
スーパーで売っている
カップのヨーグルトに、
クリームチーズとゼラチンを
混ぜて冷やす。
型は使わず、
ヨーグルトが入っていた
カップが、
そのまま型になります。
こんなおやつの動画を
2,000本以上出してきたのが、
スイーツクリエイターの
syun cookingさんです。
最初のレシピ本は
「料理レシピ本大賞」の
お菓子部門で
大賞を受けました。
今回は、YouTubeの公式のデータと
出版社の発表、
それに本人が受けた
インタビューをもとに、
syun cookingさんのおやつを
たどっていきます。
syun cookingのプロフィール
チャンネル名:syun cooking
読み方:シュン・クッキング
ジャンル:お菓子・スイーツ
チャンネル開設:2020年3月6日
登録者:約134万人
総再生回数:約5億2,960万回
動画:2,248本
測定日:2026年10月20日
登録者・総再生回数・動画の本数は、
2026年10月20日に
当サイトがYouTubeの
公式のデータから測った値です。
読み方の「シュン・クッキング」は、
出版社の大和書房が
PR TIMESに出した発表文の
著者略歴の書き方です。
その略歴によると、
syun cookingさんは
2001年、大阪生まれ。
スイーツ作りにはまり、
レシピを考える面白さに
気づいてから、
独学で考えたレシピを
SNSで出すようになった、
とあります。
チャンネルの説明欄には、
本人の言葉で
「【材料4つまで、簡単お菓子レシピ】」
「独学で考えたカフェスイーツを
お届けしております」
と書かれていました。
リンク欄に並んでいるのは
Instagram、TikTok、
それにTwitter(現X)です。
最初の動画と「材料4つ」
チャンネルに残っている
いちばん古い動画は、
2020年3月8日の
「すごく簡単!ティラミスの作り方」です。
その10日後、
3月18日に出たのが
「材料4つ!すごく簡単にできる!
オレオクッキーミルク作り方」でした。
説明欄の材料は、
オレオ1袋、
牛乳200〜300ml、
生クリーム50g、
砂糖3〜5g。
最後には
「趣味でスイーツを作ってます!」
とひと言添えられています。
おなじみのお菓子を
材料にしてしまう作り方は、
このころから
もう始まっていたのかもしれません。
この動画の再生回数は、
2026年10月20日の時点で
約101万回でした。
2025年3月に公開された
ダ・ヴィンチWebの
インタビューで、
syun cookingさんは
「材料4つ」の始まりを
こう話しています。
「YouTubeをはじめて
数カ月ほど経った頃、
市販のクッキーを使ったレシピが
ヒットしたのがきっかけですね。
そのレシピが材料4つだったこともあり、
視聴者のみなさんが
「簡単さ」を求めてるのも
分かりました。」
どの動画のことかは、
インタビューの中では
名前が挙がっていません。
ただ、チャンネルの題名を
年ごとに数えてみると、
変わっていく様子は
はっきり見えます。
題名に「材料1つ」から
「材料4つ」までの言葉が入る動画は、
2020年は153本中36本。
2021年は218本中165本、
2022年は240本中229本でした。
2023年からは
ほとんどの動画の題名に
この言葉が入っています。
数えたのは当サイトで、
未配信の枠は除いています。
カップをそのまま型にする
冒頭のカップのおやつは、
2021年5月19日の
「[材料4つ!生クリームなし]
カップそのまま
濃厚レアチーズケーキ作り方」です。
説明欄の材料は、1個分で
ヨーグルト1個、
クリームチーズ30g、
ゼラチン3g、
それにクッキー1枚。
手順の4番目は
「冷蔵庫で2〜3時間
冷やし固めます。」
となっていました。
再生回数は約730万回で、
チャンネルの中では
2番目に多い動画です。
(2026年10月20日の時点。
いちばん多いのは、
食パンで作る揚げない
クリームドーナツの
60秒の動画でした)
インタビューでは、
カップごと作るよさに
気づいたのは、
ヨーグルトのカップで
レアチーズケーキを
作ったときだったと
話しています。
「本格的な型を
どこで買えばいいか分からない」
「洗い物とか後片付けが
面倒くさい」
という人が多いので、
カップごと作ることには
メリットがある、という話でした。
材料を減らすための
とっておきは
カップのバニラアイスだそうです。
「バニラアイスを1つ
使うだけで、本格的なレシピから
8つくらいの材料を
減らせる場合もあるんです。」
本人によると、
バニラアイスは基本的に
卵や砂糖、小麦粉などで
作られているので、
その分を1つで
まとめて置き換えられる、
ということのようです。
同じインタビューでは、
「チーズケーキだけでも
300種類のレシピがあったり」
とも話していました。
理由は、
「それぞれのご家庭にある食材は
絶対に違う」と
思っているからだそうです。
家にあるもので作れる1本が、
どこかに見つかるように、
ということでしょうか。
料理レシピ本大賞のお菓子部門で大賞
最初のレシピ本は、
大和書房から
2023年12月に出た
『常識やぶりのアイデアおやつ』です。
おやつのレシピは100品。
書店の紹介文によると、
「冷やすだけ」「電子レンジで」
「フライパンで」「トースターで」
「オーブンで」と、
作り方ごとに並んでいます。
この本は2024年の
「第11回料理レシピ本大賞 in Japan 2024」で、
お菓子部門の大賞と
「ニュースなレシピ賞」を
あわせて受けました。
リアルサウンド ブックの授賞式レポートによると、
この年のエントリーは
112点(出版社45社)。
授賞式は東京ドームホテルで
開かれています。
壇上のsyun cookingさんは、
「初めは出版できたことに
満足していましたが、
このレシピ本大賞という存在を
知ってからは、チーム一丸となって
この賞を取るために
全力を注いでいきました。」
と話しました。
同じ回の料理部門では、
まるみキッチンさんが大賞、
料理研究家のリュウジさんが
準大賞を受けています。
大和書房が
PR TIMESに出した発表文(2024年9月13日)では、
この本は
「累計7万部を突破し、
2024年上半期最も売れた
スイーツレシピ本に」
と書かれていました。
いまの動画の説明欄には
「累計10万部突破!」
とあります。
こちらは本人側の書き方で、
出版社の発表で
確かめた数字ではありません。
2冊目は2024年9月の
『ますます常識やぶりのアイデアおやつ』です。
大和書房の書籍ページには、
「「スーパーカップ」でカヌレ、
「牧場の朝」でティラミス、
「切りもち」でポンデリング」
といったレシピが並んでいます。
インタビューによると、
2冊目は
「市販品を使うことを
メインのコンセプトにして」
作ったそうです。
知っている商品の名前が
そのまま材料の欄にあると、
作ってみようかなと
思いやすいですよね。
ショート動画と長い動画
syun cookingさんは、
YouTubeのほかに
TikTokとInstagramでも
レシピを出しています。
出す場所での違いについては、
こう話していました。
「TikTokとInstagramの
ショート動画に関しては、
レシピの詳しさよりも
テンポ感などを重視して」
そこで興味を持った人に、
長いYouTubeの動画を
見てもらえれば、
というイメージだそうです。
視聴者の変化の話も
出てきます。
YouTubeの視聴者は
もともと40代や50代が中心でしたが、
レシピ本が出てからは
「小学生から年配の方まで」
見てもらえるようになった、
とのことでした。
本を手に取った親子が、
そのまま動画のほうにも
来てくれたのかもしれません。
一方で、新しいレシピを
考え続ける大変さについては
「2年くらい前から、
もうずっとギリギリです(笑)。」
とも話しています。
インタビューの時点で
動画は1,500本を超えていて、
まだ出していないおやつを
探すだけでも
ひと苦労なのでしょうね。
インタビューの時点では、
材料を変えるよりも、
オーブンの代わりに
フライパンやトースターを使うなど、
工程を変えることに
力を入れているそうです。
2026年秋の動画と、手間を惜しまないお店
最後に、
最近の動画を少し見てみます。
2026年10月は、
19日までに22本の動画が
出ていました。
10月16日の
「【材料4つ】レンジで4分!
甘栗で作る!
タッパーそのままモンブラン作り方!」は、
題名を見るかぎり、
カップの代わりに
タッパーが型になっているようです。
10月19日は
「【材料2つ】1個10円!
豆腐で作る!
ふわふわドーナツ作り方!」。
インタビューで
絹ごし豆腐について
「実はお菓子作りに向いた食材」
と話していたのを思い出すと、
いまも豆腐のおやつを
作り続けているのが分かります。
最近の動画の説明欄には、
もう1つ新しい案内があります。
「本気のスイーツ販売開始!」です。
当サイトが数えた範囲では、
この案内は2026年3月9日の動画から
説明欄の冒頭に
入るようになっていました。
リンク先の
syun cookingさんのお店には、
こんな文章が載っています。
「これまでsyun cookingは、
材料、工程をシンプルにすることで、
誰でも作れる「日常のおいしさ」を
届けてきました。
今回はその枠を超えて
時間も手間も惜しまず」
並んでいたのは
「numaruシリーズ」の
チーズテリーヌと
チョコテリーヌです。
チーズテリーヌは
シリーズの第二弾で、
小麦粉を使わない
グルテンフリーで仕上げた、
と説明されていました。
当サイトが見た
2026年10月20日には
2つとも売り切れの表示で、
「再販決定」と
書き添えられていました。
材料4つで誰でも作れるおやつと、
手間を惜しまないお店のおやつ。
向きは逆ですが、
カップのレアチーズケーキで
知られた人のお店に
チーズテリーヌが並んでいるのは、
ちょっと面白いですね。
まとめ
syun cookingさんは、
2020年にチャンネルを始めた
スイーツクリエイターです。
ごく初期から「材料4つ」の
動画を出し、
2021年にはヨーグルトのカップを
そのまま型にした
レアチーズケーキが
大きく再生されました。
2023年12月の
『常識やぶりのアイデアおやつ』は、
2024年の料理レシピ本大賞で
お菓子部門の大賞を受けています。
登録者は2026年10月20日の時点で
約134万人。
直近の動画は
その前日の10月19日でした。
チーズケーキだけで
300種類というレシピの中から、
次はどんな市販品が
材料の欄に出てくるのか、
楽しみに待ってみるのも
よさそうですね。




















