
2026年11月6日の時点で、
1,300万回を超えて
見られている動画があります。
小さなワモンアザラシが、
初めて入った
少し広くて深いプールで
泳ぐ様子を収めた、
4分ほどの映像です。
投稿したのは、
大阪の水族館
海遊館の
公式YouTubeチャンネルでした。
このチャンネルの
総再生回数は
2026年11月6日時点で
5,196万回あまり。
そのうち約9割が、
2021年に投稿された
動画に集まっています。
この記事では、
チャンネルの説明欄と
公開中の動画、
海遊館の公式サイトとブログ、
それに外部の記事から、
その偏りが
どこから来たのかを
たどってみます。
登録者数や本数、
再生回数は、
2026年11月6日
午後11時10分ごろに
当サイトが測った値です。
大阪・海遊館のチャンネル(2026年11月6日時点)
YouTubeチャンネルの名前は
「大阪・海遊館
Osaka Aquarium Kaiyukan」、
ハンドルは
「@osakakaiyukan」です。
開設は
2014年4月13日でした。
最初の日には
英語・韓国語・中国語の
施設紹介も
まとめて上がっています。
2026年11月6日時点の登録者は
14.5万人、
動画は626本、
総再生回数は
5,196万回あまりです。
説明欄には
こう書かれています。
「大阪にある水族館、
海遊館(かいゆうかん)の
公式YouTubeチャンネル
海遊館の日常を
ゆるりとご紹介しています」
運営しているのは
株式会社海遊館です。
公式サイトの沿革によると、
海遊館の開業は
1990年7月20日。
2025年10月1日には
入館者が
9,000万人に達しています。
同じ会社は
吹田市の
「生きているミュージアム
NIFREL(ニフレル)」も
経営していて、
ニフレルには
別の公式チャンネルが
あります。
2020年3月、休館中に始めた「飼育員にきいちゃおう!」
公開中の動画を
年ごとに並べると、
2019年は
1本もありません。
2018年11月の次は、
2020年3月1日でした。
1年以上、
間が空いていたことになりますね。
その直後の
2020年3月5日から、
「飼育員にきいちゃおう!」
という短い動画が
始まります。
第1弾の説明欄は
「臨時休館中の
特別動画配信企画!」
という一文から
始まっていました。
お題は
「カブトクラゲってなんで光るの?」。
答えは、
自分で光っているのではなく、
体の表面の小さな板に
光が反射して
虹色に見えている、
というものでした。
多くは1分に満たない短い動画で、
4月1日まで
ほぼ毎日続き、
数えると27本あります。
「イルカってどうやって
体温を測るの?」
「休館中ってどんな
お仕事してるの?」
といった題が並びます。
休館中の回では、
ふだんはなかなかできない
水槽の底材の入れ替えを
見せていました。
休館を逆手に取った
題材選びですね。
るるぶKidsの2020年5月9日付の記事は、
休園・休館中の
動物園と水族館の動画を
11件選んでいて、
海遊館をその1つに
挙げています。
記事は
「飼育員にきいちゃおう!」を
飼育員さんが
ギモンに答えてくれる
“学べる”シリーズと紹介し、
もう1つの長めの
「海遊館の生き物たち」は
「ぼーっと見ていても
飽きないんです」
と書いていました。
ただ、記事がリンクしていた
「海遊館の生き物たち」の
再生リストは、
いまはAPIで引いても
返ってきませんでした。
当時の長い動画は、
いまの一覧では
見当たらないようです。
総再生の約9割は2021年(2026年11月6日時点)。人工哺育のワモンアザラシ「ミゾレ」
2021年は
1年で270本と、
ほかの年を大きく上回る
投稿があった年です。
2026年11月6日時点で、
この年の動画の再生を
足し合わせると
4,672万回あまり。
チャンネル全体の
約9割にあたります。
このチャンネルの顔は、
やはりこの年だと
言えそうです。
中心にいたのは、
2021年4月1日の
午前2時58分に
「北極圏」水槽で生まれた
ワモンアザラシのオスです。
説明欄によると、
海遊館で初めての
ワモンアザラシの誕生でした。
海遊館の飼育員ブログ
「海遊館日記」の前編には、
生まれた直後の
様子が書かれています。
生まれて15分ほどで
赤ちゃんの動きが
鈍くなったように見え、
飼育員が水槽に入って
冷えた体をタオルで拭き、
低体温と低血糖の
ケアをしたそうです。
ケアに時間がかかったため
母親のもとへは戻さず、
飼育員が親代わりになる
人工哺育に切り替えた、
と書かれていました。
その様子を
5月から6月にかけて
次々に投稿したのが、
題名に
「ワモンアザラシの赤ちゃん」を
含む動画です。
2026年11月6日時点で、
この語を含む
2021年の18本だけで、
3,685万回あまり
見られています。
2026年11月6日時点で
いちばん多いのは
冒頭の
「ちょっと広いプール」で、
1,303万回あまり。
2位は
「赤ちゃんと沐浴」
(531万回あまり)でした。
ねとらぼの2021年7月1日の記事は、
この沐浴の動画が
YouTubeで話題になっていると
取り上げ、
海遊館に話を聞いています。
記事は、
国内初の
完全人工哺育に
切り替えたと伝え、
海遊館は
「人工哺育の前例がなく、
参考に出来る資料がない
ところがとても難しい」
と答えていました。
同じ年の5月22日には
「飼育員とアラレ仔LIVE」として
ライブ配信もしています。
説明欄には
「初めてのYouTubeLIVEなので
うまくいかない部分も
あるかと思われます!」
とあり、
手探りだったようですね。
赤ちゃんは
母親の愛称「アラレ」から
「アラレ仔」と
呼ばれていました。
2021年8月1日、
投票で愛称が
「ミゾレ」に決まっています。
決定を伝える動画の
説明欄では、
誕生時に2.44kgだった体重が
7月30日には
17.63kgになっていました。
4か月足らずで7倍あまりに
育っていたことになりますね。
2025年は特別展とつないだ「LIVE!ぐるぐるサンゴ!」
2022年は101本、
2023年から2025年までは
年に13〜27本と、
投稿はゆるやかになります。
その中で
まとまった企画になったのが、
2025年3月から7月の
「LIVE!ぐるぐるサンゴ!」です。
告知の動画によると、
開催中だった特別展
「いのちぐるぐるサンゴ展」に
あわせた企画で、
全10回のライブ配信でした。
1回は30分ほどです。
第1回の説明欄は
「サンゴが実は
「動物」って知っていますか?」
と問いかけ、
「サンゴの主食は…太陽?!」
と続けていました。
最終回の題は
「すべてのものは、
つながっている」。
海遊館の紹介ページに
掲げられている
コンセプトの言葉と
同じです。
展示の考え方を
そのまま配信の
締めにしたのでしょうね。
ただ再生回数は
2026年11月6日時点で
各回1,000〜5,000回台で、
2021年のアザラシの動画とは
桁が違いますね。
同じ2025年には、
「生きものクイズ!」や
「飼育員あるある」といった
20秒前後の動画も
上がっていました。
2026年11月6日時点で、最新の投稿は5月20日
2026年1月1日から
11月6日までの投稿は、
1月29日の
「ワモンアザラシ ユキの点眼」と、
5月20日の
「世界カワウソの日(2026)」の
2本です。
5月20日の動画は、
5月27日の世界カワウソの日に
あわせた催しの案内です。
飼育員と一緒に
カワウソの水槽で使う
「いかだ」などを作る
ワークショップが
紹介されていました。
1月29日の動画の題にある
「ユキ」という名前は、
ねとらぼの2022年の記事にも、
ミゾレとは血縁関係のない
メスとして出てきます。
2026年11月6日に
確認したところ、
5月20日のあとに
新しい動画は
上がっていませんでした。
休止を知らせる告知も
見つかっていません。
いっぽうで、
説明欄から飛べる
飼育員たちのブログ
「海遊館の舞台ウラ」は、
2026年11月6日付の記事まで
更新が続いています。
YouTubeの再生を
いちばん集めたのは、
飼育員が一から育てた
1頭のアザラシの
日々の記録でした。




















