
魚の頭をかぶった料理人が、
フライパンを振って
オムレツを巻く。
そんな動画を
出し続けている人がいます。
YouTubeの
「ツナボーイ」さんです。
チャンネルの概要欄には
「みる人選ぶ"料理動画"を
届けてます」とあり、
その下に
「p.s.料理の工程は
基本頭に入りません」
と書かれています。
自分で
そう書いてしまうあたり、
なかなかの
自己紹介ですね。
この記事では、
チャンネルの概要欄と
公開されている動画の一覧、
レタスクラブや
Real Sound、
Sirabeeの記事から、
ツナボーイさんの歩みを
たどってみます。
登録者数や本数、
再生回数は、
2026年11月7日
午前8時13分ごろに
当サイトが測った値です。
動画そのものは視聴しておらず、
題名と概要欄、
YouTube の公開データ、
記事の記述をもとにしています。
ツナボーイのチャンネル(2026年11月7日時点)
ツナボーイは、
2020年1月3日に
開設されたチャンネルです。
2026年11月7日時点の登録者は
102万人、
公開されている動画は
398本、
総再生回数は
約7億2,746万回でした。
398本のうち
327本がショート、
71本が通常の動画です
(2026年11月7日時点)。
概要欄の
「チームツナボーイ メンバー紹介」には、
「ツナボーイ /魚頭」
「シバジロウ/高尚な柴犬」
「アザアザを /仏頂面」
「柴犬 (かぼすちゃん) /色彩担当」
と並んでいます。
本人の肩書きは
「魚頭」。
この記事で読んだ記事は
どれも、
顔を出さずに
ツナの頭の姿で出ている人として
紹介しています。
2023年の
レタスクラブの記事は、
このかぶり物を
「ダンボール製」と書いていました。
2021年には
「ダンボール男」という言葉を
題名に入れた動画が3本あり、
6月の
「【孤独】ガスコンロの前で
一人焼肉するダンボール男
/ ライスバーガー」が
その1本目です。
初めのころは
本人も
「ダンボール男」を
名乗っていたようです。
「元高級ホテル料理人が教える」オムレツ
いま公開されている
いちばん古い動画は、
2021年3月20日の
「【プロ直伝】初心者でも失敗しない!
最高のふわふわオムライスの作り方
/レシピ付」
です。
その翌月、
2021年4月24日に出したのが
「【永久保存版】
元高級ホテル料理人が教える、
最高のオムレツの作り方【New】」
でした。
概要欄には
「昨年撮影した
『元高級ホテル料理人が教える、
最高のオムレツの作り方』を
リニューアルしました」
とあります。
前の版は
いまの一覧には見当たらず、
非公開にしたのか
削除したのかは
確認できませんでした。
概要欄の続きには
「調理学生さんも、
これからホテルで働く方も、
綺麗なオムレツが作りたい方も、
この動画が少しでも
あなたの役に立てば、
私はとっても嬉しいです」
と書かれています。
作り方も
①から⑮まで
手順を全部書き出していて、
ふざけた見た目とは裏腹に、
かなり丁寧ですね。
この動画は
2026年11月7日時点で
約626万回再生されていて、
通常の動画では
今もいちばん見られている1本です。
「元高級ホテル料理人」という言葉は
その後もお決まりの題名になり、
2023年9月までに
83本の題名に入りました。
2023年4月の
レタスクラブの記事
(取材/長田由香)は、
ツナボーイさんのことを
「某高級ホテルの元料理人」と紹介し、
ホテルでは
「1日に100食ものオムレツを
作り続けていた」
と書いています。
そのときの経験を
動画で広めたいと、
「子どもの頃からの
憧れだったユーチューバーに
転身しました」とのこと。
かぶり物については、
有名シェフや
料理研究家の参入も
さかんなYouTubeでの
「激戦を見据えての、
かぶり物なんだそうです」
と書かれていました。
顔で勝負するのではなく、
見た目で覚えてもらう、
という作戦だったのかもしれません。
「腹括ってshortsやります」
ツナボーイさんが
最初のショートを出したのは、
2022年10月12日です。
題名は
「【総再生数400万回‼︎】
元高級ホテル料理人が教える、
最高のオムレツの作り方」。
あのオムレツを、
ショートに
作り直した回でした。
概要欄の最初の行には、
ハッシュタグで
「#10万に目指して
#腹括ってshortsやります」
と書かれています。
それまでの1年半あまりは
通常の動画だけで、
ショートは
1本もありませんでした。
文字どおり
腹を括っての
方針転換だったのでしょうね。
このショートは
2026年11月7日時点で
約466万回再生されています。
2026年11月7日時点で、
チャンネル全体の再生を
動画ごとに足し上げると、
その95.9%が
ショートのものでした。
同じ時点で、
再生の多い上位20本のうち、
19本がショートです。
再生の中央値も、
同じ時点で
ショートは約171万回、
通常の動画は約19万回で、
大きな開きがあります。
「一番めんどくさい」ショートの2024年
題名の型は、
2023年の夏を境に
変わっていきます。
2023年の1月から6月は、
公開した50本のうち
44本の題名に
「元高級ホテル料理人」が
入っていました。
それが7月から12月は
32本のうち3本だけになり、
9月3日のショートを最後に
1本も出てきません。
そのあと
2023年12月29日に出たのが、
「ベーコンの
一番めんどくさい食べ方」
というショートでした。
2026年11月7日時点で
約1,033万回再生されていて、
チャンネル全体でも
2番目に多い1本です。
翌2024年には
「ハンバーグの
一番めんどくさい焼き方」
「ポーチドエッグの
一番めんどくさい作り方」
と同じ型の題名が出ていて、
「めんどくさい」を含む題名は
2024年だけで11本ありました。
ただ、2024年に出した
142本のうちの11本なので、
題名の型が
すべてこれに変わった、
というわけではありません。
その142本は、
すべてショートです。
この年の動画の再生を
足し上げると、
2026年11月7日時点で
チャンネル全体の
45.0%になります。
題名の型を変えたことが
伸びた理由なのかどうかは、
当サイトでは
確かめられていません。
ここでは、
時期がそう並んでいる、
というところまでにしておきます。
2025年2月の
Real Sound の連載「From Editors」
(文=佐々木翠)は、
「参考にならないのに
ついつい見てしまう
お料理YouTubeショート」
の1つとして
ツナボーイさんを挙げていました。
「もともと高級ホテルで
働いていた経験を活かして
高級食材を使った料理などを
動画で紹介している」としたうえで、
「畳み込むように入れ込まれるミームや
独特のリズム感がクセになります」
とのことです。
何かを濾すときの
「パッセ」と
セットで使われる
「(めん)どくせ」が
なんか好き、
とも書かれていました。
「料理の工程は
基本頭に入りません」という
概要欄の一文は、
こういう見られ方を
自分でも分かっている、
ということなのかもしれません。
一方で
2023年4月の
レタスクラブの記事では、
本人が
「ショート動画でいつも
『たったこれだけ』って
言うんですけど、
全然『たったこれだけ』じゃ
ねえじゃんって思ってます」
と話しています。
笑わせながらも、
手間のかかることを
ちゃんとやっている、
という自覚はあるようですね。
川越シェフに「バレた」
2024年8月の
Sirabee の記事
(玉山諒太)は、
川越達也シェフが
自分のYouTubeチャンネル
『川越シェフだよ。』で、
ツナボーイさんの名前を
出したことを伝えています。
記事によると、
川越シェフは
麺を鍋に入れるときの
「『タツヤ・カワゴエ!』」
という掛け声に触れ、
「あの人に会いたい(笑)」
と話したそうです。
そのうえで
「相当修行したシェフだと思う。
詳しいし、
ひとつひとつ丁寧だし、
プロっぽい話もしてるから」
と推測した、とあります。
ツナボーイさんは
その動画のコメント欄に
「川越シェフ
私の名前を出していただき
ありがとうございます」
と書き込み、
Xでも
「やばい。
ついに川越シェフにバレた!」
と反応した、とのことでした。
川越シェフの動画が出た
3日後の
2024年8月18日には、
「#川越シェフ」を付けた
ショートを出しています。
その1週間ほどあとには、
「川越シェフを悪用したら
家に来た。」(8月24日)、
「川越シェフと流し素麺したら
事故ったwww」(8月27日)と、
川越シェフの名前の入った
ショートが続きます。
それから1年あまりたった
2025年10月26日には、
「ミシュラン三ツ星を
9年守った料理長。
至極のスペシャリテに挑む!
【Nabeno-ism】」
という動画を出しました。
概要欄の「出演」には、
渡辺雄一郎シェフと並んで
川越シェフと
ジョージシェフの名前が
書かれています。
ジョージシェフは、
当サイトでも紹介した
ジョージ吉田さんの
チャンネルです。
その概要欄の書き出しは
「あの〜本当に
めんどくさかったので、
お店まで食べに行った方が
絶対いいです。」。
ここでも
「めんどくさい」が
出てくるのが、
ツナボーイさんらしいところですね。
160万円で買った山に、自分の厨房を(2026年11月7日時点)
2024年は
通常の動画が
1本もありませんでした。
2023年11月から
2025年7月まで、
通常の動画は
1年8か月ほど
空いています。
それが2026年に入ると、
11月7日までに
通常の動画が
7本公開されています。
その7本のうち3本が、
山の企画です。
2026年7月17日に出した
「地元民に『買うな』と言われた山を
160万円で購入。
俺専用の厨房を作る!」が、
その1本目でした。
概要欄には
「この山返品できそ?
クーリングオフできそ?」
とあって、
買ってすぐに
弱気になっているのが
おかしいですね。
8月1日には
「160万円で買った山を、
人力だけで厨房にする。
【序章】」を出し、
概要欄には
「どうかこの動画が、
ジョージシェフに
見られませんように。」
と書いています。
10月17日の
「金の盾で、
山に眠る高級食材を掘って
料理する。」は、
金の盾を道具にして
山で食材を掘る回のようです。
その12日後の
10月29日に出たのが、
2026年11月7日時点で
いちばん新しいショートの
「自然薯・フライドポテト。」
でした。
山で掘った食材の
続きなのかもしれませんが、
動画は視聴していないので、
そこは確かめていません。
山の場所は、
題名にも
概要欄にも
書かれていません。
当サイトも探しておらず、
この記事でも
「山」とだけ書いておきます。
厨房がどこまでできたのかも、
2026年11月7日時点では
確認できませんでした。
チャンネルの検索用の語には
「山開拓」
「サバイバル」
「キャンプ」
も入っていて、
この企画は
しばらく続くのではないでしょうか。
本名や素顔、勤めていたホテルについて
ツナボーイさんの
本名や素顔は、
当サイトが確かめた範囲
(チャンネルの概要欄と
2026年11月7日時点の
公開動画398本の題名・概要欄、
レタスクラブ・Real Sound・
Sirabeeなどの
第三者の記事4本)には
出てきませんでした。
勤めていたホテルの名前も、
本人の題名は
「元高級ホテル料理人」まで、
レタスクラブの記事も
「某高級ホテル」までです。
当サイトでは
探しておらず、
この記事でも書きません。
Sirabeeの記事で
川越シェフが
「あのツナの中を見たい」と
話していたように、
中の人が気になる人は
多いのでしょうね。
ただ、
顔を見せないまま
登録102万人
(2026年11月7日時点)まで来た、
というのが
ツナボーイさんの
いちばんの特徴なのだと思います。
オムライスやオムレツの
解説から始めて、
「腹括って」ショートに移り、
いまは山に
自分の厨房を作っている。
次に何を作り始めるのか、
少し楽しみですね。
料理人のYouTuberでは、
イタリア料理の
ファビオさんの
記事もどうぞ。




















