
精神科医が、YouTubeに
4,000本を超える動画を
出している。そう聞くと、
少し意外ではないでしょうか。
「精神科医がこころの
病気を解説するCh」の
益田裕介さんは、
それをやっている人ですね。
東京・新宿の
早稲田メンタルクリニックで
院長を務めながら、
2019年12月から発信を
続けています。
今回は益田さんの経歴と
チャンネルの数字を、
公式サイトとYouTubeの
APIから実測して
まとめました。
益田裕介とは?早稲田メンタルクリニックの院長で精神保健指定医
氏名:益田裕介
(ますだゆうすけ)
肩書き:早稲田メンタル
クリニック院長
資格:精神保健指定医、
精神科専門医・指導医
チャンネル:
@masudatherapy
勤務先の公式サイト:
wasedamental.com
活動名は使っていません。
本名で診療し、本名で
本を出している方ですね。
クリニックの
医師紹介ページ
には「精神保健指定医、
精神科専門医・指導医」と
書かれていました。
同じ資格の表記が、
SBクリエイティブの
著者紹介にも出てきます。
公式サイトと出版社で
一致しているわけですね。
標榜は心療内科・精神科。
所在地は東京都新宿区
早稲田町で、東京メトロ
東西線の早稲田駅から
徒歩1分だそうです。
初診はWEB予約のみと
公式サイトが明記して
います。代表電話も
載っていますが、当サイトでは
転記しないでおきますね。
経歴は?防衛医科大学校から自衛隊の病院を経て開業へ
学歴はよく検索されて
いるようです。ただ、
一次情報で確認できるのは
「防衛医大卒」までですね。
医師紹介ページの
「経歴・資格」欄を
そのまま引きます。
「防衛医大卒。防衛医大病院、
自衛隊中央病院、自衛隊仙台病院
(復職センター兼務)、
埼玉県立精神神経医療センター、
薫風会山田病院などを経て、
早稲田メンタルクリニックを開業。」
実名の医療機関が
そのまま並んでいます。
推測を挟む余地が
ないところですね。
同じページには、なぜ
防衛医大へ進んだのかも
本人の言葉で
書かれていました。
「成績もよくなく、有名大学や
医師を目指す優等生たちが
キラキラして見えて、
劣等感を感じていました。」
そのうえで「何か変われるかも
しれない」と猛勉強して
入隊を決めた、と
続いています。
卒業後には進路の分かれ道が
あったそうです。組織運営に
進むのか、臨床家として
生きるのか。
「臨床家として生きることを
決意し、2018年4月に
開業しました。」——
ここが転機なのでしょうね。
ただし開業の時期を
書いているのは、この
公式サイト1件だけです。
出版社3社はどこも
年月まで書いていません。
傍証としては、
公式サイトのフッターに
「© 2018」とあること
くらいでしょうか。
チャンネル開設は2019年12月13日!その7分32秒後に1本目
ここは実際に測ってみて、
いちばん驚いたところです。
YouTubeのAPIが返す
チャンネル作成日時は、
2019年12月13日の
日本時間21時19分40秒。
公開されている動画で
最も古いものは、同じ日の
21時27分12秒でした。
その差、7分32秒です。
枠を作った直後に1本目を
上げている、ということに
なりますね。
しかも、その1本目が
「コンサータが登録制に
なったら、どうなるの?
解説します!」でした。
自己紹介でも挨拶でもなく、
初日からいきなり制度の話
なんです。6分34秒で、
現在9,612回再生。
2本目も同じ日の
22時42分に上がって
いました。初日に2本、
という滑り出しですね。
なお、これより前に投稿が
あったかどうかは
分かりません。非公開や
削除された動画は外から
見えないためです。
登録者数は?74.1万人・4,328本・総再生3億9,596万回を実測
数字は当サイトでも
測っています。
2026年8月21日に
YouTubeのAPIから
読んだ値です。
・登録者数:741,000人
・動画本数:4,328本
・総再生回数:
395,963,771回
3億9,596万回と
言い換えられますね。
1本あたりに直すと、
およそ9万1,500回に
なります。
開設からおよそ6年8か月。
その間の投稿本数を
年ごとに数えると、
こうなりました。
・2019年 44本
・2020年 306本
・2021年 337本
・2022年 387本
・2023年 702本
・2024年 741本
・2025年 724本
・2026年 584本
(8月21日まで)
2026年の月別は64本から
107本の間でした。
1日あたり2本から3本を
ずっと続けている計算に
なりますね。
調査した当日にも
投稿がありました。
日本時間13時51分公開の
「発達障害の障害年金の
制度矛盾?」です。
投稿時刻もそろって
います。公開中の3,825本の
うち1,816本が、日本時間
20時ちょうどでした。
半分近くが同じ時刻。
予約投稿を運用として
組んでいるのでしょうね。
1,000万回超は0本!「1本の爆発」で伸びたわけではない
登録者74万人と聞くと、
大きく跳ねた動画が
あったのだろうと
思いますよね。
そこで公開中の動画を
全件たどって、再生回数の
分布を数えてみました
(2026年8月21日時点)。
・1,000万回以上 0本
・500万回以上 0本
・300万回以上 4本
・100万回以上 45本
いちばん再生されて
いるもので376万4,215回。
2021年10月28日に公開された
8分53秒の動画です。
題名は「うつ病の9つの
症状と、診断の3つの基準
【アニメで解説】」。
そういう題名の動画がある、
というところまでですね。
中身は当サイトでは
書きません。医療の説明は
医師のものであって、
YouTuberの紹介記事が
配るものではないからです。
話を数字に戻します。
最高が376万回なのに、
総再生は3億9,596万回。
つまり4,328本という
本数のほうが、この
数字を作っているわけですね。
10万人のときに書いた「3つの方針」と「一番大事なのは信頼されること」
なぜこれだけ撮るのか。
本人が説明を残して
います。
2021年12月2日公開の
「登録者数10万人記念!」
という動画の説明文です
(17分24秒・19,874回)。
「10万人を超えたのが、
2021年10月末です。」
「月間の再生回数は
350万回ほどになります。」
そこに、方針として
3つが並べられて
いました。
「1.全ての人に全ての
精神医学・臨床心理学を
2.新しい治療体験の提供
3.未解決の社会課題の
明確化、啓蒙」
さらに、こう書かれて
います。ここがこの人の
中心なのかもしれません。
「僕の動画にとって
一番大事なのは
「信頼されること」です。」
「背伸びをせずに診察室で
話すことを続けていこうと
思います。」とも
続けていました。
最新の論文やマニアックな
情報ではなく、診察室で
どの医師も話すような
内容を届ける——という
書き方です。
4,000本を超える本数と、
この一文はつながって
いるように読めますね。
オンライン自助会は2022年3月から!「診療行為ではありません」
2022年3月からは、
オンライン自助会・家族会も
主催しています。
自助会の公式サイト
は、目的をこう書いて
いました。
「精神疾患や生きづらさを
抱える人、そしてその家族の
ための場所です。」
参加方法は2つあります。
「①YouTubeメンバーシップ
からの参加:3,490円(税込)
②CAMPFIREコミュニティ
からの参加:2,500円(税込)」
ここは落とさずに
書いておきますね。
医師紹介ページには、
こんな但し書きが
添えられています。
「※オンライン自助会は
「診療行為」ではありません」
診てもらえる場ではない、
と主催する側が先に
書いているわけですね。
会員数は公表されて
いません。月額だけが
出ていますが、そこから
収入を計算することも
していません。
ちなみに題名に「自助会」を
入れた動画は108本ありました。
2022年8月から2026年4月まで
続いています。長く語り続けて
いるテーマなのでしょうね。
AI依存症・AI誘発性精神病専門外来という、あまり例のない外来
珍しい外来も開いて
います。クリニックの
専門外来のページ
にある「AI依存症・
AI誘発性精神病専門外来」ですね。
対象は「生成AI・対話型AI・
AIキャラクターサービス
などとの関わり方に悩む方と、
そのご家族」と
書かれていました。
ここで大事なのは、
ページ自身が置いている
但し書きのほうです。
「「AI依存症」という
診断名は現時点(2026年)で
正式な疾患分類には
含まれていませんが」
確立した病名としては
扱っていない、と
自分の側から書いて
いるわけですね。
対象は中学生以上が主で、
初診は相談フォームから。
費用は保険適用となる
場合が多い、とあります。
開設した時期は
書かれていませんでした。
ですので当サイトでも
「いつから」は
書かないでおきますね。
著書は?『精神科医の本音』『AIメンタルケア入門』など
本も出しています。
刊行元の公式ページで
仕様まで確認できたのは
3冊でした。
『精神科医の本音』
(SBクリエイティブ)
・新書/208ページ
・定価990円
(本体900円+10%税)
『精神科医が教える 親を憎むのをやめる方法』
(KADOKAWA)
・2023年2月2日発売
・ISBN 9784046061287
『精神科医が教える AIメンタルケア入門』
(翔泳社)
・2025年11月17日発売
・2,200円
(本体2,000円+税10%)
3冊目は単著ではなく、
株式会社Kaienとの共著で、
田中秀宣さんが監修に
入っていました。
ほかにも書名が
確認できたものはあります。
ただ刊行元の公式ページに
届いていないので、
冊数までは書きません。
ちなみに出版社の紹介文は、
登録者数の書き方が
ばらついているんです。
SBクリエイティブは
「登録者数20万人を超える」、
翔泳社は「登録者数70万人の
人気YouTubeチャンネル」。
どちらも時点の表記が
ありません。刊行の時期が
違うためでしょうね。
本文の数字は実測値だけを
使っています。
情報発信の倫理規定を、自分で公開している
これは、あまり
見かけない取り組みですね。
クリニックの公式サイトに
「精神医学などの医療情報
発信に関する倫理事項」
というページがあります。
医療倫理の4原則、
学会の倫理指針、守秘義務、
ゴールドウォータールール、
医療広告の各節が
置かれていました。
ゴールドウォーター
ルールというのは、
診察していない公人について
精神医学的な判断を
下さない、という規範です。
時事の話題を精神科医の
立場で扱う動画を出して
いる以上、必要な線引きなの
かもしれませんね。
もう1つ。医師紹介ページに
「メンタル系YouTuberの会」を
「主催するメンバーの一人」
という記述があります。
10万人記念の説明文には、
その目的も書かれて
いました。
「YouTuber同士での
倫理的な相互監視(再生数や
登録者数稼ぎのために
変なことをしないかどうか)」
発信する側どうしで
見張り合う、という
発想ですね。
サブチャンネル「精神科医の不思議なチャンネル」と共演の記録
チャンネルはもう1つ
あります。「精神科医の
不思議なチャンネル」
(@wasedamasuda)ですね。
・開設:2021年3月10日
・登録者:27,100人
・動画:442本
・総再生:4,907,414回
(2026年8月21日実測)
本チャンネルの概要欄にも
「【2ndChです】」として
リンクが置かれています。
共演も続いています。
題名に「リョーハム」を
含む動画は32本ありました。
いちばん古いものが
2022年1月19日、新しい
ものが2026年5月1日です。
4年以上にわたって
一緒に撮っていますね。
ただ、相手の方の属性に
ついては当サイトでは
書きません。共演している、
というところまでです。
年齢や出身、結婚は?公表されている範囲
ここははっきり書いて
おきますね。答えられない
ことのほうが多いです。
生年月日と年齢は
公表されていません。
クリニックの公式サイトにも、
出版社3社のページにも
記載がありませんでした。
本人が幼少期を語った
動画はあります。ただ、
そこから生まれ年を
逆算することはして
いません。
出身地と出身高校も
出てきません。
「小学校2年生ぐらいの
ときに引っ越した」という
話があるだけです。
大学については
「防衛医大卒」まで。
卒業年や医師免許の
取得年は、どこにも
書かれていませんでした。
結婚や家族構成にも
一次情報がありません。
年収も同じで、再生回数や
書籍から逆算する書き方は
していません。
身長などの身体情報も
見つかりませんでした。
分からないものは
分からない、と書いて
おきますね。
まとめ
今回は精神科医の
益田裕介さんについて
まとめました。
・早稲田メンタルクリニックの
院長で、精神保健指定医、
精神科専門医・指導医。
・防衛医大を出て、自衛隊の
病院などを経て開業。
・公式サイトによれば
2018年4月に開業。
・2019年12月13日に
チャンネルを開設し、
7分32秒後に1本目を投稿。
・1本目は「コンサータが
登録制になったら、
どうなるの?」。初日から
制度の解説でした。
・登録者741,000人、
動画4,328本、
総再生395,963,771回
(2026年8月21日実測)。
・1,000万回超は0本、
300万回超が4本、
100万回超が45本。
・最高は376万4,215回。
・2022年3月からオンライン
自助会・家族会を主催。
ただし「診療行為では
ありません」と明記。
・AI依存症・AI誘発性精神病
専門外来を開設。
・著書は出版社の公式ページで
3冊の仕様を確認。
・年齢、出身地、高校、
年収、結婚は
公表されていません。
測ってみて残ったのは、
「1本で跳ねた人」では
ないという印象でした。
7年近く、1日に2本か3本。
検索されたときにそこに
居続けた結果が、
3億9,596万回という
ことなのでしょうね。
医師から発信者へ、
という並びなら
森勇磨さん
が近い場所にいます。
あちらは予防医学ですね。
国家資格を持つ発信者
という点では
オガトレさん
や
シオリーヌさん
も並べられます。
自分の医院の院長として
発信している、という形は
前岡遼馬さん
が同じですね。診療科は
まったく違いますが。
・YouTube(精神科医がこころの病気を解説するCh)
・YouTube(精神科医の不思議なチャンネル)
・早稲田メンタルクリニック 公式サイト
・同 医師紹介ページ
・同 AI依存症・AI誘発性精神病専門外来
・オンライン自助会・家族会
・同 参加方法
・SBクリエイティブ『精神科医の本音』
・KADOKAWA『精神科医が教える 親を憎むのをやめる方法』
・翔泳社『精神科医が教える AIメンタルケア入門』



















