないでしょうか。





















