精神科医・樺沢紫苑のYouTubeは30秒の「自分探し」から始まった。10万件以上の悩みが集まったチャンネルと新刊『知性大全』
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精神科医・樺沢紫苑さんの
YouTubeチャンネルを
いちばん古い動画まで
さかのぼると、
30秒の短い動画に行き着きます。

 

題名は「自分探し」。
公開は2009年12月17日です。

 

それから2026年11月までの
16年あまりで、
「精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル」の
動画は1万本を超えました。

 

2026年11月2日に当サイトが
YouTubeのデータで測ったところ、
登録者は70.7万人、
動画は10,556本、
総再生回数は
約5億1,563万回でした。

 

この記事では、
樺沢さんの年齢や経歴、
チャンネルの始まりと
本数の増え方を見たあと、
本人がインタビューで語った
「10万件の悩み」の話と、
2026年の新刊
『知性大全』までをたどります。

樺沢紫苑のプロフィール!年齢や経歴は?

樺沢紫苑さんは
1965年に札幌で生まれました。
生年は、出版社の著者紹介や
インタビュー記事のプロフィール欄
4件でそろっています。

 

誕生日までは確かめられなかったので、
2026年11月の時点で
60歳か61歳ということになります。

 

2026年6月には
「なぜ樺沢紫苑は60歳を超えても
書き続けるのか?」という動画を
出しているので、
本人も60代に入ったことを
隠してはいないようです。

 

経歴は、
サンクチュアリ出版の著者紹介に
こう書かれています。
札幌医科大学医学部を卒業し、
2004年から3年間、
米国シカゴの
イリノイ大学精神科に留学。
帰国後に樺沢心理学研究所を
設立しました。

 

肩書は
「精神科医、作家、映画評論家」です。
2023年の取材記事の
プロフィールには、
1991年に大学を卒業して
同大学の神経精神医学講座に
入局したことも書かれていました。

 

結婚や家族については、
当サイトが確かめた範囲
(チャンネルの動画約1万本の題名と、
インタビュー記事2本)では、
本人が語ったものは
見つかりませんでした。

 

題名に「妻」「息子」などが
出てくる動画はありますが、
概要欄で確かめられたものは、
視聴者からの相談を
紹介する回でした。
少し肩透かしかもしれませんね。

樺チャンネルの始まりは「自分探し」

チャンネルが作られたのは
2009年12月17日の朝で、
その7分後に公開されたのが
冒頭の「自分探し」です。

概要欄には
「自分とは何だろう?
自分探しの答えは、
「検索」で見つかるのだろうか?」
とだけ書かれています。

 

同じ日の午後には
「2010年も会えるといいな、
こんな映画に」という
映画の動画も出ていて、
はじめは映画評論家としての顔が
前に出ていたのかもしれません。

 

2012年の29本にも、
「スター・ウォーズ」3Dの話や
Facebookの合宿の話が並んでいて、
いまのようなメンタルの相談番組とは
ずいぶん雰囲気が違います。

 

流れが変わるのは2014年です。
公開中の動画を年ごとに数えると、
2013年は4本だったのが、
2014年には248本に増えていました。

 

本人は2023年の
flierのインタビューで、
こう振り返っています。

 

「YouTubeは今でこそ
40万人の登録者がいますが、
最初の3年くらいは大変でした。
でもまあ「1000本くらいアップすれば、
みんな見るようになるんじゃないの?」
と考え、8年間毎日欠かさず
アップし続けました」

 

このとき本人は
チャンネルを「8年間」と数えていました。
ところが2025年の取材では
「16年間で8000本以上」と
話しています。

 

2009年の開設から数えるか、
本数が一気に増えた
2014年ごろから数えるかで、
起点が違うのでしょうね。

 

本数はその後も増える流れが続き、
2022年には1年で1,355本、
2023年には1,476本になりました。
60秒以下の短い動画が
2021年の81本から
2023年の684本へ増えているので、
ショート動画の分が
大きいと考えられます。

 

もうひとつ、
2026年11月2日の時点で
公開中の10,482本を、
日本時間の日付で並べてみました。
投稿の無い日が最後にあったのは
2021年3月13日で、
そこから2026年11月1日までは、
公開中の動画で見る限り
1日も途切れていませんでした。

 

チャンネルの説明欄にある
「10年間毎日更新中!」が
いつ書かれた一文かは分かりませんが、
少なくとも
2021年3月14日から
2026年11月1日までの
5年あまりは、
言葉どおりの毎日更新が
続いていたようです。

「10万件の悩み」と人気の動画

樺チャンネルの柱は、
視聴者から届く悩みに
樺沢さんが答える形の動画です。

 

先ほどのflierのインタビューで、
本人は届く悩みの量を
こう話していました。

 

「毎日視聴者からいろんな悩みが
送られてくるのですが、
1カ月で1000件、
8年かけて10万件以上の悩みが
集まっています」

 

そして
「10万件といってもほぼ同じような
質問なんですよ」と続け、
そこから見えてきたのが
「言語化」というキーワードだった、
と語っています。

 

この話から生まれたのが、
2023年の
「読者が選ぶビジネス書グランプリ」で
自己啓発部門賞に選ばれた
『言語化の魔力』でした。

 

では、どの動画が
いちばん見られているのでしょうか。
2026年11月2日の時点で
再生回数が最も多かったのは、
2025年3月の55秒のショート
「Z世代が「がまん弱い」本当の理由」で、
約360万回でした。

 

同じ時点で
3分を超える動画に絞ると、
1位は2018年4月の
「精神的に強くなる方法」で、
約267万回でした。

2018年の5分ほどの動画が
2026年11月の時点でも
上位にいるあたり、
同じ悩みを抱える人が
次々にたどり着いているのでしょうね。

児童書と10代へのまなざし

2025年5月、
情報サイト
tetsunagi(てつなぎ)に
樺沢さんのインタビューが
掲載されました。
話題は、2025年3月に出した
初めての児童書
『自分の思いを言葉にする
こどもアウトプット図鑑』
(サンクチュアリ出版)でした。

 

本人によると、
きっかけは2024年の
『19歳までに手に入れる
7つの武器』で、
高校生に向けて
スマホの長時間利用による
睡眠不足について
警鐘を鳴らしたことだそうです。

 

そのうえで、
小学生のうちから
「自分で考え、決断し、
自分で行動する」
力を身につけてほしいという思いを、
児童書に込めたと話しています。

 

本はすべてにふりがなを付けていて、
小学1年生から
自分で読めるようにしたとのことです。

 

子どもの話す力を伸ばすには、
アニメや映画を見たあとに
親子で感想を話すことから
始めるとよい、というのが
樺沢さんの勧めでした。

 

「アウトプットは基本的に
楽しいんですよ」という一言には、
映画評論家でもある人らしさが
にじんでいますね。

 

同じ取材の終わりで、
YouTubeについては
「特に10代・20代へのリーチを
意識していて」と語っています。
ショート動画が大きく増えた
2022年以降の流れと、
ぴったり重なる言葉です。

2026年の新刊『知性大全』

2026年8月5日、
樺沢さんは
サンクチュアリ出版から
『知性大全 AI時代に不可欠な力』を
出しました。
税込2,090円、288ページの本です。

 

Real Soundの新刊紹介によると、
アウトプット力や思考力、判断力を
「知性」という一つの視点で捉え直し、
AIを使いながら
人間にしかできない力を
どう磨くかを、
全120項目で解説する本です。

 

書評を書いた尾藤克之さんは
Yahoo!ニュースの記事で、
AIの活用法を扱う最終章に並ぶのが
プロンプトの書き方ではなく、
「紙の本を読む」「体験する」
「人と会う」といった
行動だった点に注目しています。

 

尾藤さんは、樺沢さんと
面識があることを
記事の中で明かしています。

 

出版の少し前、
2026年6月26日には
チャンネルにこの動画が出ていました。

概要欄によると、
「樺沢先生の今一番アツいことは?」
という視聴者のコメントに
答える形の回です。

 

著書の数は、
2023年のflierの取材時点で41冊、
2026年7月の
Real Soundの記事の時点で
56冊と紹介されています。

 

単純に差を取ると
3年あまりで15冊増えた計算で、
動画と同じく、本のほうも
手を止めていないことが分かります。

 

「1000本くらいアップすれば」と
淡々と続けたチャンネルは、
いまや1万本を超えました。
次に増えるのは
動画の本数なのか、
それとも本の冊数なのか、
どちらも気になるところですね。

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