「盆栽Q」の「Q」は序破急の急。会社を辞めて盆栽の世界に入った田口さんと、盆栽園のフェス
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盆栽に興味はあるけれど、
何から始めればいいのか
分からない。
そんなときに
YouTubeで探すと、
「盆栽Q」の動画に
行き当たることがあります。

 

チャンネルの説明欄は、
こんな言葉から始まります。

 

「盆栽Qの目的は3点です。
「国内の盆栽人口の増加」
「盆栽業者の利益」
「若手の支援」です。」

 

少し先には、
「盆栽業界は今大変な状況です。」
とも書かれていました。

 

この記事では、
チャンネルの説明欄と
公式サイトのブログ、
それに公開中の動画
671本の題名や説明欄、
再生回数を確かめた結果から、
盆栽Qの歩みを
たどってみます。

 

登録者数や本数、再生回数は、
2026年11月6日
午後9時45分ごろに
当サイトが測った値です。

盆栽Qのチャンネル(2026年11月6日時点)

YouTubeチャンネルの名前は
「盆栽Q Bonsai Q」、
ハンドルは
「@bonsai_q」です。

 

2026年11月6日時点の登録者は
11.9万人、
総再生回数は
4,444万回あまりでした。

 

チャンネルの表示では
動画は962本です。
このうち誰でも見られる
公開中の動画は671本で、
ほかに
メンバー限定の動画が
291本ありました。

 

最近の動画の説明欄には
「過去の動画もすべて観られる
メンバーシップ」
という案内が載っています。

 

古い回の一部は
メンバー向けに
なっているようですね。
ただ、どの動画が
いつ限定になったのかまでは
確かめられませんでした。

 

説明欄の終わりには
「2020年10月」と
日付が入っています。
公開中の動画で
いちばん古いのも
2020年10月12日の
「盆栽園紹介~雑木の芙蓉園編~」でした。

 

一方で、
YouTubeのデータでは
チャンネルの開設日が
2017年1月28日に
なっています。

 

この3年8か月ほどの差は、
本人のブログで説明が付きます。
「盆栽Qの前は
ボウイの部屋という
僕の趣味チャンネルだった」
と書いているからです。

 

趣味のチャンネルを
盆栽専門に
切り替えたのが
2020年10月だった、
ということのようです。

運営する田口さんと、「Q」の意味

盆栽Qを運営しているのは
田口さんです。
2025年5月の
公式サイトの報告記事は
「盆栽Qの田口です。」
という名乗りで始まります。

 

ネット上の名前は
「衛世ボウイ」で、
最初期の動画の説明欄には
その名前のXアカウントが
載っていました。

 

経歴について
本人が書いているのは、
多くありません。

 

2021年7月のブログに
「僕みたいに会社辞めて
盆栽の世界に飛び込み、」
とあり、
「盆栽Qとは」の頁では
「未経験者の僕からみる
盆栽のイメージは、
「興味はあっても始めにくい」
という印象でした。」
と振り返っています。

 

会社員から、
未経験のまま
盆栽の世界に入った人、
ということになりそうです。

 

運営の形は
個人のようです。
2025年の報告記事には
「私のような一個人でも」
という言葉がありました。

 

この記事では、
本人が公式サイトの記事で
名乗っている姓の
「田口さん」とだけ
書いておきます。

 

チャンネル名の「Q」には
意味があります。
2021年6月のブログによると、
舞楽や能楽の構成である
「序・破・急」の
「急」から
取ったものだそうです。

 

始めてしばらくして、
自分のやっていることは
「急」ではなく
「破」や「序」では
ないかと迷ったものの、
「僕の思い描く「急」まで行く。
という意味にしておくことで
落ち着きました。」
と書いています。
名前の時点で、
長い道のりを
覚悟していたのかもしれません。

「10年後の盆栽業界は地獄絵図」と書いた2021年

田口さんは、
業界の先行きについて
はっきり書く人です。

 

2021年3月には、
「10年後の盆栽業界は地獄絵図」
という題のブログを
公開しています。

 

その中で紹介していたのが、
自分のチャンネルの
視聴者のデータでした。

 

「65歳以上の視聴者が
26%を占めている」、
10代は
「わずか0.1%」、
男女比は
「92%が男性」
だったそうです。
盆栽専門に切り替えて
約4か月半のころの数字です。

 

記事は
「あくまで僕の見解であり、
違う見解があっていい」
と断ったうえで、
「はっきり言って
明るい未来はない。」
と書き、
すぐに
「いやです!変えましょう。」
と続けています。

 

チャンネルの説明欄にある
「数年後には今の半分の数に
なっていてもおかしくない状況です。」
という一文も、
同じ危機感から
来ているのでしょうね。

再生が多いのは2021年の回(2026年11月6日時点)

公開中の671本で
再生回数がいちばん多いのは、
2021年9月20日の
「【創作】一家に一台⁉真柏のハンギング盆栽を作ろう!【盆栽Q】」で、
54万回あまりでした。

真柏(しんぱく)は
盆栽Qによく出てくる木で、
公開中の動画のうち
119本の題名に
入っていました。
五葉松の64本の
倍近くあります。

 

僅差の2位は、
2021年6月13日の
「超ミニ盆栽の生産!やじま園さんの作り方を教えてもらいました【盆栽Q】」で、
53万8千回あまりです。

やじま園は、
2026年10月の
「やじま園の長寿梅の剪定と
サルスベリの葉刈り。」や
「やじま園応援PJ」と付いた回にも
出てくる盆栽園です。

 

何年も続く
付き合いのようですね。

 

3位から5位は、
檜の連山や
野梅・モミジ、
「巨匠」と呼ぶ先生の庭園を
訪ねた回で、
いずれも2022年の動画でした。

盆栽園と組んだフェス

盆栽Qの活動は、
動画だけではありません。

 

2021年7月23日から25日には、
さいたま市の盆栽園
「藤樹園」で
「藤樹園盆栽フェス」が
開かれました。

 

告知のブログでは、
「藤樹園さん主催の販売イベント」
と書いたうえで、
毎週撮影させてもらっている
恩を返したいという気持ちで
「「藤樹園×盆栽Q」の
共同のイベントを企画しました。」
と説明しています。

 

藤樹園は田口さんの園ではなく、
撮影でお世話になっている
盆栽園、という関係です。

 

終わったあとのブログでは、
「正確には数えていませんが
総来場者は500名ほど
かと思います。」
と書いていました。

 

このフェスは
その後も続き、
2026年8月には
第6回「The Final」の告知が
出ています。

 

9月20日から22日の3日間で、
「藤樹園建て直し前(仮)
最後の藤樹園盆栽フェス」
という位置づけでした。

 

もう一つが、
豆盆栽を扱う「盆栽大野」の
フェスです。

 

2026年は
第3回「豆盆栽の祭典」として、
10月24日と25日に
さいたま市見沼区で
開くと、
盆栽Qの公式サイトで
告知していました。

 

前日の10月23日には
「いよいよ明日は
「盆栽大野フェス2026」開催!」
という2分39秒の動画も
公開されています。

 

2026年の2つのフェスは、
どちらも、
当日の様子を報告する記事までは
確かめていません。

 

2021年9月には、
協力する盆栽園の木を売る
通販も始めました。
そのときのブログには
「盆栽Qの労働力は
僕の体一つです。」
とあります。

 

説明欄の
「盆栽業者の利益」を、
自分の手で
形にしようとしてきたのでしょう。

登録10万人突破の報告(2025年5月)と「盆栽新世紀」

2021年の終わりに
1年を振り返ったブログでは、
その年の実績を
「登録者は1.9万人増。
再生回数は360万回です。」
と書き、
「来年の目標は10万人」
と掲げていました。

 

実際の報告は、
それより後になります。
2025年5月25日付の
公式サイトの記事で、
登録者10万人の突破を
伝えました。

 

記事には
「開設から4年と7か月」、
「当初は3年ほどで
達成できるのではないかと
甘く見積もっていた」
とあります。

 

盆栽専門に切り替えた
2020年10月から数えた
年数のようです。

 

チャンネルを始めた理由は
「盆栽業界の再構築を
図ること」
だと、
ここでもはっきり書いています。

 

同じ記事で告知していたのが、
賞金付きのコンペティション
「盆栽新世紀」です。

 

公募情報サイト
登竜門に載った募集要項
によると、
第1回の締切は
2025年6月30日、
テーマは
「あたらしい盆栽を創ろう」で、
グランプリには
賞金10万円が
用意されていました。

 

審査は
盆栽Qのチャンネルと
ライブ配信の
アンケート機能で
行うとされています。

 

視聴者がアンケートで
審査に加わる仕組みは、
「初心者でもプロに
勝てる可能性を持った
ルール設計」
という本人の説明と
重なるのではないでしょうか。

 

ただ、第1回の結果や
2回目があったかどうかは、
確かめられませんでした。

ねとらぼでの紹介と、直近の投稿(2026年11月6日時点)

外部のメディアでは、
2024年3月24日の
ねとらぼの記事が
盆栽Qを取り上げています。

 

記事は、
五葉松のミニ盆栽を作る
初心者向けの回を紹介し、
「投稿者は盆栽文化の
普及活動をしている
田口(@eiseiboy)さん。」
と書いていました。

記事の時点では
「2万9000回を超え」
とされていたこの回は、
2026年11月6日時点で
22万回あまりまで
伸びています。

 

入門向けの回は
時間をかけて
見られ続けるのかもしれません。

 

なお、
盆栽Qを取り上げた
ほかの取材記事は、
当サイトが調べた範囲では
見つかりませんでした。

 

直近の投稿は、
2026年11月2日の
「株立ち五葉松の魅力と作り方【盆栽Q】」
(35分42秒)です。

 

10月12日から11月2日までの
3週間で
8本を公開していて、
当サイトが測った時点でも
数日おきの更新が
続いていました。

 

業界の先行きを
はっきり書きながら、
初心者向けの解説を出し、
盆栽園を訪ね、
フェスを開く。

 

「あたらしい盆栽をはじめよう」
という公式サイトの言葉は、
田口さんが
「急」まで行くための
合言葉なのかもしれませんね。

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