
カワウソを飼うのは
とても大変です。
これは、
カワウソの動画を投稿し、
2026年11月時点で
登録者216万人を集めた
飼い主自身が、
動画の説明欄に
書いている言葉です。
チャンネルの名前は
「KOTSUMET」。
主役は、
コツメカワウソの
コタローとハナの2匹です。
どこかで動画を
見かけたことがある人も
いるのではないでしょうか。
可愛い動画で人を集めながら、
「お勧めしません」とも書く。
少し不思議な組み合わせに
見えるかもしれません。
この記事では、
YouTube の公開データと
動画の題名・説明欄、
ORICON NEWS と
AppBank、
アメリカの Nerdist の記事、
環境省の発表から、
このチャンネルの歩みを
たどってみます。
登録者数や再生回数は、
2026年11月7日
午後7時45分すぎに
当サイトが測った値です。
動画そのものは視聴しておらず、
題名と説明欄、
記事の記述をもとにしています。
KOTSUMETというチャンネル
KOTSUMETは、
2018年2月25日に
開設されたチャンネルです。
最初の動画は
3月4日の
「コツメカワウソ飼い始めました☆
コタロー生後3ヶ月の男の子♂」
でした。
2026年11月7日時点の登録者は
216万人、
総再生回数は
7億5,339万回あまりです。
2026年11月6日までに
公開された動画は
1,385本ありました。
そのうちショート動画は
36本だけで、
残りの1,349本は
通常の動画です。
チャンネルの概要欄には、
2匹のことが
こう紹介されています。
「【コタロー】
2017.11.10 生まれの男の子
性格 やんちゃ、頭脳派、デリケート」
「【ハナ】
2018.11.24 生まれの女の子
性格 おてんばだけど内弁慶、
スーパー甘えん坊、食いしん坊」
コタローの
しっぽの付け根には、
赤ちゃんのときに
ほかのカワウソに噛まれた
傷があるそうです。
ハナは、
コタローの1年ほどあとに
家にやってきました。
父ちゃんのブラッシングが世界へ
世界で注目されたと
報じられた動画が、
2019年10月の
「父ちゃんのブラッシングでとろける」
です。
ORICON NEWSは
2021年9月にこの動画を取り上げ、
「1923万回再生され、
世界中から注目され話題に」
と書きました。
同じ記事は、
チャンネル全体が
「2018年スタート以来、
累計2億再生を超え」
たとも伝えています。
この動画は
2026年11月7日時点で
2,176万回を超えていて、
チャンネルで4番目に
多く見られている動画です。
題名に出てくる
「父ちゃん」は、
飼い主の一人のことです。
1,385本のうち
92本の題名に
この呼び名が入っていました。
見ている人には、
すっかりおなじみの
呼び名なのかもしれません。
2026年11月7日時点の
再生回数を、
公開した年ごとに
合計すると、
2021年の動画が約2億1,679万回、
2022年の動画が
約1億6,004万回で、
この2年だけで
全体の半分ほどになります。
同じ時点で
1,000万回を超える動画は
10本あり、
どれも2018年から2022年に
公開されたものでした。
最も多く見られているのは
2022年1月の
「カワウソにトリックアートの
ドッキリをしたらどうなるのか!?」
で、11月7日時点で
4,038万回を超えています。
チャンネル登録者は、
2022年1月の動画で
「100万人突破」、
2025年8月の動画で
「200万人」の到達を
伝えていました。
AppBankの
2022年11月の記事は、
このチャンネルを
「海外の方にも大人気」と書き、
「動画内でも日本語に加えて
英語も記載されている」
と紹介しています。
題名を数えてみると、
通常の動画1,349本は
すべて題名に
英語が添えられていました。
最初の動画の題名にも
「Otter baby Kotaro」
と入っています。
海外の人に見てもらうことを、
早いうちから
考えていたのかもしれません。
実際にアメリカの
Nerdistは、
2020年から2021年にかけて
少なくとも3回、
コタローとハナの動画を
記事にしていました。
2021年10月の記事は
飼い主を
「Japanese YouTuber
and otter owner
KOTSUMET」
と紹介しています。
説明欄に書き続ける「お勧めしません」
このチャンネルの動画の
説明欄には、
【コツメカワウソについて】
という見出しの文章が
載っていることがあります。
1,385本のうち
340本の説明欄に、
この見出しがありました。
「カワウソを飼うのはとても大変です。
可愛いだけでは決して飼えません。
鳴き声はうるさく、
噛むこともあります。」
2025年2月下旬から
2026年11月6日までの
通常の動画87本では、
こう続きます。
「生活の全てをカワウソに
捧げる覚悟がなければ、
カワウソの飼育は
絶対にお勧めしません。」
それより前の説明欄では、
「覚悟がないと絶対に
飼ってはいけません」
という書き方でした。
続けて、
取引の決まりにまで
触れているのが
目を引きますよね。
「日本では国内ブリードの
カワウソのみ取引が可能ですが、
出生時の記録、マイクロチップの挿入、
環境省からの登録証が必要となります。」
ワシントン条約という名前は、
聞いたことがある人も
多いのではないでしょうか。
背景にあるのは、
この条約です。
環境省の発表によると、
2019年8月の締約国会議で、
コツメカワウソは
附属書Ⅱから附属書Iへ
移されることが決まりました。
効力が生じるのは
2019年11月26日で、
国内では
国際希少野生動植物種に指定して
流通を規制する予定だと
発表されています。
チャンネルの概要欄にも、
英語で
「Having an otter
as a pet is illegal
in most countries.」
と書かれていました。
日本語の部分には
「※国際希少種登録票交付済み」
とあります。
カワウソを
ペットとして飼うことの是非を、
ここで論じるつもりは
ありません。
ただ、動画を見て
「飼ってみたい」と思った人に、
先に決まりと手間を
伝えておこうとしているのは
確かなようです。
2025年11月には、
2匹を動物病院に
連れていった回もありました。
説明欄には
「カワウソ版マイナンバーカードの
更新のため」
と書かれています。
「私達のどちらかがそばで見ています」
ORICON NEWS の取材で、
飼い主は
飼育の大変さを
こう話していました。
「超寂しがり屋で
イタズラ好きな性格なので、
彼らが起きているときは常に
私達のどちらかがそばで見ています。」
プールやお風呂に
いつでも入れるようにしているので、
タオルだけで
洗濯は1日に5回以上。
水道代は
「水漏れを疑われるくらい」
の額になるそうです。
カワウソを飼おうと思った
きっかけは、
テレビで見た
「愛嬌たっぷりの顔と
ユニークな性格」
だったと答えています。
2匹については、
「ペットというよりは
人間の子どもと同じように、
家族みたいな感じで
接しています」
とも話していました。
200万人記念の動画の説明欄には、
「小一のコタローが
もう中一です」
という一文があります。
人間の年齢に
置きかえた言い方なのでしょうね。
6年暮らした家を出て、新しい家とプールへ
2026年の夏から秋にかけて、
チャンネルは
引っ越しの続きものに
なっていました。
7月18日の動画の説明欄には
「新居の工事が
だいぶ進んできた」
とあり、
9月19日には
「最後のプールパーティー」
が公開されました。
その説明欄には、
「カワウソ達と6年間暮らした
この家とも、
いよいよ今月でお別れ。」
と書かれています。
さかのぼると、
2020年4月にも
「新しい家に引越します!」
という回がありました。
説明欄の「6年間」と、
時期はおおよそ重なるようです。
10月4日には
「カワウソの新居がついに完成!
引っ越しの一日」
が公開されました。
説明欄では、
「今回の引っ越しは
人生で5本の指に入るくらい
大変でした」
と振り返っています。
2022年4月の動画の説明欄によると、
夏用の大きなプールは
傷みが激しいので、
毎年新しいものに
買い替えていたそうです。
2026年6月の動画では
「もう作ることはないと思うので、
最後のプールは
気合い入れて作りました」
と書いていました。
そして11月4日には、
「カワウソ達の新しいプールが
完成間近!」
という短い動画が上がっています。
2026年の投稿は
7月までほぼ月4本でしたが、
8月12日からは
ショート動画も加わり、
8月から10月は
月に8本から10本に
なっていました。
9月2日から11月4日までは、
毎週水曜に
ショートが1本ずつ
上がっていました。
カワウソの姿は、
当サイトの
鳥羽水族館や
海遊館の
記事にも出てきます。
鳥羽水族館の記事では、
AppBank が
コツメカワウソの赤ちゃんの話題と
あわせて水族館のチャンネルを
紹介したことに、
海遊館の記事では
「世界カワウソの日」の催しに
触れています。
コタローを迎えてから
2026年11月で8年あまり、
家の中の様子を
撮り続けてきたKOTSUMET。
新しいプールで
コタローとハナが
どんな顔を見せるのか、
次の動画を待っている人も
多いのではないでしょうか。



















