
ワンルーム、築8年、
ピーチ城徒歩15分、
1階、角部屋。
家賃は
コイン6.4枚。
これは不動産の広告ではなく、
ある YouTube 動画の
説明欄の書き出しです。
書いたのは、
樹脂粘土で
作品を作る
「ネンドザイカーSNAIL」さん。
マリオの世界の
キノピオが住んでいそうな部屋を、
粘土で作った回でした。
この記事では、
この「部屋」を手がかりに、
ゲームのキャラクターの部屋から
卵やバナナの中の部屋へと
広がってきた歩みを、
本人の動画の題名と説明欄、
関西ウォーカー・ねとらぼ・
KAI-YOU・日刊電電の
記事からたどってみます。
登録者数や再生回数は、
2026年11月7日
午後11時すぎに
当サイトが測った値です。
動画そのものは視聴しておらず、
題名と説明欄、
記事の記述をもとにしています。
ネンドザイカーSNAILというチャンネル
ネンドザイカーSNAIL[スネイル]は、
2017年9月に
開設されたチャンネルです。
概要欄は
「どうもネンドザイカースネイルです。
気の向くまま
樹脂粘土をこねていきます。」
と、ごく短いものです。
最初の動画は
2017年12月16日。
説明欄は
「はじめましてネンドザイカーです。」
で始まり、
ダイソーの樹脂粘土で
「ワドルディの運ぶラーメンを
大胆に盗み食いするカービィ」
を作る回でした。
2026年11月7日時点の登録者は
74.6万人、
総再生回数は
1億5,721万回あまりです。
同じ時点で
公開されている動画は126本で、
内訳は
通常の動画が102本、
ショート動画が24本でした。
2020年12月には
サブチャンネル
「ネンドザイカーの息抜き」も
開いていて、
こちらは
2026年11月7日時点で
登録者11.3万人・19本です。
本名は、
概要欄にも、
ここで挙げる記事の
読めた範囲にも
出てきません。
当サイトが確かめた範囲では、
見つかりませんでした。
少し肩透かしかもしれませんが、
そのぶん作品の話を
たっぷり見ていきましょう。
手芸店で見つけた樹脂粘土
2021年8月に公開された
関西ウォーカーの取材記事は、
ネンドザイカーSNAILさんを
「“粘土こねこね系YouTuber”」
と紹介しています。
粘土にハマったきっかけを
聞かれて、
本人はこう答えています。
「最初に樹脂粘土に触れたのは
10年ほど前だったと思います。
元々粘土に限らず
物作りが好きだったのですが、
手芸店で樹脂粘土を見付けてから
ハマっていきました。」
同じ記事では、
細かい部分を
絵の具で塗るのではなく、
色を付けた粘土の
パーツを貼って
表現していると
話していました。
「一部だけ絵の具で描くと、
その部分だけ別の素材なのが
不自然に見えてしまう」
からだそうです。
この記事が取り上げたのは、
100円ショップの
幼児向けの粘土キットで作った
チーズインハンバーグです。
100円ショップの粘土キットで
“本気で遊ぶ”のは、
これが2作目でした。
1作目の
オムライスとエビフライのセットは、
粘土ベラや小皿、
トップコートまで
100円ショップでそろえて
「総制作費は400円」
だったそうです。
ハンバーグでは
道具を使い回し、
新たに買ったのは
粘土キットと小皿だけ
だったといいます。
もっとも、
ふだんの動画でも
100均の材料は
おなじみのようです。
2026年11月7日に数えると、
通常の動画102本のうち91本の
説明欄に
「100均」か「ダイソー」の
文字がありました。
身近な材料で
どこまで作れるかは、
もともと得意な分野
なのかもしれません。
キノピオが「住んでそうな部屋」
関西ウォーカーの記事は、
ふだんの制作を
「ゲームのファンアートをメイン」
と書いています。
チャンネルの題名にも、
ポケモン、マリオ、
カービィ、どうぶつの森といった
ゲームのキャラクターが
数多く並びます。
その中で、
通常の動画として
いちばん見られているのが、
2019年9月の
「【粘土】キノピオが住んでそうな部屋
作ってみた【マリオ】」です。
2026年11月7日時点で
764万回あまり
再生されています。
冒頭の物件情報は、
この回の説明欄に
書かれていたものです。
説明欄は続けて、
「キノピオの部屋って
こんなかんじかな?と
マリオの世界風な部屋を
作ってみました。」
と書いています。
家賃がコインというのは、
いかにもマリオの世界らしいですね。
この「住んでそうな部屋」は、
その後シリーズのように
続いていきます。
2020年にジュゲムの
「天空部屋」、
2022年にイーブイズと
ピーチ姫、
2023年にインクリングと
ゲッソー、
2024年にクッパ、
2025年にしずえさんの部屋。
2026年3月には
「ポケモン初代御三家が
暮らしてそうな部屋」の回が
出ました。
説明欄によると、
ヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネが
ルームシェアをして
一緒に夕飯を作っている部屋で、
「いつか作りたいと
結構昔から温めていたやつ」
だそうです。
題名に
「住んでそう」「暮らしてそう」
が入る動画は、
ショート動画1本を含めて
10本ありました
(2026年11月7日時点)。
そのキャラクターが
どんな暮らしをしているかを
想像するところから、
作品が始まっているのでしょう。
10万人の記念はモンスターボール100個
投稿の数が
いちばん多かったのは2019年で、
1年で25本を出しています。
その年の8月には、
「チャンネル登録者10万人
突破記念」として、
樹脂粘土で
モンスターボールを100個
作りながら
質問に答える動画を出しました。
10月には
YouTube から届いた
銀の盾を、
スプラトゥーンの
インクリングに
「汚されてみた」回も
出しています。
説明欄の1行目は
「銀の盾うれしいです。
大切にします。
汚さないように。」。
記念の品まで
作品の一部にしてしまうのが、
この人らしいところでしょう。
2020年の総集編の
説明欄では、
「もっと動画出したかったのですが、
あまり無理して作るのも
違うかなと
マイペースで楽しく
作らせてもらいました。」
と振り返っています。
その後の本数を見ると、
2021年は14本、
2022年は9本と、
本数は少しずつ
落ち着いていきました。
キャラクターのいない「卵の中の部屋」
2024年7月、
少し毛色の違う動画が出ます。
題名は
「【粘土】卵の中に
部屋を作ってみた」。
説明欄には
「たまごを割ったら
中に部屋がありました。
的な作品を作ってみました。」
とあり、
こう続きます。
「ちょっといつもとテイスト違って
キャラクターもいないんですが、
こういうのも楽しかったです。
また作りたいですね。」
その言葉どおり、
2025年2月には
バレンタインデーに合わせた
「夢のチョコレート部屋」、
8月には
卵の中の「たまごっち部屋」、
2026年8月には
目玉焼きの黄身の中の
カフェと続きました。
チョコレート部屋の説明欄には
「食べ物の部屋作るの楽しい。」
と一言だけ
書き添えられています。
キャラクターがいなくても、
部屋そのものが主役になる。
そんな手応えが
あったのかもしれませんね。
ねとらぼは
2025年2月の記事で
このチョコレート部屋を取り上げ、
ベッドはチョコレートケーキ、
ラグはココアパウダー風と、
家具まで
チョコレートでそろえた作りを
紹介していました。
2024年7月の卵の部屋から
2026年11月6日までに出た
通常の動画は13本で、
そのうち8本の題名に
「部屋」か「カフェ」が
入っていました。
卵やバナナ、目玉焼きの中に作った
部屋とカフェが4本、
チョコにまみれた部屋が1本。
残りの3本は
しずえさんが住んでそうな部屋、
御三家が暮らしてそうな部屋、
マイクラな部屋です。
ゲームのキャラクターや世界の部屋も、
並行して続いているわけですね。
バナナを剥いたら部屋があった
2026年5月には
「【粘土】バナナの中に
部屋を作ってみた」
を出しています。
説明欄によると、
「バナナもミニチュアの部屋も
すべて樹脂粘土製」です。
2026年11月7日時点で
175万回あまり再生されていて、
2026年1月から11月6日までに出た
3本の通常の動画の中で
いちばん多い数でした。
この作品は
日刊電電も
X での反響として
取り上げています。
記事によると、
制作のきっかけは
「食べ物の皮や殻を開けたら、
中に部屋があったら
面白くない?」
というひらめきで、
いちばん気に入っているのは
「バナナの輪切りテーブル&チェア」
だそうです。
外のバナナは
もっと傷や汚れを足せば
本物らしくなるところを、
「可愛い小部屋」を見せたくて
あえてきれいなままに
したとも書かれています。
本物そっくりの皮と
かわいい部屋の取り合わせが、
見る人を驚かせたのでしょうね。
いちばん見られたのは、1分足らずのスイカゲーム
チャンネルで
いちばん再生されている動画は、
部屋ではなく
ショート動画です。
2023年9月の
「粘土でスイカゲーム作ってみた」は、
2026年11月7日時点で
1,262万回あまり。
動画ごとの再生回数を
全部足した数の
8%を
この1本が占めています。
2か月後には
スイカゲームの果物を
かごに盛った
通常の動画も出していて、
こちらも
362万回あまり見られています。
1分で見られるショートが入口になって、
長い制作の動画へ
進む人もいるのではないでしょうか。
もう1つ、
2021年5月からは、
動画の既定の題名を
英語で付けることが増えました。
2021年5月15日から
2026年11月6日までの67本のうち、
英語が59本、
日本語が8本で、
2024年11月から
2026年11月6日までの23本は
すべて英語です。
それでも、
2026年11月7日に確かめたところ、
126本すべてに
日本語の題名も
登録されていました。
日本だけでなく
海外の視聴者にも
届けようとしているのかもしれません。
作品を紹介する記事は
ほかにもあり、
2021年11月の
KAI-YOUは、
アイスのチョコモナカジャンボの
断面の板チョコが
SDカードに見えたことから作った
「チョコモナカジャンボなSDカードケース」
について、
本人に話を聞いていました。
「目指せ1000個」
2022年12月の
5周年の動画では、
それまでの作品
「75個くらい」を
ケースに並べながら
紹介しています。
説明欄の締めくくりは
「目指せ1000個ですね。」
でした。
キャラクターの部屋も、
食べ物の中の部屋も、
1つずつ数えれば
その1000個に向かう
途中の作品です。
ミニチュアの部屋といえば、
当サイトでは
壁の中にこびとの部屋を作る
Mozuさんも紹介しました。
同じ「部屋」でも、
ゲームの世界と
食べ物から入っていく
ネンドザイカーSNAILさんとは、
入口がずいぶん違いますね。
次はどんな食べ物を割ったら、
どんな部屋が出てくるのか。
楽しみに待っている人も
多いのではないでしょうか。


















