
すだちという柑橘の名前を
付けた料理チャンネルが
あるのをご存知でしょうか?
それが「Sudachi」です。
教えているのは、
日本で生まれ育った
Yuto Omuraさん。
味噌汁やカレー、天ぷらの
作り方を、英語で世界に
向けて説明しています。
題名も説明欄も基本は英語なので、
日本に住んでいると
見かける機会は
少ないかもしれませんね。
それでも2026年10月31日の
時点で、登録者は9.49万人。
アメリカの出版社から
704ページの料理本まで
出している人です。
今回は、
本人のサイトと説明欄、
出版社の紹介をもとに、
イギリスでの暮らしから
その本までの道のりを
たどってみます。
Yuto Omuraさんのプロフィール!
YouTubeの概要欄には、
こう書かれています。
「My name is
Yuto Omura,
and I've got
a big love
and passion
for cooking.」
料理が大好きだという
自己紹介に続けて、
目指す動画を
「No fluff, straight
to the point.」と
言い切っています。
余計なものを省いて、
要点だけを見せる、
ということなんですね。
締めの言葉は
「Cooking
Japanese food
doesn't have
to be hard!」でした。
動画の説明欄には、
日本で生まれ育ち、
イギリスに数年住んでいた
と書かれています。
Sudachiの拠点は愛知県だと、
2026年9月の回の説明欄に
ありました。
チャンネルの作成は
2020年3月18日で、
国の設定は日本です。
2026年10月31日の時点の
総再生回数は1,377万回ほど、
公開中の動画は569本でした。
本名や年齢は?
名前は「Yuto Omura」で、
著書も同じ名義です。
ただ、これが本名なのかを
本人が述べた箇所は
見つかりませんでした。
漢字でどう書くのかも、
2026年10月31日の時点で
公式サイトの読めたページと
説明欄569本分のどこにも
出てきません。
年齢も同じでした。
詳しい経歴のページは
開くことができなかったので、
少し肩透かしかもしれません。
家庭ではあまり使わない、すだちを名前にした理由
チャンネルの名前には、
理由があります。
公式サイトの紹介では、
日本人からもよく聞かれる
質問だと断っていました。
すだちは日本原産の
小さな緑の柑橘で、
ゆずの仲間だと説明したうえで、
家庭料理で実際に使うことは
めったにないと書いています。
高級な素材、
ごちそうの部類だと
いうわけですね。
だからこそ、
ただの家庭料理のブログより
少し上のものにしたくて、
この名前を選んだそうです。
「I want to create
a delicacy
for you to enjoy!」
という一文が、
その答えでした。
イギリスで作り始めた故郷の味
始まりはイギリスでの
暮らしだったようです。
出版社の紹介によると、
イギリスで数年過ごしたのちに、
現地の材料で故郷の味を
再現しようとし始めました。
最初は苦労したものの、
和食はどこででも作れると
気づいたことが、
サイトで発信する
きっかけになったそうです。
本人の紹介ページでも、
イギリスでの長い暮らしから
日本に戻り、その経験から
身近な材料で作れる和食を
伝えたくなったとあります。
面白いのは、
「I'm not
a trained chef.」と
自分から書いている
ところです。
スペイン料理店やタイ料理店、
バーやパブのカウンターで
働いたことはあるけれど、
料理人としての修業は
していない、という説明でした。
狙いも具体的で、
ありふれすぎた料理と、
家で作るには難しすぎる料理の
間の線を探す、
と書いています。
始まりの年の書き方は、
資料によって違います。
説明欄はSudachiを
2019年設立の料理メディアと、
著書の紹介ページは
サイトを2020年に始めた、と
書いていました。
同じものを指しているのかは
確かめられませんでした。
公開中でいちばん古いのはサイゼリヤ風ドリアの回
公開中でいちばん古い動画は、
2020年4月23日の
サイゼリヤ風のドリアです。
題名には英語と一緒に
「サイゼリヤ風ドリア」と
日本語も入っています。
チェーン店の味を家で再現する
回はその後も続きました。
すき家の牛丼、
大戸屋の黒酢あん、
ローソンのチーズケーキと、
題名に店の名前が並びます。
2026年10月31日の時点で
公開中の本数を年ごとに
日本時間で数えると、
2021年は117本。
3分以下の短い動画が
そのうち62本ありました。
ところが2022年は27本、
2023年は19本に減ります。
2022年6月から2023年8月の
15か月に出たのは
5本だけでした。
その後の2024年は135本、
2025年は184本と、
一気に増えています。
増減の理由を本人が説明した
箇所は見つかりませんでした。
2026年は1月から9月までで
51本なので、
また落ち着いた
ペースになっていますね。
いちばん見られているのは味噌汁の回
チャンネルでいちばん
見られているのは、
2021年12月17日の味噌汁の回で、
2026年10月31日の時点で
42.8万回ほどの再生です。
説明欄の材料を見ると、
昆布10グラムと
かつお節15グラムで
だしを取るところから
始める作りでした。
手間を惜しまない回なんですね。
2番目は2024年10月28日の
天ぷらの衣の回で、
同じ時点で38.5万回ほどです。
炭酸水100ミリリットルと
氷3個を使うのが目を引きます。
2026年10月31日の時点で
10万回を超えている動画は
33本ありました。
うち16本が3分以下の動画で、
チャンネル全体でも同じ時点で
569本のうち270本が
3分以下です。
同じ時点で再生の上位10本を
見ると、うち6本が
2021年の回でした。
公開から年月のたった回が
上位に多いことになりますね。
ただ、いつの時期に
見られた再生なのかは、
公開の数字からは分かりません。
704ページの「Japan: The Ultimate Cookbook」
Yuto Omuraさんを語るうえで
外せないのが、
初めての著書である
「Japan: The Ultimate
Cookbook」です。
本人の案内によると、
発売はアメリカが
2025年5月13日で、
他の国々は7月13日でした。
出版社はアメリカの
Cider Mill Pressです。
Ultimate Cookbookという
シリーズの、日本の巻の
著者に選ばれたと
書いていました。
分量は704ページの
ハードカバーで、
レシピは300品以上。
本人は百科事典のようだと
説明しています。
言語は英語です。
あまりに厚いので、
しおりのリボンが
3本付いているそうです。
本人のSubstackの副題は
「A cookbook
that is thicker
than a banana.」でした。
出版社と組むことは、
サイトを始めた頃からの
大きな目標だったそうです。
2025年5月の動画の説明欄では、
その前年に出版社から
声がかかったと明かしています。
中身にも工夫があります。
普段のレシピはメートル法が
中心ですが、この本では
アメリカの計量単位で
作り直したとのことでした。
サイトでは1時間45分かかる
醤油ラーメンのスープも、
本では15分で作れる形に
変えているそうです。
ビフカツや塩レモン鍋のように、
本のために考えた料理も
挙げていました。
「This cookbook
wouldn't exist
without you」と、
レシピを試した
視聴者への感謝も
書かれています。
料理人も加わるチームと、早朝5時の投稿
サイトの紹介を見ると、
Sudachiは1人だけの運営では
ありません。
紹介ページのチームには、
編集と撮影と動画編集の担当、
栄養を計算する管理栄養士が
載っています。
寄稿者には、1989年に
ホテルで料理の道に入り
ふぐ調理師の免許も持つ人や、
製菓衛生士の資格を持つ
パン職人もいました。
修業をしていないと語る
Yuto Omuraさんの周りに、
資格を持つ人が
集まっているわけですね。
サイトの紹介には、
LuxLife Magazineの
2023年の賞で
Best Japanese
Recipe Websiteに
選ばれたともありました。
投稿の形も決まっています。
2026年8月5日から
10月28日までの24本は、
すべて日本時間の
朝5時の公開でした。
13本は水曜に出る
1分ほどまでの動画で、
残りは日曜を中心とした
5分から7分ほどの動画です。
この24本で最も見られたのは、
9月21日の名古屋の
あんかけスパゲッティの回で、
2026年10月31日の時点で
1.2万回ほどでした。
10月1日には、
びっくりドンキー風の
ハンバーグの回も出ています。
2020年のサイゼリヤ風ドリアと
同じように、日本のお店の味を
英語で家庭に届ける回は、
2026年10月の時点でも
続いているんですね。




















