
セミの体から、
キノコが生えている。
そんな写真や動画を
撮り続けているのが、
生物系YouTuberの
うごめ紀さんです。
チャンネルの概要欄には、
「昆虫や冬虫夏草(虫に寄生するキノコ)を
いろんな所に探しに行きます」
と書かれています。
ただ、動画を年ごとに
並べてみると、
探しに行く場所は
少しずつ変わってきました。
山の中の冬虫夏草から、
駅のホームの水たまり、
そして海外の洞窟や
ナウル共和国へ。
この記事では、
公開されている動画129本すべてと
本人の概要欄、
ねとらぼの記事、
2026年9月に訪ねた
学校の記録から、
うごめ紀さんの歩みを
たどってみます。
登録者数や本数、
再生回数は、
2026年11月7日
午前2時ごろに
当サイトが測った値です。
動画そのものは視聴しておらず、
題名と概要欄、
YouTube の公開データを
もとに書いています。
うごめ紀のチャンネル(2026年11月7日時点)
うごめ紀の
ハンドルは
「@UgomekiMushi」です。
2026年11月7日時点の登録者は
78万8,000人、
総再生回数は
1億7,527万回あまりでした。
YouTube が示す動画数は
171本ですが、
誰でも見られる公開動画は
129本です。
残りの42本は
メンバーシップの
限定動画になっています。
公開されている129本の
再生回数を足すと
1億7,035万回あまりで、
1本あたりにならすと
約132万回。
本数のわりに、
1本ずつがよく
見られているチャンネルと
言えそうですね。
チャンネルの開設は
2018年12月9日です。
限定動画の中には、
開設の翌日に投稿された
「【閲覧注意】ラオスで
シロアリの大群が
威嚇してきた!」
という回もあります。
一方、公開されている動画で
いちばん古いのは
2021年7月5日の
「ハエのお腹から
大量の○○が出てきて
ヤバすぎた」です。
概要欄には英語で、
日本だけにいるアブの仲間が
卵を守る行動を
1968年以来観察されて
いなかったこと、
その行動を見る機会に
恵まれたことが
書かれています。
最初の公開動画から、
「珍しいものを見つけて
記録する」という
姿勢がはっきり
出ているようです。
2022年は冬虫夏草、2023年は地下水の生き物
公開分と限定分を合わせた
投稿の本数は、
2022年が56本、
2023年が62本で、
この2年がいちばん
多く出ていた時期です。
2022年の題名には、
チャンネルの看板である
冬虫夏草や寄生の話が
並んでいます。
「セミに寄生する
「セミタケ」が
ボコボコ生えてた」
「病原菌で死んだセミを
解剖したら中身が
凄すぎた」などです。
2022年9月9日の
「【すごい】新種かもしれない
冬虫夏草を発見した」
の概要欄には、
石垣島で見つけた冬虫夏草が
「日本初記録か新種の
可能性がありそうです」
とあります。
あくまで「可能性」として
書かれている点は、
押さえておきたいところですね。
2023年に入ると、
地下鉄の駅やトンネル、
古い井戸の水から
小さな甲殻類を探す回が
目立つようになります。
ねとらぼは2023年5月21日の
記事で、
古井戸の水をポンプで抜く回を
取り上げました。
記事は、うごめ紀さんを
「昆虫やきのこなど、
さまざまな生物の調査のために
各地を駆け巡っている」
と紹介し、
国立科学博物館の
昆虫研究者と一緒に
作業したことも
書いています。
同じ記事は
「専門知識を交えながらも
分かりやすく解説してくれる
うごめ紀さんのナレーションも
魅力的です」
とも書いていました。
見つけた生き物だけでなく、
それを説明する語りも
見どころの一つ
ということでしょう。
なお、2023年1月1日には
「【ご報告】無職になりました。」
という題名の動画が
出ています。
概要欄は「あけおめ」の
ひと言だけで、
それまでの仕事や
辞めた理由には
触れられていません。
2023年が投稿の
いちばん多い年になったのは
数字のとおりですが、
両者の関係は
本人が語っていないので
ここでは結びつけません。
海外へ。本数が減り、1本が長くなった
2024年からは
海外の題名が増えます。
ニュージーランド、
タイの洞窟、
ミャンマーの山奥、
台湾、韓国、
オーストラリア。
2024年6月1日の
「アメリカで
「素数ゼミ」の大爆音を
聞いてきた」は、
13年ゼミと17年ゼミが
同時に大発生した年に
シカゴへ行った回です。
概要欄には
「221年に1回しか
見られないその凄まじい
光景を見るため、
鳴き声を聴くために
シカゴに行ってきました」
とあります。
ねとらぼの2024年6月14日の記事も
この回を紹介していて、
当時の再生は85万回以上でした。
2026年11月7日時点では
238万回を超えています。
海外へ出るようになってから、
数字の上でも
はっきりした変化が
見えてきますね。
公開動画の本数は
2023年の53本から、
2024年は27本、
2025年は12本に減りました。
その代わり、
1本の長さが伸びています。
公開動画の尺の中央値は、
2022年が8分53秒、
2023年が9分26秒、
2024年が12分39秒、
2025年が12分50秒でした。
本数が偶数の年は、
真ん中の2本の
平均で数えています。
まだ終わっていない
2026年は、
11月7日の時点で
7月24日までの6本が出ていて、
尺の中央値は32分24秒。
この6本には
2時間を超える
ライブ配信が1本
含まれています。
6本すべてが
23分を超えています。
短いネタを数多く出すより、
1回の遠征を
じっくり見せる作りに
移ってきたのかもしれません。
ちなみに公開動画129本の中に、
60秒以下のショート動画は
1本もありませんでした。
ナウル共和国での生物調査
2026年3月6日の
「【すごい】山奥なのに…
海水とエビが湧いてる」は、
ナウル共和国で
撮影された回です。
概要欄には英語の文も
添えられていますね。
概要欄によると、
これは「ナウル共和国での
生物調査」で、
ナウル文化遺産省の大臣や
博物館の館長から
現地で支援を受けたこと、
ナウル観光局と
都立大の動物系統分類学研究室にも
世話になったことへの
お礼が書かれています。
個人の旅行というより、
現地の機関や大学の研究室と
つながった調査だったことが
うかがえますね。
オーストラリアの回を紹介した
ねとらぼの2026年1月19日の記事によると、
このときの目的は、
最近その周辺で見つかった
新種のクワガタの
生きた姿を撮ることだった
ようです。
ねとらぼは
2023年から2026年1月までに、
少なくとも5本の記事で
うごめ紀さんの動画を
取り上げていました。
ただし、いずれも
動画の内容を紹介する記事で、
本人へのインタビューでは
ありません。
山林を手に入れた話と、養老孟司さん
2024年5月には
「昆虫だらけの山林を
相続しました」、
2025年7月には
「虫だらけの、最高の山林を
手に入れた」という
動画が出ています。
2025年の回の概要欄には、
「祖父母からの相続
(正確には譲渡)で
手に入れた山林が
カブトムシ・クワガタムシだらけで
最高の雑木林でした」
とありました。
場所は書かれておらず、
この記事でも触れません。
2023年7月21日の
「知の巨人・養老孟司と
1日デートしてみた」では、
概要欄に
「養老孟司さんの別荘に
遊びに行きました」と
書かれています。
養老さんとの回は、
2026年11月7日時点で
200万回を超えて
再生されています。
本体の最新投稿は2026年7月24日(11月7日時点)。その後の動き
2026年11月7日時点で、
本体のチャンネルで
いちばん新しい動画は、
2026年7月24日の
「世界でいちばん臭い虫、
やばすぎる」です。
長さは62分44秒でした。
概要欄には、
雑誌「季刊奇蟲」の015号に
マレーシアの旅行記を
寄稿したことも
書かれています。
この回の投稿日から
11月7日までは、
日付の差で数えて106日。
その間、
本体のチャンネルには
新しい動画が出ていません。
公開動画の間隔が
これほど空いたのは、
2022年4月以降では
初めてです。
それまでの最長は、
同じ数え方で
2025年10月12日から
12月31日までの80日でした。
本体のチャンネルや
動画の概要欄、題名を見た限りでは、
空いている理由についての
説明は書かれていません。
ここでは理由を推し量らず、
分かっている動きだけを
並べておきます。
まず、本体の多くの動画の
概要欄で案内されている
サブチャンネル「うごめかない」には、
2026年9月19日と22日に
あわせて4本の動画が
投稿されていました。
いちばん新しいのは
9月22日の
「人口たった500人の島に
行ってきましたわよ~」です。
もう一つは、
学校での活動です。
立命館宇治中学校・高等学校の記録によると、
うごめ紀さんは
2026年9月26日に
同校のプログラムに招かれ、
生徒たちと
校舎のまわりで
生き物を探しました。
学校の記録には、
うごめ紀さんの
「知識が増えると、
世界の解像度が上がる」
という言葉が残っています。
学校前のいつもの道も、
植物や虫の名前を知っていれば
見えるものが増える、
という話だったようです。
当日は雨が続いたあとで、
学校のすぐそばに
たくさんのキノコが
生えていたそうです。
冬虫夏草を探してきた人と
キノコの出る日に
歩けたのは、
生徒たちにとっても
ちょうどいい巡り合わせ
だったのではないでしょうか。
まとめ
うごめ紀さんは、
冬虫夏草の写真と動画から
始まったチャンネルを、
地下水の小さな甲殻類、
そして海外の洞窟や
ナウルでの生物調査へと
広げてきました。
その間に投稿の本数は減り、
1本の動画は長くなりました。
公開動画の尺の中央値は、
2022年の8分53秒から、
2026年(11月7日時点で
出ている6本)には
32分24秒になっています。
本体の投稿は
2026年7月24日から
106日空いていますが(11月7日時点)、
9月にはサブチャンネルに4本を出し、
学校で生徒と
生き物を探していました。
次に本体へ出てくるのが
どこの国の、
どんな生き物なのか、
気になるところですね。


















