「本当はあれが最後になる予定だった」BAND-MAID(バンドメイド)を続けさせた「Thrill」と、メキシコから日本武道館まで
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メイド服を着た5人が、
ハードロックを
ガツンと鳴らす。

 

そんな見た目と音の
落差で知られるのが、
BAND-MAID
(バンドメイド)です。

 

じつはこのバンド、
結成から2年ほどの頃に
バンドが終わる予定も
あったことを、
本人たちが
取材で明かしています。

 

それを止めたのが、
YouTubeに出した
1本のMVだったそうです。

 

この記事では、
メンバーと結成のいきさつ、
「Thrill」と海外の反応、
そして2026年の
日本武道館公演と
「小休止」の発表までを
順に見ていきます。

 

チャンネルの数字は、
2026年11月1日に
当サイトが測った値です。

BAND-MAIDのメンバーと結成は?

公式サイトのプロフィールに
載っているメンバーは、
次の5人です。

 

小鳩ミク(Gt/Vo.)
SAIKI(Vo.)
KANAMI(Gt.)
AKANE(Dr.)
MISA(Ba.)

 

ボーカルが2人、
ギターが2人という、
ちょっと珍しい
編成ですね。

 

活動の始まりは
2013年です。

 

2016年の
ORICONのインタビューも、
「2013年に活動を
スタートした」
と紹介しています。

 

公式サイトの
2026年1月のお知らせでも、
2028年に
「結成15周年を迎えます」
とあるので、
年は合いますね。

 

メンバーの集まり方は、
2015年の
J-Generationの英語の取材で、
KANAMIさんが
説明しています。

 

メンバーを探していた
小鳩ミクさんのもとに
KANAMIさんが誘われて加わり、
KANAMIさんが友人の
AKANEさんを連れてきて、
AKANEさんが友人の
MISAさんを連れてきた、
という順番です。

 

最後に
ボーカルのSAIKIさんが、
オーディションで
加わったそうです。

 

友だちの友だちで
楽器隊がそろっていった、
というのは
なんだか微笑ましいですね。

 

気になる本名や年齢ですが、
公式のプロフィールには
どちらも載っていませんでした。

 

メンバーの欄にあるのは、
活動名と担当パート、
それに各自のSNSだけです。

 

結婚についても、
11月1日に
公式プロフィールと検索で
確かめた範囲では、
公表は見つかりませんでした。

 

少し肩透かしかも
しれませんが、
ここからはバンドとしての
歩みを見ていきます。

なぜメイド服でハードロック?

言い出したのは
小鳩ミクさんです。

 

ORICONの取材で、
こう振り返っています。

 

「もともとは音楽を
やりたいと思って
熊本から上京したんですが、
秋葉原のメイド喫茶で
働いているときに
『かわいいメイド服で、
かっこいい曲をやったら
おもしろいんじゃないかな』
って思って」

 

そこから
「バンドでメイド、
“BAND-MAID”だ!」
と思い付いたのが
きっかけだそうです。

 

ただ、同じ取材では
「最初はここまで
ハードな音楽性になるとは
思ってなかった」
とも話しています。

 

方向が決まったのは、
1stシングル
「愛と情熱のマタドール」に
入っていた
「Thrill」でした。

 

みんなで演奏したときに
「『これだ!』っていう
シックリ感があった」
と小鳩さんは語っています。

 

メイドの設定は、
ライブの呼び方にも
しっかり生きています。

 

ライブは「お給仕」、
お客さんは
「ご主人様、お嬢様」、
ライブに来ることは
「ご帰宅」です。

 

ちなみに、
小鳩さんがギターを
始めたのは
BAND-MAIDを
始めてからでした。

 

2015年の
J-Generationの英語の取材で、
BAND-MAIDを始めてから
ギターを弾き始めて、
2年ほどになると
話しています。

 

それから11年ほどたった
2026年10月公開の
BARKSのインタビューでは、
新曲「ENTROPY」で
「初めて、小鳩が
バッキングのレコーディングに
参加しましたっぽ!」
と報告しています。

 

語尾の「っぽ」は、
小鳩さんの話し方の
トレードマークですね。

 

記事には
「(全員拍手)」とあり、
KANAMIさんは
「これからは小鳩が
バッキングのギターを
全部やることが」
決まったと続けています。

 

バンドを始めてから
ギターを握った人が、
ここまで来たわけです。
本人にとっても
大きな一歩
だったのでしょうね。

公式YouTubeでいちばん見られているのは「Thrill」

BAND-MAIDの公式チャンネルは、
2013年10月22日に
作られています。

 

2026年11月1日に
当サイトが測った時点で、
登録者は80.5万人、
総再生回数は
3億965万回あまりでした。

 

公式プロフィールの
「YouTubeの総再生回数は
3億回を超える」
という一文とも、
食い違いのない数字ですね。

 

同じ日のチャンネルの
画面の表示では、
動画は180本です。

 

チャンネルの説明欄は英語で、
「-An impossibly hard
rocking maid band-」
という一文があります。
海外の視聴者を
意識しているようですね。

 

題名を見ると、
並んでいるのは
MVとライブ映像、
新曲の予告が中心です。

 

いまある動画で
いちばん古いのは、
2014年11月20日に
公開された
「Thrill」のMVです。

 

そして11月1日の時点で、
再生回数がいちばん多いのも
この「Thrill」でした。

 

2,395万回あまりで、
2位の
「REAL EXISTENCE」
(2015年6月公開)の
1,643万回あまりを
大きく引き離しています。

 

3位が
「Choose me」
(2017年6月公開)、
4位が
「DICE」
(2018年3月公開)と、
上位は2010年代の
MVが占めていますね。

 

 

年ごとの本数を
数えてみると、
2023年までは
1年に1〜10本でした。

 

それが2024年は37本、
2025年は56本と、
ぐっと増えています。

 

増えた分の多くは
1分以内の短い動画です。

 

2025年の56本のうち
48本が60秒以下で、
そのうち32本は
題名に「Teaser」と付いた
新曲の予告でした。

 

アニメの主題歌に
合わせた動画も目立ち、
KANAMIさんが
「Ready to Rock」を
弾いてみせる動画や、
浦和希さんと
小鳩さんの
「Official Talk Video」
も出ています。

 

新曲が出るたびに、
予告を何本も重ねて
盛り上げていく。
そんな使い方に
変わってきている
ようですね。

「Thrill」が最後の作品になる予定だった?

この「Thrill」には、
2021年10月の
TOKIONのインタビューで
メンバー自身が
「あまり言ったことなかった」
という話があります。

 

小鳩さんは
こう切り出しています。

 

「実は結成から
2年ぐらい経った頃、
BAND-MAIDが
終わる兆しが
あったんですっぽ。
でも、海外からの反応が
救いになって
続けることが
できたんですっぽ」

 

続けてSAIKIさんが
「これまであまり
言ったことなかった
ですけど(笑)」
と添えています。

 

聞き手が
「Thrill」のMVのことかと
尋ねると、
小鳩さんは
「あれがなかったら、
あの作品を最後に
バンドが終わる予定も
ありましたっぽ」
と答えました。

 

ただし、
メンバーがそのとき
悩んでいたわけでは
ないようです。

 

SAIKIさんによると、
5人がそれを知ったのは
もっと後のこと。
「本当はあれが最後になる
予定だったんだよ」と
聞かされたそうです。

 

ある日、社長から
突然言われて、
「そうだったんですかっぽ!?」
と驚いたと
小鳩さんは話しています。

 

SAIKIさんは
「『よかったねぇ……』って
みんなで(笑)。
だから、『Thrill』の
おかげです」
と笑っていました。

 

では、
海外の反応は
どこから来たのか。

 

きっかけは、
「Jrock Radio」が
「Thrill」のMVを
紹介したことでした。

 

小鳩さんは
「SNSのフォロワーが
海外から急に増えて、
『みんな、アカウント
乗っ取られたか!?』」
と振り返っています。

 

原因を見つけたのは
KANAMIさんでした。

 

しかもSAIKIさんによると、
先方からメールは
来ていたらしいのですが、
「英語だったし、
よくないメールかと思って
当時のマネージャーも
そのままやり過ごしていた」
とのこと。

 

知らないところで
バンドの命運が
動いていたというのは、
なんとも
不思議な話ですね。

 

なお、
この「終わる予定」の話は、
当サイトが探した範囲では
このTOKIONの取材でしか
確かめられませんでした。

 

本人たちも
あまり話してこなかった
エピソードなので、
ほかの取材で見つからないのも
無理はないのかも
しれません。

初めての海外単独ライブはメキシコ

海外の反応は、
すぐにライブの
場にもつながりました。

 

海外で初めての
お給仕は、
2016年3月27日に
アメリカ・シアトルで
開かれたイベント
「Sakura-Con」です。

 

ORICONの取材で
小鳩さんは、
「『100人くらいかな?
300人来てくれたら
大成功だね』って
言ってたんですけど、
その10倍の方が
来てくれて」
と振り返っています。

 

そして、
初めての海外単独ライブの
行き先はメキシコでした。

 

TOKIONの取材で
小鳩さんは、
「『メキシコでお給仕が
決まりました』って
急に言われて、
『え、メキシコ!?』って」
と話しています。

 

その頃は、
アメリカよりメキシコのほうが
ファンが多かったそうです。

 

会場は1000人キャパ。
日本でも
そこまで大きな会場で
やったことがなく、
「前列しかいなかったら
どうする?」
と言っていたものの、
「実際はパンパン
だった」
とのこと。

 

その後の歩みは、
公式プロフィールに
まとまっています。

 

公式プロフィールによると、
2019年に
「Live Nation」との
ツアーパートナーシップを発表、
2021年には
Netflix映画『Kate』で
ハリウッドデビュー。

 

2022年の全米ツアーは
動員が二万人を超え、
2023年には
「ロラパルーザ」を含む
4つの大型海外フェスに
出演したとあります。

 

メキシコとの縁は、
2026年にも
続いていました。

 

BARKSの10月23日の記事によると、
ワールドツアーの北米編は
シカゴから
メキシコシティまでの
7都市で、
全公演を通じて
1万人を動員したそうです。

 

その最終日、
10月17日の
メキシコシティ公演には、
メキシコのハードロックバンド
THE WARNINGの
ダニエラ“ダニー”さんが
登場しました。

 

2024年に出した
共作曲
「SHOW THEM」を
一緒に披露しています。

 

 

演奏の前には
会場から
「¡BAND-MAID, hermanas,
ya son mexicanas!」
というコールが
起きたそうです。

 

BARKSの訳では
「BAND-MAID、
姉妹たちよ、
あなたたちは
もうメキシコ人だ!」。

 

初めての海外単独ライブを
開いた国で、
こう迎えられたわけですね。

2021年に中止になった日本武道館と、2026年の「小休止」

BAND-MAIDにとって、
日本武道館は
一度は公演を
予定していた
舞台でした。

 

Real Soundの2021年1月の記事によると、
2021年2月11日に
予定していた
日本武道館のお給仕は、
中止になっています。

 

メンバーは
声明で
「今の私達にできる
一番の選択は
中止することだと
決断しました」
とつづりました。

 

中止とあわせて、
同じ2月11日に
別の会場から
無観客の配信お給仕を
行うことも
発表されています。

 

そして
2026年1月30日、
公式サイトのお知らせで
大きな発表がありました。

 

BAND-MAIDは、
11月13日・14日の
日本武道館2days公演を
もって
「一度お給仕(ライブ)を
小休止」し、
「世界征服に向けた
充電期間」に入ると
発表しています。

 

発表では、
2027年度中の
お給仕は予定しておらず、
期間中も
制作活動は続け、
結成15周年の2028年に
「再び皆様のもとへ
戻ってまいります」
としています。

 

(ここまでは
2026年11月1日に
確認した時点の
情報です。)

 

休むのは
ライブだけで、
曲づくりは
止めないということですね。

 

休む理由として
書かれているのは、
この「充電期間」という
言葉だけでした。

 

武道館の2日間は、
主催のCREATIVEMANのページによると、
11月13日(金)が18時、
14日(土)が17時開演。
全席指定で11,000円と
案内されています
(11月1日に確認)。

 

公式サイトの
10月31日の更新では、
14日はSOLD OUT、
13日は一般発売中と
なっていました。

 

渡米の直前、
夏の終わりに行われた
BARKSのインタビューで、
SAIKIさんは
こう話しています。

 

「目の前のことを
一個一個やっていって、
ひとつクリアするたびに
そこで得るものがある。
それを繋げていくと
自分たちのストーリーに
なっていく」

 

小鳩さんも
「最初のうちは本当に、
『すべては武道館に向けて』
という気持ちで
いました」
と話しています。

 

ただ、続けて
物事が進むにつれて
「全然それだけでは
なくなってきてますっぽ」
とも語っていました。

 

武道館だけを
目指していたツアーが、
いつの間にか
それ以上のものに
なっていた、
ということなのでしょうね。

レーベルと運営会社は?

メジャーデビューは、
2016年5月18日に出た
ミニアルバム
『Brand New MAID』です。

 

2025年8月の
ポニーキャニオンのプレスリリースでは、
EP『SCOOOOOP』を
10月22日に出すと
発表しました。

 

『全修。』のオープニング
「Zen」、
『ロックは淑女の
嗜みでして』の
オープニング
「Ready to Rock」、
『桃源暗鬼』の
エンディング
「What is justice?」
が入った1枚です。

 

アニメの主題歌が
これだけ続くと、
アニメをきっかけに
BAND-MAIDを知った人も
いそうですね。

 

2026年10月28日には、
シングル「SPIN」が
出ています。

 

Real Soundの9月の記事によると、
アニメ
『BEYBLADE X
ベイキングダム編』の
エンディングテーマです。

 

同じ記事では、
アニメは10月9日から
公式YouTubeチャンネル
「ベイチューブ」ほかで
毎週金曜夜7時に
配信されると
紹介されていました。

 

BARKSのインタビューでは、
聞き手が、
SAIKIさんの歌詞が
「日本語と英語が
半々ぐらい」
だと触れています。

 

SAIKIさんは、
海外でも人気のアニメなので
「そんなに日本語に
こだわらなくていい」
と先方から
話があったと
明かしていました。

 

 

運営の会社については、
公式サイトの
著作権表記が
「MAIDIT」でした。

 

ただ、
MAIDITが所属事務所に
あたるのかどうかまでは、
サイトの表記からは
確かめられませんでした。

 

武道館公演のページには、
主催が
CREATIVEMAN PRODUCTIONS、
企画がBAND-MAID、
協力が
PONY CANYONと
書かれています。

まとめ

秋葉原のメイド喫茶で
思い付いたバンドが、
「Thrill」1本で
海外に見つかり、
メキシコで
「もうメキシコ人だ」と
迎えられるまでになりました。

 

あの作品を最後に
終わる予定もあった、
という話を思うと、
不思議なめぐり合わせ
ですね。

 

2026年1月30日の
公式発表では、
11月の日本武道館2days公演を
もってお給仕を
小休止し、
結成15周年の2028年に
戻ってくるとしています
(2026年11月1日に
確認した時点)。

 

同じように
海外での人気が厚い
日本のグループとしては、
BABYMETALの記事も
書いています。

 

公式YouTubeの
動画の題名が
ほとんど英語になった、
という話も
あわせて読んでみると
面白いかもしれません。

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