
肩が上がらない、
五十肩かもしれない。
そんなときに
YouTubeを検索すると、
整形外科医の先生が
解説している動画に
行き当たることがあります。
そのひとりが、
「ゆるエビデンスの整形外科医」の
歌島大輔さんです。
チャンネルの説明欄は、
こんな一文から始まります。
「整形外科医がエビデンス(論文)や
医学的な知識を噛み砕いて、
「わかりやすさ」と
「医学的な正しさ」を
両方とも諦めない
発信をしています。」
この記事では、
チャンネルの説明欄と
本人の公式サイト、
それに公開済みの動画
714本の題名や説明欄、
再生回数を
1本ずつ確かめた結果から、
歌島さんの活動を
たどってみます。
登録者数や本数、再生回数は、
2026年11月6日
午後9時15分ごろに
当サイトが測った値です。
歌島大輔さんのチャンネル(2026年11月6日時点)
YouTubeチャンネルの名前は
「ゆるエビデンスの整形外科医 | 歌島大輔」、
ハンドルは
「@d.utashima」です。
開設日は
2013年9月6日で、
2026年11月6日時点の登録者は
23.9万人、
総再生回数は
4,756万回あまりでした。
チャンネルの表示では
動画は764本で、
このうち誰でも見られる
公開済みの動画は714本です。
ほかに
メンバー限定の動画が
48本ありました。
714本と48本を足すと
762本で、
表示の764本との
差の2本が何なのかは
確かめられませんでした。
説明欄の【経歴・資格】には
「整形外科専門医」、
【実績】には
「肩関節鏡手術 400件/年」
と書かれています。
肩の関節に
内視鏡を入れて行う手術を、
年に400件。
本人の記載ですが、
かなりの数ではないでしょうか。
同じ欄には
「※本チャンネルのコンテンツは
一般的な情報提供であり、
個別の診断・治療に
代わるものではありません。」
という断り書きもあります。
あわせて、
無料の電子書籍や
動画講座への案内も
並んでいました。
「夢破れた野球少年」から肩の手術医へ
説明欄のプロフィールは、
少し変わった書き出しです。
「1981年生/広島出身/茨城育ち」
と続けて、
「夢破れた野球少年が、
大学2年で決意。」
とあります。
決意の中身は
「医学を究めて、
ケガや病気をせずに
やりたいことを
やり続ける方法を確立する。」
というものでした。
1981年生まれなので、
2026年11月6日時点では
44歳か45歳になる計算です。
誕生日は確かめられなかったので、
生まれ年からの逆算ですね。
いまの働き方は、
説明欄では
「フリーランス整形外科医として
関東圏の病院において
手術を行っている。」
と書かれています。
本人の公式サイトでも
「肩専門のフリーランス整形外科医」
と名乗っていて、
2026年11月6日に見た時点では、
診察を受けられる病院として
東京都・神奈川県・静岡県の
病院が並んでいました。
説明欄の「関東圏」より
少し広い範囲です。
ひとつの病院に勤めるのではなく、
いくつかの病院で
肩の手術を受け持つ。
そういう働き方のようです。
いちばん古い動画はピッチングの回
公開済みの動画で
いちばん古いのは、
2018年4月1日の
この回です。
題名は
「ピッチングの基本なのに
誰も知らない体重移動」。
同じ日に
「股関節内旋ストレッチ」と
「肘内障の整復法公開
子どもの腕が抜けた時の治し方」
も公開されています。
最初の1本が
投球の話だったのは、
元野球少年らしい
始まり方かもしれませんね。
ただ、
2018年に公開された動画は
この3本だけで、
2019年は1本もありませんでした。
本格的に動き出すのは
2020年1月です。
この月だけで49本、
2020年の1年間で
218本が公開されました。
2日に1本を上回るペースですね。
2020年1月14日には
「野球 肩を強くする方法を
スポーツドクターが解説!」
という回もあり、
題名に「野球」が入る動画は
全部で12本ありました。
再生が多いのは2021年の回(2026年11月6日時点)
肩の先生のチャンネルですが、
再生回数がいちばん多いのは
肩ではなく、
指の回でした。
2021年5月15日の
「指の痛みを和らげる
簡単な方法は?」で、
301万回あまり
再生されています。
説明欄には
「今回の指の第一関節の
腫れと痛みで悩ましい
ヘバーデン結節の治し方でした。」
とあり、
指の第一関節の
腫れと痛みを扱った回のようです。
2位は
「医者が絶対飲まない
「飲み物」【肩にも悪い!?】」
(約250万回)、
3位は
「【脳梗塞】肩の痛みが前兆の
脳梗塞とは?
すぐ病院へ行くべきサインTOP3」
(約139万回)でした。
100万回を超えた動画は
6本あり、
6本とも
2021年2月から6月に
公開された回です
(いずれも2026年11月6日時点)。
肩の先生のチャンネルで、
いちばん多くの人に届いたのが
指の回だったというのは、
少し意外ですね。
なお、
動画で紹介されている
対処法の効果については、
当サイトでは
確かめていません。
「すごいエビデンス治療」から「ゆるエビデンス」へ
このチャンネルは、
以前は別の名前でした。
公式サイトのお知らせには
2023年3月に
「YouTube Ch.「すごいエビデンス治療 |
整形外科医 歌島大輔」
登録者13万人突破」、
同じ年の7月には
15万人突破の記事が
載っています。
7月の記事には、
チャンネルのコンセプトとして
「医学的根拠の提示は
最低ライン!」
という言葉もありました。
週刊女性PRIMEの記事
(2024年3月30日)でも、
3人の専門医の1人として
取材を受けた歌島さんが
YouTubeチャンネル
「すごいエビデンス治療/
整形外科医歌島大輔」で
発信している、
と紹介されています。
その記事で歌島さんは、
健康でありたいという願いに
「それにつけ込むような
疑わしい“健康ビジネス”が
後を絶たないのも事実。」
と話し、
「医学的な根拠に基づいた
取捨選択をしてほしいです」
と呼びかけていました。
それが今は
「ゆるエビデンスの整形外科医」です。
「すごい」から「ゆる」へ、
名前の響きは
ずいぶん柔らかくなりましたね。
ただ、
いつ名前が変わったのかは、
公開済みの動画714本の
題名と説明欄、
公式サイトのお知らせを
探しても告知が見つからず、
確かめられませんでした。
公式サイトの
YouTubeの欄は、
2026年11月6日時点でも
「すごいエビデンス治療 /
整形外科医 歌島大輔」
の表記のままでした。
論文16本を並べた回と、直近の投稿(2026年11月6日時点)
いちばん新しい動画は、
2026年10月22日の
この回です。
題名は
「脊柱管狭窄症の手術で
後悔しないために!
受ける人・受けない人が
確かめるべき後悔ワースト3」。
説明欄には、
手術をして後悔する理由と
手術をしなくて後悔する理由を
それぞれ挙げる、
という構成が書かれていて、
その下に
「本動画の引用文献」として
16本の論文が
並んでいました。
説明欄に論文を挙げている回は
ほかにもあり、
論文の著者名や雑誌名を並べた
説明欄は、
公開済みの714本のうち
少なくとも85本ありました。
多くは2022年から
2024年の回です。
毎回ここまで
書いているわけではないようです。
投稿のペースを見ると、
2026年は1月から8月まで
毎月7本から14本が
公開されていました。
9月は0本で、
10月10日から22日までは
ほぼ2日おきに6本。
そのあと
11月6日の時点までは
新しい動画は出ていません。
この間について
本人の説明は
見つけられなかったので、
休止なのかどうかは
分かりません。
一方で
公式サイトには、
2026年10月13日に
テレビ東京
「なないろ日和!」の
姿勢特集で
インタビューが放送され、
9月に続いて
2か月連続の出演になった、
というお知らせが出ていました。
公式サイトによると、
歌島さんは
医師の情報発信スクール
「Dr.SHI-GYO」も主宰していて、
関連する28チャンネルの
登録者数を単純に合計すると
2026年10月1日時点で
60万人を超えたそうです
(重複登録を含む、と
本人が断っています)。
自分の発信だけでなく、
ほかの医師の発信も
手伝っているわけですね。
著書と、雑誌での紹介
本も何冊か出しています。
公式サイトの書籍の欄には、
Gakkenの
『肩こり・五十肩・腱板断裂
肩の痛みがよくなるすごい方法』、
サンマーク出版の
『じゃないほうの肩こり』、
アスコムの
『肩のけんばん断裂
自力でできるリセット法』
などが並んでいます。
2026年8月25日には
「ビッグニュースです!!」
という42秒の動画で、
『肩のけんばん断裂』の本を
紹介していました。
国立国会図書館の典拠データ
では、
2024年4月のGakkenの本をもとに
生年が1981年、
職業が
「整形外科専門医,
日本整形外科学会認定スポーツ医」
と登録されていました。
雑誌での紹介もあります。
MAQUIAの記事
(2026年2月16日)は、
肩こりのエクササイズを
歌島さんに聞いた記事で、
「フリーランスの整形外科医として
複数の整形外科で
肩治療を行う。」
と紹介していました。
ただし記事の中に、
「本記事は歌島医師が執筆した
『じゃないほうの肩こり』
(サンマーク出版)の内容を
もとに作成しております。」
という注記があります。
中身は著書が下敷きなんですね。
肩の手術を続けながら、
論文を噛み砕いて動画にし、
本や雑誌、テレビにも出ていく。
「わかりやすさ」と
「医学的な正しさ」を
両方とも諦めない、
という説明欄の一文は、
そうした活動の幅を
ひとことで表したもの
なのかもしれません。




















