
2026年4月の台北ドームで、
ONE OK ROCKのTakaさんは
英語で話し始めたあと、
途中から日本語に切り替えて
こう言ったそうです。
「日本語で喋ってごめんね」
初めてアメリカを回ったころ、
英語を知らなくて
身振り手振りで
やり取りしていたというバンドが、
海外の大きな会場で
日本語をどう扱ったのか。
そこに、このバンドらしさが
出ているように思います。
この記事では、
4人のメンバーと結成の話、
YouTubeチャンネルの数字、
英語への挑戦、
アルバム『DETOX』と骨折のツアー、
そして台北の夜と
新曲「Fever」までを見ていきます。
チャンネルの数字は、
2026年11月1日に
当サイトが測った値です。
英語の記事の言葉は
当サイトの訳です。
ONE OK ROCKのメンバーは?
ONE OK ROCKは、
2005年に結成された
4人組のロックバンドです。
メンバーは次の4人で、
音楽ナタリーによると
デビューは2007年でした。
Taka(Vo)
Toru(Gt)
Ryota(Ba)
Tomoya(Dr)
始まりは、
VOAの2015年の記事によると、
ギターのToruさんが
高校の友人のRyotaさんと
バンドを組んだことでした。
そこへToruさんが
Takaさんを誘っています。
この勧誘は、
かなり熱心だったようです。
Takaさんは2026年9月の
Hypebeastの取材で、
「本当にしつこかった!
何度も家に来たんです」と
笑っていました。
当時は周りの人を
あまり信じていなかったそうで、
最初は話を聞き流していたものの、
バンドへの思いを
見せ続けられて、
まず練習に行ってみたんですね。
答えは
「彼の情熱にやられました」
でした。
ドラムのTomoyaさんは、
VOAの記事では
2007年に正式に加わったと
書かれています。
結成20周年の2025年の
日産スタジアム公演では、
本人が舞台の上で
「20周年と言ってるけど、
実は加入して19年」と
話していたそうです。
YouTubeチャンネルの規模は?
公式チャンネル
「ONE OK ROCK」の
登録者は508万人、
総再生は約26億1,935万回、
動画は600本を超えていました。
(2026年11月1日時点)
いま残っている
いちばん古い投稿は
2012年4月9日です。
同じ日の同じ時間帯に
「Re:make」「Liar」などの
ミュージックビデオも
並んでいるので、
過去の映像を
まとめて上げたのでしょうね。
再生が最も多いのは、
2012年8月15日に公開された
「The Beginning」です。
2026年11月1日の時点で
約2億4,299万回でした。
2位は2013年の
「Clock Strikes」で
約1億4,486万回、
3位は2015年の
「Heartache」の
スタジオセッション映像で
約8,046万回です。
2014年の
「Mighty Long Fall」、
2018年の「Stand Out Fit In」、
2019年の「Wasted Nights」が
これに続きます。
上位6本は、どれも
2019年までの動画なんですね。
「The Beginning」は、
2026年9月の
ツアー最終公演でも
歌われていて、
Real Soundの記事は
モッシュやクラウドサーフが
起きたと書いています。
英語をどうやって身につけた?
身につけた、というより、
つまずきながら
進んできたようです。
Takaさんは2019年の
Bandwagonの取材で、
初めてアメリカを
回ったときのことを、
「英語を知らなくて、
身振り手振りでしか
やり取りできなかった」と
振り返っています。
「大変だった」とも
話しています。
それでも海外に出たのは、
世界に届きたかったから
だそうです。
同じ取材では、
アメリカは「いちばん大きな夢」
だとも話していました。
大きな節目は2015年でした。
VOAによると、
この年の7月に
Warner Brothers Recordsと
契約しています。
アルバム『35xxxv』は、
2月に日本語版が出たあと、
英語で録音し直して、
9月にアメリカで出ました。
同じ作品を2つの言語で
録るのは初めてで、
Takaさんは
「これが僕の夢」と
語っています。
もっとも、VOAの記事には、
本人にとって英語は
とても難しいとも書かれています。
それでも
「英語が大好きで、
響きがとてもきれい」
なのだそうです。
『DETOX』はどんなアルバム?
『DETOX』は、
2025年2月21日に発売された
11枚目のアルバムです。
2026年5月のReal Soundは、
Takaさん自身が
「政治的で攻撃的」と公言する
作品だと紹介しています。
同じ記事によれば、
ロサンゼルス在住の
Takaさんがアメリカ大統領選などを
間近で見るなかで感じた
世界の混乱が出発点でした。
2026年8月のReal Soundによると、
制作の前に
40ページにもなる
“バイブル”を作って、
スタッフと共有したそうです。
かなりの準備ですよね。
2025年10月のHypebeastの取材で
作品を3つの言葉で
表すよう頼まれたTakaさんは、
「右と左、ひとつ、浄化」
と答えています。
アメリカやヨーロッパで
特に響くと思う曲には
「Delusion:All」を挙げていました。
骨折したツアーはどうなった?
『DETOX』を携えたツアーは、
2025年4月にメキシコで始まり、
南米、北米を回って
8月に日本へ戻りました。
神奈川の日産スタジアムでの
ワンマンは初めてで、
ナタリーによると
約7万人のファンが集まっています。
ところが8月31日の公演中に、
Takaさんが足を骨折します。
Real Soundによると、
一度舞台袖に下がったあと、
車椅子で現れたそうです。
Hypebeastは
足の指の骨折と書いていました。
バンドはツアーを続けて、
その後の公演には
稲葉浩志さんや
TAKUYA∞さん、
佐藤健さんらが
ゲストとして駆けつけています。
Takaさんは2025年10月の
Hypebeastの取材で、
そうした仲間との舞台を
「命綱だった」と表現しました。
日本ツアーについては
「通らなければならなかった試練」
だったとも語っています。
ツアーの最後は、
2026年9月6日の
ZOZOマリンスタジアムでした。
雨の中で、Takaさんは
「こんなにツラいツアーは
今まで僕ら味わったことが
なかったです」と話しています。
それだけ長い旅だったのでしょうね。
台北ドームでは何語で語った?
ここで最初の場面に戻ります。
2026年4月25日と26日の
台北ドーム公演は、
2日間で6万6000人を動員し、
Real Soundによると
20年のキャリアで最大規模の
海外公演になりました。
2日目の舞台で、
Takaさんは英語で
昔の話をしています。
記事の訳では、
「14年前、ONE OK ROCKは
台北で初めてライブをした。
本当に小さなキャパの
会場だった」という内容です。
その会場が
およそ1000人収容の
Legacy Taipeiでした。
1000人の会場から、
2日で6万6000人のドームへ
来たのですから、
本人も感慨深かったでしょうね。
一方で、
「Delusion:All」の前の、
自分たちは政治家でも
権力者でもない、という話は、
記事によると
すべて日本語でした。
「Tropical Therapy」のあとも
同じです。
Real Soundの2ページ目によると、
前日に足を痛めていたTakaさんは
英語で話し出したあと、
日本語で話を続けました。
声も足も思うようにならない夜に、
『お前は一体何のために
歌を歌っているんだ?』と
自分を責めることがある、と
打ち明けたうえで、
冒頭の言葉が出てきます。
「日本語で喋ってごめんね」
続けて、
「でも、これは僕の心のなかから
湧き出てくる言語やカルチャーを
超えた“愛”という名の
大切な、大切な日本語の
ひとつなんです」と
語ったそうです。
Takaさんは2026年9月の
Hypebeastの取材で、
MCは事前に考えず
その場で話すと答えていました。
ですから、この夜の言葉も
準備された言い回しではなく、
その場で出たものだったのかも
しれません。
ちなみにこの日、
Tomoyaさんは
すべて中国語で感謝を伝えています。
台湾のファンが作ったバナーには
「20周年おめでとう」と
日本語で書かれていたそうで、
言葉は片方向では
なかったようです。
新曲「Fever」はいつの曲?
「Fever」は2026年10月に出た
新曲ですが、
書かれたのは
最近ではありません。
2026年9月の取材で
Takaさんは、
コロナ禍のまっただ中に
書いた曲だと明かしています。
題名と時期が
合わなかったうえに、
当時は客席が
声を出せないライブのころで、
ネットで強い反発も受けて、
出すのをやめたそうです。
その後、歌を何度も録り直して、
歌の水準がずっと上がったと
感じる今の形が
完成版だと話しています。
2026年8月19日のHypebeastでは、
「Fever」を1曲目に置いた
全18曲のベスト盤
『A DECADE OF GREATEST HITS
(2015–2025)』が
10月30日に出ることと、
バンド初の世界規模の
アナログ盤になることが
伝えられていました。
その10月30日に、
公式サイトの英語版は、
このベスト盤が出たと
知らせています。
同じ10月30日には、
公式サイトによると、
日本限定の配信作品
『Unreleased Collection – Japan Exclusive』も
出ています。
「Fever」に、
これまで輸入盤のCDでしか
聴けなかった6曲を加えた
全7曲です。
公式チャンネルには、
2026年10月30日16時に
「Fever」の公開を知らせる
動画が上がっています。
次のことも動いています。
2026年9月の時点で、
Takaさんは次のアルバムに
「取りかかっている」と答えました。
5月の香港と上海の公演は
中止になっていて、
そこがこのツアー唯一の心残りで、
どうしても戻りたいとも
話しています。
英語を知らないまま
アメリカを回ったバンドが、
結成から20年あまりたった
2026年には海外のドームで、
日本語で話したことを謝りながら、
それでも大切な日本語なのだと
伝えています。
ONE OK ROCKの強さは、
その両方の言葉を
舞台に持ち込めるところに
あるのではないでしょうか。




















