「壮大な自己満足かもしれない」ピコ太郎がPPAP10周年に出し切った80.8曲と、プロデューサー古坂大魔王という“設定”
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「ペンパイナッポー
アッポーペン」の
ひとことで、
すぐに顔が浮かぶ人も
多いのではないでしょうか。

 

歌っていたのは
ピコ太郎です。

 

2016年8月25日に
YouTubeへ出した
「PPAP」は、
2026年8月25日で
発表から10年を迎えました。

 

その節目に向けて、
ピコ太郎は1年かけて
「80.8曲」を出すという、
少し変わった企画を
走り切っています。

 

この記事では、
PPAPが世界に広まった経緯と
いまは過去のものになった
ギネス記録、
10周年企画の中身、
そしてプロデューサーの
古坂大魔王との関係を
順に見ていきます。

 

チャンネルの数字は、
2026年11月1日に
当サイトが測った値です。

ピコ太郎のプロフィールと、古坂大魔王との関係は?

公式サイトのプロフィールは、
ピコ太郎の活動歴だけを
書いたものです。

 

生年や出身、
本名といった
人物の情報は
載っていません。

 

公式YouTubeの説明欄には
「千葉県出身
シンガーソングライター」
とありますが、
これはピコ太郎という
キャラクターの
肩書きと読むのが
自然でしょうね。

 

気になるのは
古坂大魔王との関係ですが、
これは典拠によって
書き方がはっきり
分かれています。

 

ピコ太郎の公式サイトは、
2人を別人として
扱っています。

 

サイトの説明文
(検索結果に出る文)も、
ピコ太郎を
「古坂大魔王一押しの
千葉県出身
シンガーソングライター」
と紹介しています。

 

2025年11月の
公式のお知らせには
「痛風で苦しむ
古坂大魔王に捧ぐ
応援ソング」
という見出しまで
ありました。

 

古坂大魔王の公式プロフィールも、
自身の肩書きを
「ピコ太郎プロデューサー」
としています。

 

1992年にお笑い芸人
「底ぬけAIR-LINE」で
デビューした人で、
同じプロフィールでは
バラエティ番組や、
情報番組の
コメンテーターとしての
出演も紹介されています。

 

2026年8月の
秋田魁新報の記事は、
古坂大魔王を
「ピコ太郎と
うり二つという
“設定”の
プロデューサー」
と書いていました。

 

設定であることを
わざわざ示している
書き方ですね。

 

一方で、
CNN.co.jpの記事
(2016年9月)は
「ピコ太郎に扮する
お笑い芸人の
古坂大魔王
(「古坂和仁」としても
知られる)」
と書いています。

 

ギネス世界記録の
記録のページも、
ピコ太郎を
「PIKOTARO
(b. Kazuhito
Kosaka)」と、
本名を添えて
記載しています。

 

つまり、
同じ人物だと
報じられてはいるものの、
本人の側は
2026年の発表でも、
ピコ太郎と
プロデューサーは別人という
設定で通しているわけです。

 

ピコ太郎の公式サイトにも、
チャンネルの説明欄にも、
ピコ太郎の本名は
書かれていません。

 

古坂大魔王が
自分で本名を名乗った
一次資料も、
今回は見つけられませんでした。

 

少し肩透かしかもしれませんが、
この記事でも
設定に合わせて、
ピコ太郎と
古坂大魔王を
書き分けていきます。

PPAPはなぜ世界に広まった?ジャスティン・ビーバーの一言

PPAPの動画が
公式チャンネルに
上がったのは、
2016年8月25日の
21時過ぎです。

 

チャンネルを
開設した翌日でした。

 

1か月ほどたった
9月29日のCNN.co.jpは、
「1分弱の動画が、
インターネット上で
世界的な注目を
集めている」
と伝えています。

 

その時点の再生回数は
800万回以上だったそうです。

 

そこから人気を
大きく押し上げたのが、
ジャスティン・ビーバーです。

 

文春オンラインに載った書籍の抜粋は、
ビーバーに
「お気に入りの動画」と
紹介されるや否や
人気が爆発した、
と振り返っています。

 

ギネス世界記録の2016年10月の記事によると、
ビーバーは
Twitterへの投稿で
この動画を
「ネットでいちばん好きな動画」
と呼んだといいます。

 

同じ記事によれば、
動画の制作費は
わずか10万円でした。

 

認定式の会見で
ピコ太郎は、
ジャスティンの影響が
なければ、この部屋には
4人しか
来なかったと思う、
と話していました。

 

ピコ太郎らしい
返し方ですね。

 

 

PPAPは
アメリカのビルボード
Hot 100 に
77位で入りました。

 

ギネスの記事は、
日本の歌手が
Hot 100 に入るのは
26年ぶりだった
と書いています。

 

そして2016年10月、
曲の長さ45秒の
PPAPは、
「Hot 100 に入った
最も短い曲」として
ギネス世界記録に
認定されました。

 

ピコ太郎も
当時のTwitter(現X)に
「ギネス、
頂きましたピコよ!」
と投稿しています。

 

ただし、
この記録は
いまはピコ太郎のもの
ではありません。

 

ギネス世界記録の記録のページによると、
2020年12月に
Kid Cudi の
37秒の曲
「Beautiful Trip」が
Hot 100 に入り、
記録を塗り替えました。

 

さらに2025年5月には、
ジャック・ブラックの
34秒の曲
「Steve’s Lava Chicken」が
記録を更新しています
(2026年11月1日に
ギネスのページで確認)。

 

公式サイトの
プロフィールには
「ギネス世界記録にも
認定されている」
とまだ書かれていますが、
記録の保持は
2020年12月までだった、
ということになります。

 

なお、
動画のPPAPは
1分9秒あります。

 

ギネスが記録した
45秒というのは、
曲の長さのほうです。

 

ヒットの後には、
2017年のトランプ大統領
来日時の晩餐会に出席し、
外務省の任命で
SDGs推進大使も
務めたことが、
公式プロフィールに
書かれています。

公式YouTubeは再生の半分以上がPPAPの2本

ピコ太郎の公式チャンネル
(PIKOTAROピコ太郎
OFFICIAL CHANNEL)の
登録者は、
2026年11月1日時点で
86.4万人でした。

 

いちばん見られているのは、
やはりPPAPです。

 

2026年11月1日時点の
再生回数は
約1億8,980万回で、
2位の
PPAP "LONG" ver.
(約1億2,772万回)と
合わせると、
本人のチャンネルにある
動画の再生合計の
約53%を
この2本が占めていました。

 

同じ時点で、
3位は
「NEO SUNGLASSES」の
約3,018万回、
4位は
「ももくろちゃんZ」と
組んだ「Vegetable」、
5位はピカチュウと
共演した
「PIKA to PIKO」と続きます。

 

いまも名刺代わりは
PPAPだと言って
よさそうですね。

 

年ごとの公開本数を
数えてみると、
2016年が15本、
2017年が21本で、
2018年から2023年は
1年に1〜12本でした。

 

それが2024年は18本、
2025年は35本と増え、
2026年は
10月31日までに
156本に達しています。

 

2025年12月から
2026年8月までは、
毎月14〜27本の
ペースでした。

 

これは、
次に紹介する
10周年企画が始まって
3か月余りたった
12月から、
PPAPが10周年を迎えた
8月までの期間です。

10周年企画「Tottemo Release 80.8」とは

PPAPの10周年に向けて
2025年8月25日に始まったのが、
「Tottemo Release 80.8」
(トッテモ・リリース・
ハチジュッテンハチ)です。

 

始動時の公式のお知らせによると、
「80.8」という数字には、
PPAPで使った
リズムマシン
「TR-808」への
リスペクトが
込められています。

 

毎月新作を配信し、
総リリース曲数は
「80.8曲
(80曲+謎の0.8曲?)」
という触れ込みでした。

 

第1弾には、
PPAPの新しい版
「Shin-Pen-Pineapple-Apple-Pen」
を含む5曲が
収められています。

 

 

企画の中には、
47都道府県の曲を作る
「都道府県ソング」
のシリーズもありました。

 

Billboard JAPANの2026年1月の記事で
古坂大魔王は、
各地で
その土地の曲を
作っていた流れで
「いっそ全部作ろう」と
ピコ太郎と話したのが
始まりだと語っています。

 

ピコ太郎のほうは
「都道府県名を
ただ歌いたくなって
しまったのでピコ!」
とコメントしていて、
2人のコメントが
別々に載っているのも
この企画らしいところ
ですね。

 

ゲストも豪華で、
中尾ミエとは
「恋のシャロックPPAP」を、
沖縄の島言葉を
モチーフにした曲では
MAXのMINAと
共演しています。

 

2026年8月26日には、
小林幸子を迎えた
「47都道府県
feat. 小林幸子」の
動画も公開されました。

 

 

2026年8月25日の
秋田魁新報の取材によると、
企画は7月までに
1年をかけて
計80.8曲を出し終え、
完遂したそうです。

 

始動時の公式のお知らせは
「2026年8月までの1年間」
としていましたが、
2026年1月の
Billboard JAPANの記事は
期間を
「2025年8月から
2026年7月」と書いていて、
秋田魁新報の
取材とも合っています。

 

公式サイトの
プロフィールには
いまも
「展開中」と
ありますが、
企画そのものは
すでに終わっています
(2026年11月1日に確認)。

 

同じ取材では、
「とんねるず」に
憧れて芸人を
目指した古坂大魔王が、
木梨憲武との共演を
果たし、
撮影の後に
こっそり泣いた
という話も
載っていました。

 

曲作りは
「8割が鼻歌から」で、
サンプル音源を
42テラバイトも
ため込んでいるそうです。

 

制作の1年について、
古坂大魔王は
こう話していました。

 

「朝に2人の小さい娘を
送り出した後に
3時間ほど家で作業、
午後のラジオ出演が
終わってまた作業、
家族で夕食を取ったら
夜に動画編集という
1年間でした」

 

プロデューサーとしても
父親としても、
かなり詰まった
毎日だったのでしょうね。

 

それでもピコ太郎は、
企画全体を
「壮大な自己満足
かもしれない」と
笑っていたそうです。

10周年の後のピコ太郎

企画を終えた後の
2026年9月27日には、
東京・池袋の
harevutaiで
「PPAP X PT
~PPAP10周年
プレミアムライブ~」が
開かれました。

 

クランクイン!の9月29日の記事によると、
ピコ太郎は
この日に全47曲を披露し、
ゲストには
小林幸子、木梨憲武、
DJ Hello Kittyが
登場したそうです。

 

小林幸子の出演は、
8月26日の公式のお知らせで
スペシャルゲストとして
発表されていたものです。

 

同じ記事によると、
木梨憲武は
開演から5分ほどで
自転車を押して現れ、
約45秒で
ステージを
後にしたといいます。

 

さらに、
ライブでは
12月7日に
デジタルアルバム
『TR-80.8(全部入り)+おまけ』
(仮題)を
出すことも
発表されたそうです。

 

YouTubeの公開本数は、
2026年9月が2本、
10月が4本でした。

 

10月は、
題名が
「鈴木亜美さんとPPAP」
の動画など、
ほかの出演者と
PPAPを披露する
短い動画が並んでいます
(最新は10月9日の公開)。

 

秋田魁新報の取材で
今後の抱負を聞かれた
ピコ太郎は、
海外のフェスに
出ることだと
答えていました。

 

PPAPで世界に
知られた人だけに、
次の目標が
海外というのは
うなずけますね。

ピコ太郎の事務所は?

ピコ太郎の公式サイトは、
エイベックスの
ドメイン(avex.jp)の
中にあります。

 

古坂大魔王の
公式サイトも
同じavex.jpの中にあり、
ページの下には
avex-management.jp への
バナーが置かれています。

 

ですので、
エイベックスの
系列であることは
公式サイトの運営から
読み取れます。

 

ただ、
所属する会社の
正式な名前を
本人側の資料で
確かめることは
できませんでした。

 

会社名までは
分からず、
少しすっきりしない
答えになってしまいますね。

まとめ

チャンネルを開いた翌日に
上げた1分9秒の動画が、
ビーバーの一言で
世界に広がり、
ビルボードとギネスに
名前を残しました。

 

その記録は
2020年12月に
塗り替えられましたが、
10周年には
80.8曲を出し切り、
2026年の公開本数は
10月31日までで
156本と、
過去のどの年よりも
多くなっています。

 

公開本数だけで見れば、
PPAPの頃より
いまのほうが
よほど手を動かしている
のかもしれません。

 

2016年の
現代ビジネスで西寺郷太が論じたように、
ネットとフェスと
英語の歌詞で
垣根を越えようとした
仕掛けは、
10年たっても
続いているのでしょうね。

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